視 点

このページでは、当会が毎月発行している機関紙「こだま」の目次及びコラム記事である「視点」をご紹介するコーナーです(2024年1月号より開始)。
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こだま 2024年2月号(第549号)

        ― も く じ ―

視点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
「福祉手当の増額を求める点字署名」へのご協力を・3
振り込みによる能登半島地震義援金の受付について・4
新年のつどいが行われました・・・・・・・・・・・6
新入会員教室に参加して・・・・・・・・・・・・・8
盲人マッサージ師はうまいクラブ開催について・・・9
革新都政学習会にご参加を・・・・・・・・・・・10
私と東視協・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
ざっくばらんに  利用しにくいお店の紹介です・13
お薦めの店・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
ありがとうコーナー・・・・・・・・・・・・・・15
役員会だより・・・・・・・・・・・・・・・・・15
東視協活動のこれから・・・・・・・・・・・・・16
編集後記・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19



視 点

 2月1日は全盲の上野孝司さんが、国電(当時)高田馬場駅の内回りホームから転落し、電車にはねられて亡くなった日だ。そして今年は、東視協がまちづくり委員会(以下、委員会)を組織し、視覚障害者の安全な歩行・移動を進めるための点検・調査などに取り組んで30年だ。私は、当初から20年余まちづくり委員として活動したものとして、とりわけ可動柵整備に果たした(委員会)の取り組みを振返ってみたい。
 1994年当時福祉のまちづくり条例の制定を準備していた東京都に視覚障害者の声を届けようとまちづくり委員会は「まちづくりに関するアンケート」を行った。これが(委員会)の最初の取り組みだった。
 視覚障害者100人の声から浮き彫りになったのが駅ホームからの転落の実態だ。半数の50人がホームから落ちたことがあると答え、全盲に限ると68人中44人が転落を経験していた。これ以降東視協は、落ちない駅ホームの実現を運動の柱としている。
 1991年に営団地下鉄(当時)が、駒込~赤羽岩淵間で部分開業し、私たちはホームドアを目の当たりにし、落ちない駅ホームの運動の方向を感じた。
 都営地下鉄三田線がホームドアである南北線と相互直通運転となるとの情報を、私たちは三田線へのホームドア導入のチャンスと見ていたが、同線は地上のホームがあるため困難だとされていた。ひょんなことからホームドア整備業者の技術者と懇談する場があり私たちは、天井近くまでドアのあるホームドアにこだわらず胸くらいの高さの可動式ホーム柵(以下、可動柵)であれば転落事故を防ぐには十分であることを説明するとともに、これを東京都交通局に求めた。2000年9月の三田線での可動柵の実現は、今にいたる全国の可動柵整備の契機となった。
 委員会は当時、視覚障害者のホームからの転落事故を集め、点字ブロックがあっても視覚障害者のホームからの転落はふせげないこと、可動柵の必要なことをマスコミや行政に訴えた。骨折などの重傷・死亡事故を記録し、まとめたものをことあるごとに発信した。ちなみにこの記録では、1994年からこれまでに事故は75件起きており、38人の命が失われている。
 国土交通省も重い腰を上げ、2010年度から鉄道事業者からの報告を基に毎年度、視覚障害者の転落事故を集計するようになった。これも私たちの運動に押されてのことではないだろうか。
 同省の直近のまとめでは、2022年度に事故が61件起きている。落ちない駅ホームの実現は道半ばだ。視覚障害者のホーム転落が日本からなくなるまで運動を続けよう。
              (編集委員会 山城完治)


こだま 2024年1月号(第548号)

        ― も く じ ―

視点 年頭の挨拶 
来年に向けて、そして4年に一度の大切な年に・・1
辰年に向けて  辰年生まれの紹介・・・・・・・・2
あはき運動交流会に参加してきました・・・・・・・6
女性部からのお知らせ・・・・・・・・・・・・・・9
 リンゴ狩りと温泉を満喫・・・・・・・・・・・・10
MBUAPに参加して ・・・・・・・・・・・・・・・12
私と東視協・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
新入会員紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・16
ありがとうコーナー・・・・・・・・・・・・・・18
役員会だより・・・・・・・・・・・・・・・・・19
東視協活動のこれから・・・・・・・・・・・・・21
編集後記・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24



視 点

年頭の挨拶
来年に向けて、そして4年に一度の大切な年に
        会長 滝修
 新年、あけましておめでとうございます。
 1967年に結成された私たちの東視協が、また新たな年を迎えられたこと、みんなで喜び合いたいと思います。
 今年は、東京都知事選挙の年です。東京都への要望がなかなか実現しないもどかしい思い。私たちが望む方向とは別の方へ進み続けている都政。多くの都民と力を合わせてこれらを変えることができる4年に一度のチャンスの年です。
 6月20日に告示、7月7日に投開票のこの選挙で、私たちの代表にふさわしい候補者を勝利させ、都民本位の都政を取り戻すため、東視協として全力を尽くしたいと思います。
 また今年は、来年に迫った「第37回全視協東京大会」をみんなの力で成功させるための足場固めの年でもあります。大会を大きく成功させ、「視覚障害者の生活と権利を守る運動」を一層進めるため、会員のみなさんのご協力を心からお願いします。
 今年も「みんなで明るく楽しく」をモットーに活動していきましょう。本年もどうぞよろしくお願いいたします。


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