こだま352号 2007年9月号


  目次
視点…1
原水爆禁止世界大会に参加しました…4
私たちは放さないぞ!!…9
対都要請行動を終えて…11
全視協女性部代表者会議の報告…13
五感で楽しむ、奥尻と南部周辺の旅、楽しんできました…15
【読者投稿】戦後レジームは平和主義…18
【連載38】なぜか附属盲学校の放送室で生まれた点字ワープロ第1号機(1)…20
教養講座を聴いて…22
情報アラカルト…25
ありがとうコーナー…27
役員会だより…27
日程情報…29
編集後記…32


  視点
 9月は障害者の「雇用促進月間」である。この機会に視覚障害者の雇用就労を進める上での2つの具体的課題について取り上げてみたい。
 安倍政権が掲げる目玉の政策として打ち出しているのが「再チャレンジ」である。8月10日付の時事通信社が配信したニュースによると、国家公務員の中途採用者選考試験(再チャレンジ試験)の募集が締め切られたという。募集枠152人に対し25,075人の応募があり、実に165倍の難関になったという。
 なぜ応募が殺到したかというと受験資格が本年4月1日現在29〜40才の者、また、学歴や職歴は問わないためと思われる。筆者は点字で受験希望を持つ、ある視覚障害者の相談を受けていたので「点字試験が実施されるのか?」と人事院に問い合わせてみた。
 結局、得られた回答は「この試験はV種の採用試験であり、一般の職員の下でもっぱら作業をしてもらうことになる。活字文書の処理ができない点字使用者には不向きであり、点字試験の実施は困難である」というものだった。
 そこで筆者は「視覚障害者には再チャレンジの機会は与えられないのか」と言って電話を切らざるを得なかった。それにしてもこの回答は東京都の障害者特別枠採用試験において点字受験を認めない都側の回答と全く瓜二つである。
 折りしもお隣の埼玉県では私たちの仲間の30年来の運動が実り、今年度から障害者特別枠採用制度において点字受験が認められるようになった。私たちの我慢ももはや限界にきている。差別的扱いともいうべき1981年以来の都側の方針を変えさせる時期がきているのではないだろうか。
 本年4月17日、厚労省障害者雇用対策課課長名で「視覚障害者に対する的確な雇用支援の実施について」と題する「通知」が各都道府県のハローワークを管轄する労働局職業安定部長宛に出された。
 この「通知」には各種の付属資料が添付されており、また、その前文には「…視覚障害者の就職支援及び雇用継続支援のポイントをお示しするので、これを活用し視覚障害者に対する的確な支援をしていただくようお願いする。」とある。
 厚労省の調査では平成18年度にハローワークが紹介した視覚障害者の新規求職申込み件数は2,910件で、うち就職できたのは1,908人で約65パーセントに達している。しかし重度視覚障害者(身障手帳1〜2級所持者)の就職が困難であること、あはき以外の職域拡大が困難などの課題がある。
 私たちは先の「通知」を盾に労働局を含むハローワークの窓口で真に的確な視覚障害者に対する雇用支援がなされるよう監視を強めていかなければならない。
        編集委員  田中 章治

