2017年     保健便り     10月号



認知症を防ごう


認知症とは、何らかの原因で脳の細胞がダメージを受け、記憶力や判断力などの認知機能が低下して日常生活に支障が出る状態をいいます。認知機能は、一般に加齢に伴って低下するため、長生きすれば認知症になる確率も上がります。現在65歳以上の方の7人に1人が認知症といわれており、2025年には65歳以上の方の5人に1人が認知症になると予測されています。

しかし、認知症は早期に発見して治療することで進行を遅らせたり、良好な状態を保つことができます。

また、高血圧や糖尿病などの生活習慣病は認知症のリスクを高めるため、食生活の改善や適度な運動、禁煙、過度な飲酒はしないなど生活習慣病を予防することが認知症の予防につながります。人とのコミュニケーションも認知症の予防には重要です。家族や気の合う仲間と楽しく会話をしたり、サークルなどで一緒に活動しましょう。

 他にも、現在注目されているのが、脳を使った運動です。『100から7を繰り返し引いていく』などの計算や一人しりとりなど、脳を使いながらウォーキングなどの有酸素運動を行うと脳が活性化し、記憶力や判断力などの認知機能の低下が抑えられると考えられています。130分、週3回以上、少し息が上がる程度のペースで行うと効果的です。

同じことを何度も話す、物の置忘れが増える、以前できていた料理や買い物に手間取る、意欲が低下した、怒りっぽくなったなどの症状があれば認知症を疑い、病院を受診しましょう。


 

 アメリカのアルツハイマー病協会が提唱する「脳を守る脳を10カ条」を紹介します。

 

1条   脳を大切に:認知症にならないように、脳を大切にするように、まずは常に意識しましょう。

2条   心臓や血管の病気を予防:心臓病、脳卒中、高血圧、糖尿病などは脳に大きなダメージを与えます。適度な運動や青魚や野菜の摂取、ストレスの軽減などに気を配りましょう。

3条   自分の状態を知る:普段から血圧やコレステロール値、血糖値、体重、などの数値を把握することで「高いから気をつけなくては」と適切な数値に近づけようとすることができます。

4条   脳に栄養を与えよう:ビタミンCやビタミンEは高い抗酸化作用があります。ビタミンCは野菜や果物、ビタミンEはナッツ類や植物性油などに多く含まれています。

5条   適度な運動をする:毎日の早歩きや週23回の30分程度のウォーキングなどの有酸素運動が効果的です。

6条   脳に刺激を:好奇心を持って新しいことに取り組んだり、簡単な読み書きや記憶のトレーニングをしましょう。

7条   人と会おう:人と話すことは脳を活発に使います。話を聞いたり、理解したり、その話にあわせて返事をしたりと脳はしなければいけないことがたくさんあります。特に初対面や慣れない人と話すことが効果的です。

8条   脳と頭を防御する:転倒して頭を打ったり、外部からの衝撃がないように、脳を守るために頭をガードしましょう。

9条   脳に悪いことはストップ:禁煙しましょう。アルコールの飲みすぎにも注意しましょう。

10条    前向きに楽しく生きよう:ストレスは大敵です。後ろ向きな考えは脳にストレスを与えます。

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