PSVC98

パソコンボランティアとネットワークの挑戦

パラリンピック文化プログラム
長野パラリンピック文化プログラム
NAPOC 7C087

<NEWS>
 もう一つのパラリンピック
 パソコンボランティア・カンファレンス98 大きく成功


 3月6、7日、信州独特のパウダースノーが舞う中、パソコンボランティア・カンファレンス98が、長野駅前の「メルパルクNAGANO」で開催され、300名が全国から参加しました。
 パソコンボランティア(略称・パソボラ)は、パソコンやインターネットを使いたくても使えない障害者の「助けて」の声に、講習会や在宅訪問などでサポートするとりくみです。パソボラたちは、日々パソコンネットワークによってつながっているため、障害者からのSOSも、出動連絡も、「これはなかなか手強いぞ」の技術交流もネット上で共有されます。少しだけインターネットが使えれば、主婦や障害者含め、だれでも参加できます。
 日本障害者協議会(JDプロジェクト)が作成した電子マップによれば、「もう少しで全国エリアをカバーし、登録しているパソボラも二〇〇名近い」。

<盛り上がった講習会>
 結果としては大いに盛り上がり、国民的な関心を集めた長野パラリンピック。しかし、半年前ではかなり深刻な雰囲気でした。ちょうど、郵政省の信越電気監理局などの要請もあり、「パラリンピックを盛り上げよう」の思いで、信越局など15団体が「福祉・情報通信フロンティア」を、JDが「パソボラ・カンファレンス」を文化プログラムとして、それぞれ協力しながら開催することになったのです。
 「福祉・情報機器がこれだけ一同に揃うのは例がない」といわれた70企業のブース展。地元紙が見開き全面で報道した記念講演、記念シンポ(JDより薗部、堀込がシンポジストに)、「フロンティア」にはのべ2000名が参加しました。
 つづくJDの高齢者、障害者(肢体不自由、視覚障害)の3コースのインターネット講習会も希望者が多くありました。大きな収穫は長野市を中心に活動する「PCクララ」などパソボラ間の人と人との交流と技術交流ができたことでした。

<情報保障の政策提言をアピール>
 カンファレンスでは、16の企業やBBSのブース展示の一方、記念講演「ネットワーク社会と障害者の役割」を筑波大学附属盲学校教諭の高村明良さんが、スペシャルトーク「私の在宅勤務チャレンジ」としてONESTEP企画の吉川誠一さん、リレートークでは草の根BBSをインターネットにつなぐ、地域での継続した講習会のとりくみ、企業のネットを使ったボラ活動、静岡パソボラ活動などの事例が報告されました。
 そしてもう一つの大きな柱は、JDが2年近く検討してきた「障害者の情報保障に関する提言」を発表し、政策として練り上げることでした。同研究委員会委員長をつとめた清原慶子ルーテル学院大学教授は、「情報保障は、就労、教育、参政権の保障等と密接な関連を持ち、行動を自己決定して自立的な社会生活を実現するための基盤としてきわめて重要」と指摘。しかしながら、障害者プランでさえ、「生活の質」レベルの位置づけに止まっており、「障害者の活動の各領域を通底する課題として、明確に独立して提示されるべき必要があ」り、「具体的で詳細な政策提案がなされるべき」として、「困難の現状と課題」「今後求められる方向性」「具体的な政策提言」を提案しました。

<「ねがい」をたしかなものに>
 湯田中温泉に会場を移して行われた夜の大交流オフ会には、車いすメンバー含め八〇名が一同に会しました。
 この国の「ないない」づくしの制度の中で、障害者がグループで学びあえ、いつでもパソコンを操作でき、そこにはコンピューターテクノロジーと障害の両面のわかる専門家がいる、そんな場が身近な地域に欲しいー切実なねがいです。
 祭典の後に何を残すのか、何をつくりだすのか、パラリンピックとパソボラが共通に抱える課題です。
                    薗部 英夫(日本障害者協議会情報通信ネットワークプロジェクトプロデューサー)
                                               「みんなのねがい」98年5月号より
参考文献

  JDプロジェクト編 『パソコンボランティア』 日本評論社 1997   


◆当日の様子は、7日TBS系で全国放送、8日、11日の信濃毎日新聞、
 10日の読売新聞で報道されました。
 また、共同通信社からもパソボラとパラリンピックの課題として各地方紙に配信されました。
 ではでは、ネットワークで交流しながら、PSVC99もよろしく

1)グラフティ PSVC98
  1 NAGANOにて
  2 インターネット講習会
  3 PSVC98本番!
  4 伝説の湯田中温泉大オフ会
      *当日の様子を信濃毎日新聞が詳細に報じています。

2)実施要綱
 (基調報告特別報告)

3)福祉・情報通信フロンティア

4)PSVC97

*パソコンボランティアの活動を朝日新聞が詳しく紹介しています。
 (98.2.17朝刊) 左ページ : 右ページ

長野パラリンピック 公式ページ  イメージ  郵政省 信越電気通信監理局 

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1998.4.7