  原水爆禁止世界大会に参加しました
        東部  滝沢 由紀子
 8月7日から9日にかけて原水爆禁止2007長崎大会が行われました。全視協の平和担当の田中章治さんと全視協青学部を代表して私が参加しました。
 大会には約7千名が参加しました。開会総会では、各国政府代表の挨拶があり、その中で前久間防衛大臣の「長崎への原爆投下はしょうがない」発言、前伊藤長崎市長の暴力団による銃殺事件、原爆認定訴訟熊本地裁で控訴されたこと、日本国憲法第9条を世界の宝として守り抜こうということが大きく取り上げられていました。
 2日目の分科会で私は「アジアの非核平和のために」に参加しました。フィリピン、中国、韓国、日本原水協代表が問題提起し、それに対して質疑応答しました。フィリピンでは国の予算のほとんどが軍事費に使われ、教育や社会保障には回されていないことを知りました。
 各地の取組みとして、広島が2008年に平和行進を広島から韓国ソウルまでを計画しているそうです。そしてロンドンでは、核軍縮国際会議が開催されます。横須賀では原子力空母ジョージ・ワシントン配備が計画されており、事故の際、165km関東全域が全滅するとのことで、神奈川では反対運動が起こっているそうです。考えてみたら、アジアの国々が一番核を保有していることに気づきました。分科会参加者は定員を超える200名でした。参加者の皆さんの勇気ある発言を聞き、逆に私が勇気をもらうことができました。
 3日目の閉会総会では、各国代表の挨拶、高校生を中心とした取組み特別決議があり、原爆投下の時刻には黙祷して、原爆で亡くなられた7千人の冥福を祈りました。高校生たちは2度とあの広島・長崎を繰り返さないために、署名運動に取り組んでいるそうですが、「若い人に原爆の何がわかるのだ」と言う人もいるそうです。確かに被爆者たちは後遺症や差別や偏見に苦しみ、結婚することもできず、自分が被爆者であることを隠して生きてきた人もいるそうです。そんな苦しみの全てを知ることはできませんが、これから2度とあの悲劇を繰り返さないために、若い世代に語り継いでいくことはできます。
 以前に戦災者の体験を聞いたことがありますが、戦争体験を話すと、あの恐怖を思い出してしまうので話したくないと言いました。私は話を聞けず、本当に残念に思いました。
 大会の最後に、平和の歌を合唱し、「長崎の鐘」でフィナーレを飾りました。あるジャーナリストは、「ブッシュこそテロリストだ」と言っていました。確かにブッシュ大統領は、イラクがクウェートから撤退しないことを理由に戦争し、9.11テロによる報復攻撃、イラクが大量破壊兵器を保有していると決めつけ戦争を仕かけ、多数の無差別殺人をしているのです。
 平和な世界は願うだけではやってきません。多くの人々が手をつなぎ署名行動や自分にできる活動をしていかなければなりません。被爆者の高齢化は70代を超えています。今後若い世代にどう語り継いでいくかが課題です。
 被爆者には時間がありません。広島・長崎で21万人、太平洋戦争では350万人が犠牲になりました。平和の原点は言葉や文化・宗教は違っても、お互いの立場や意見を尊重し、話し合いで解決することが大切です。
 私たちは平和でなければ生きられません。日本は世界で唯一の被爆国。今こそ世界の宝、日本国憲法をみんなで守りましょう。安倍政権の憲法改悪に反対する運動をしようではありませんか!日本は戦争をする国にされようとしています。武力攻撃反対!
 この大会を成功させることができたのは、国民平和大行進やカンパのお蔭です。大会に参加したことで平和への誓いを新たにしました。私は中学のころから平和への関心を抱いていました。今回念願がかなって嬉しく思います。また機会があれば参加したいと思います。
 最後に、現地のホテルや、アイヘルプ(ボランティア団体)の方々の親切な対応で、ご当地の名物を食べたり、グラバー邸、長崎くんち資料館に行くことができました。不便・不安を感じることはありませんでした。代表派遣カンパに協力していただいた皆さん、参加準備を手伝ってくれた佐藤直子さん、盲導犬ジョエル君、本当にありがとうございました。若い皆さん、関心のある皆さん、学ぶことの多い大会ですから、ぜひ参加してください。

  私たちは放さないぞ!!
       北部  鈴木 彰
 皆さん、新宿にモード学園というわが国最大規模といわれる専門学校が、2009年に開設される動きがあり、その中に「あはき」科を設置すると言われています。
 8月26日、理教連主催の「モード学園と視覚障害者」の集会が開かれました。80人収容の会場に、100人を超す参加者で冷房も効かないほどの熱気に包まれた集会でした。
 モード学園に関する初の学習会と位置づけられ、点字民報やこだまで紹介されているので、内容については触れません。
 東京には、あはき師10人中視覚障害者あはき師1人ということで、これ以上晴眼あはき師の進出があれば、正直なところお手上げ状態になるでしょう。19条問題で設置不認可になれば、裁判を起こすとまで言われています。私たちにとって最も大切なあはきの仕事を奪われることには絶対反対です。もし正式に申請があれば、大運動を起こさなければなりません。
 集会では国民を巻き込んだ運動にしなければ勝利はない!と確認されました。そのためには私たちの生活の実態を広く国民に知らせて理解してもらい、一緒に運動を進めていくことが必要かつ重要であると参加者全員で確認し合いました。

  対都要請行動を終えて
        事務局  栗山 健
 会員から出された要求に基づき、今年も対都要請行動を行いました(8月2日・6日・13日・20日・27日・29日)。参加者は、延べ105人(平均13人)、視覚障害者の就労対策、障害者会館の充実、選挙公報とその改善、駅ホームの可動柵設置をはじめとする「10年後の東京」構想の具体化、音響式信号や点字ブロック敷設等々の要求を出し、その実現を求めました。
 今年の要請行動では
 1.都の職員の人事異動等による引継ぎが不十分なため、私たちの要求が理解されていないことによる答弁不能。
 2.現行法令や条例等を理由にした要求実現への拒否。
 3.視覚障害者に対する無理解。
 4.「10年後の東京」構想実現へ向けた取組みが(意欲も含めて)欠如している。
等々の問題点はありましたが、点字ブロック敷設など個々には前進がみられました。
 今後、都が調査して後日、回答を約束した事項や要求項目をより明確にするべき項目が残っています。また、今回の要請で、要求項目の中ですでに実現しているものや、「私の出した要求が載っていない」ものもありました。要求項目が落ちているものについては、誠に申し訳ありませんが、事務局まで申し出ていただきますようよろしくお願いいたします。
 東京都の08年度の予算編成作業は、来年1月中旬の予算原案発表に向け進められています。「10年後の東京」構想は石原都知事の都民への公約であり、都営地下鉄ホーム可動柵設置等具体化へ向け広範な都民と力を合わせて粘り強く運動をしていきましょう。
 9月19日(水曜日)は第3回定例都議会開会日です。当日は、「都民要求実現をめざす」都民集会が予定されています。12時から13時都庁第1庁舎前です。

  全視協女性部代表者会議の報告
        女性部  西原 和子
 8月4日に、全視協女性部の代表者会議が、神奈川のつつじ山荘で行われました。東視協からは女性部役員の織田津友子さん、部長の代理で私が参加し、学習会に滝沢さんが参加しました。
 学習会は福井典子先生が講師で、国連「障害者権利条約」の採択に当たって、「障害のある女性の権利保障を考える」と題して講演していただきました。これからの私たちにとって大切なことは、みんなで学び・考え・実行すること、いつでもどこでも当事者が勇気を持って訴えていくこと。請願書は何度不採択になってもあきらめずに申請することと話されました。
 代表者会議では、埼玉大会から今日までの活動のまとめと、奈良大会の取組みについて討議しました。その結果、
 @女性部奈良大会での「女性と労働」の分科会を、東視協女性部が担当することになりました。
 A奈良大会の資金作りに、クッキーや柿の葉寿司を販売するので、ぜひ協力して欲しいということでした。
 B自立支援法に関するアンケートにたくさんの方に協力していただき、さらに全視協女性部では、就労アンケートにも取り組むそうです。送られてきたら、皆さん、積極的にご協力ください。
 全視協女性部でも、新潟中越沖地震被災者救援募金の提案がされ、14,000円程度集まりました。今回初めて参加しましたが、暑さと時間に追われる会議でした。

  「五感で楽しむ、奥尻と南部周辺の旅」楽しんできました
        北部  杉田 直枝
 8月30日10時40分羽田空港を出発。函館に着いた時の気温は30度、晴れ。今年の北海道は、異常気温とか。
 函館駅に向かう途中、石川啄木の像が私たちを歓迎、昭和9年3月、函館大火で亡くなられた方たちの慰霊塔を過ぎて、函館名物、朝市も眺めて過ぎる。ちなみに店舗数は360店舗。
 昼食後、函館山に登り、函館の町を眺めた。函館山からの夜景は、それはそれは見事なもので、世界三大夜景になっている。暗くなると夜景を見物する人で、車は渋滞するほど賑わうそうだ。それから、五稜郭を散策した後、北海道第一泊めの宿に到着。
 第2日目、晴れ。宿を出て直ぐに、昆布館に寄る。名前の通り、昆布の製品が山ほど。奥尻島行きの船の待ち時間、江差追分館で、若い女性の素晴らしい声の追分節を聞く。一緒に聞いていた学生さん達は追分節指導があるらしい?そして、カーフェリーで奥尻島へ。
 船を降りると、ウニ丸君のぬいぐるみがお迎えしてくれた。賽の河原でお参りした後、津波館へ。津波のあった年は、1993年7月12日22時17分。津波の恐ろしさは、奥尻島の場合、高さ29メートル、速さ500キロで、逃げるヒマさえなかったでしょうね?この津波の犠牲者は198名。そして、全国から送られた寄付金11億5千万円で建てられた時空翔(じくうしょう)に移動。もう一つの石には、犠牲者全員の名前が彫ってある。そして2日目の宿に到着。
 第3日目、晴れ。奥尻は、アワビ、ウニの養殖が盛ん。2センチぐらいになったアワビ、ウニを輸出して生計をたてている。
 奥尻島を後にして、洞爺湖に向かう。来年の洞爺湖サミットで話題になっている。有珠山の爆発は2000年、今は立派に立ち直っている。
 そして今回最終の宿、湖畔亭。夕食の後、湖畔花火観賞。
 第4日目、晴れ。北海道で栽培しているものは、砂糖大根、アスパラ、ゴボウ、玉ねぎ、トウモロコシ、メロンなどなど。北海道最後の食事、ジンギスカンで、無事、家に辿り着くことを祈念して乾杯。
 今回の旅行は、神奈川の方からのお誘いで、ちょっとハプニングはありましたが楽しい旅行でした。特に案内してくれたガイドさんの面白かったこと、神奈川の飯島さんの言葉も打ち消すような勢い。また行きたいなあ。

  【読者投稿】戦後レジームは平和主義
        南部  野島 潔
 夏になると平和について考えることが多くなるが「8月は6日、9日、15日」と川柳に読まれるように、今年もその8月が猛暑を連れてやって来た。
 この夏、私に改めて平和を見つめ直す機会を与えてくれたのが、10年ほども前に上映された「月光の夏」を脚色した朗読劇に、私が購読している政党機関紙の朗読ボランティアをされている男優さんが出演することを知り、朗読劇なら全盲の私にはうってつけではないかと興味が湧いたからである。
 その内容は、特攻隊に所属する隊員の志願から出撃、そして終戦後を描いたもので、背景には「月光」のピアノの生演奏が流れる中、4脚のイスが置かれた舞台に、黒のシャツと黒のズボンで登場人物に扮した役者さんが動きもほとんど交えず演じていき、クライマックスは突撃に失敗して生きて帰った隊員が、出撃直前に弾いたピアノに向かい、その時の「月光」を弾き、戦争のおろかさ、命の尊さを観客の心に訴えかけ、幕が下りる。
 この朗読劇の1時間半を聞き終えて、戦前とは国家の命令に従い、自らの命さえも投げ出さなければならないことを再認識したが、横文字を交えて「戦後レジームからの脱却」とか「美しい国」と声高に叫ぶものの意図を、この「月光の夏」が如実に演じてくれていたように感じ、そんな戦前には絶対に歴史の歯車を戻させまいとの、意を強くした1日であった。

  【連載38】なぜか附属盲学校の放送室で生まれた点字ワープロ第1号機(1)
         北部  長谷川 貞夫
 時代も変わったものである。
 東京教育大学が廃学となるため、昭和53年から筑波大学附属盲学校になった略称の「筑波大附属盲」が、29年を経て平成19年より、国立大学法人筑波大学附属視覚特別支援学校と名称が変わった。
 今は情報革命の時代である。以下は、その激しい情報革命の下で、視覚障害者の初期のパソコン利用の事情を伝えるものである。
 視覚障害者用の日本語の書けるパソコンシステムの第1号機は、その東京教育大学附属盲学校が筑波大学附属盲学校になって4年目の昭和56年12月19日になぜか盲学校の放送室が実験室となって初めての実験が行なわれた。
 本来なら大学なのだから、誰かの教授の実験室であってよいはずであった。大学の附属とは名ばかりで大学の恩恵は全くなかった。視覚障害者用日本語ワープロ第1号機は盲学校の全盲教員の数百万円の私費で開発されたのである。もちろん、優秀なボランティアの技術者の協力があったからこそのことである。
 なぜそれなら放送室が使われたか。それは、昭和47年に盲学校も学園紛争が起こり、生徒会がなくなり、放送部の活動もなくなり、放送室が空いていたので私はそこを使うことができたのである。
 考えてみると、社会変動が直接に視覚障害者の情報革命に影響していたのである。この後は、いかにパソコンの入手が大変であったかなどについて述べることとする。今は、そのパソコンですら、携帯電話などのモバイルに移りつつあるのである。

  教養講座を聴いて
        西部  小林 行雄
 8月の教養講座は福沢諭吉の孫で日本野鳥の会学術顧問で丸の内さえずり館の名誉館長でもある全盲の福沢範一郎(はんいちろう)さんの野鳥の声をテーマにしたお話で、その最初に「ひとつお願いがあります。私を呼ぶ時に先生をつけないでください。先生の付く方の福沢は一万円札の方ということで、さんづけでお願いします」と言ってみんなを笑わせましたが、このように随所にユーモアを交えながら奥様と一緒に戸隠や深夜の高尾山などに出かけて録音してきたものをパネルも使って解説してくださり面白かった。その内容は聞いたことのある鳥もあったが、クロジとかミゾゴイ、アカショービンといった名前も声も初めて聞く鳥も出てきました。その中で興味深かったことをいくつか書きます。
 まず、ウグイスは日本列島と大陸の一部、黄河とアムール川の間で最も東寄りの地域にしか生息していないので、声を世界の人々に聞かせてもほとんどわからないそうです。
 また、その鳴き声ですが、「ホーホケキョ! ホーホケキョ!」とか「ウグイスの谷渡り」とかいう鳴き方は、オスが縄張りを宣言したり警戒警報を出しているのだそうで、仲間内の会話はそれとは似ても似つかぬ「チ チッチッチッ」と舌打ちのような鳴き方なのです。フクロウも仲間内の会話は「アギャー! アギャー!」と赤ん坊の泣き声のような鳴き方をすることを知りました。
 フクロウについてはもう一つ。翼の一部に柔らかい羽毛があって、それで羽の音を消すことができるので、獲物を狙う時、気づかれずに近づけるといいます。この構造をヒントに新幹線のパンタグラフに防音用の囲い(幌)が付いたということです。勉強になりました。
 最後にカッコーはウグイスなど他の鳥の巣にタマゴを産んで自分では育てず、他人様に任せてしまう習性があるということですが、そういえば人間の世界でも子育て放棄の受け皿ともいえる、赤ちゃんポストなるものが出現し考えさせられます。私は今、交差点を渡る時、カッコーを複雑な気持ちで聞きながら渡っています。

  情報アラカルト
 1.コンサートご案内
 日本・ブルガリア文化交流演奏会国際親善交流特別演奏会というコンサートのチケットを豊島区からいただく予定です。毎年恒例のものです。
  日時:2007年11月1日(木)
  開演:19時(開場18時30分)
  会場:東京芸術劇場大ホール(池袋西口)
  指揮:及川光悦(おいかわみつよし)(ブルガリア国立ソフィア交響楽団常任客演指揮者)
  演奏:モーツァルト・ヴィルトゥオーゾ祝祭管弦楽団
  ヴァイオリン:パヴェル・ズラタロフ(ブルガリア国立ソフィア交響楽団コンサートマスター)
  ピアノ:揚原祥子(あげはらさちこ)
  お話:中原ひとみ
  曲目:モーツァルト「ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K219(トルコ風)」、ピアノ協奏曲第23番イ長調K488」、チャイコフスキー「交響曲第5番ホ短調作品64」
  申し込み・お問い合わせ:東視協事務局(6410−7118)までお願いいたします。

 2.事業委員会から
 素麺の販売にご協力いただき、ありがとうございました。暑い時には冷たくしてツルツルと、寒い時には煮麺(にゅうめん)にしておいしく食べられます。まだ素麺も冷やし中華もあります。お湯を注ぐだけで手軽に食べられるコーンスープもあります。どうぞご利用ください。そして間もなく秋・冬定番商品のチョコレートを売り出しましたら、またよろしくお願いします。商品を買ってくださる方は、事務所(6410−7118)までご連絡ください。

  ありがとうコーナー(省略)

  役員会だより
 1.全視協事務所維持のための資金作りについて
 役員会で論議した結果、今年も犬のカレンダー販売をすることになりました。各支部でカレンダー販売の取組みについて話し合ってください。事務局では販売のできるイベント情報を探しています。皆さんの中に情報をお持ちの方は、事務局までお知らせください。

 2.東視協を知らせるリーフレットができました
 組織委員会を中心に、昨年より制作していた東視協を紹介するリーフレットがようやくできました。A5版の見やすいリーフレットです。事務所と各支部の支部長さんのところにあります。組織委員会では、このリーフレットを眼科や障害者施設などに置かせていただこうと思っています。置いていただく場所などは支部でよく話し合って、取り組んでいただきたいと考えています。どうぞご協力ください。
 お問い合わせは、内田邦子(雑草の会03−3810−1241)・事務局03−6410−7118までお願いします。

 3.都議会開会日行動に取り組みます
 第3回都議会定例会が、9月19日に開会されます。都民連の皆さんと一緒に、東視協も行動に参加します。都合のつく方は、ぜひ参加してください。待ち合わせは午前11時40分JR新宿駅西口改札を出たところです。参加できる方は、事務所03−6410−7118までご連絡ください。

  日程情報
9/10(月)  南部支部例会
9/11(火)  事務局会議
9/12(水)  障館相談・山城 完治
9/13(木)  こだま活字版9月号発行
9/14(金)  革新都政を作る会 08年度予算要求に向けて決起集会
9/15(土)  事務局作業
  同      青学部例会
  同      ステッキーズレッスン
9/16(日)  役員会
  同      40周年記念事業実行委員会
9/17(月祝) 北部支部「バーベキュー交流」
  同      手つな代表者会議(予定)
9/18(火)   事務局会議
9/19(水)   都議会開会日行動
  同      障館相談・担当 鈴木 彰
9/20(木)   事務局作業
9/22(土)   東視協会員名簿発行作業
  同      視覚障害者9条の会ニュース発行
9/23(日)   女性部例会
  同      教養講座「ふろしきの利用あれこれ」
9/24(月祝)  かーなづーちレッスン
  同      東部支部 筑波山ハイキング
  同      民謡コンサート
9/25(火)   事務局会議
9/26(水)   障館相談・担当 栗山 健
  同      障都連三役会議
9/27(木)   事務局作業
  同      まちづくり委員会
9/28(金)   組織委員会
9/29(土)   事務局作業
10/2(火)   事務局会議
10/3(水)   障館相談・担当 織田津友子
10/4(木)   事務局作業
  同      こだま編集委員会
10/5(金)   雇用をすすめる会
10/6(土)   事務局作業
  同      東部支部例会
  同      北部支部例会
  同      ステッキーズレッスン
  同      視覚障害者9条の会 街頭宣伝行動
10/7(日)   女性部 ショールーム見学
10/9(火)   事務局会議
10/10(水)  障館相談・担当 山城 完治
10/11(木)  事務局作業
10/13(土)  こだま点字版10月号発行
10/15(月)  南部支部例会
10/16(火)  事務局会議
10/17(水)  障館相談・担当 鈴木 彰
10/18(木)  事務局作業
10/20(土)  事務局作業
  同      青学部例会
  同      ステッキーズレッスン
10/21(日)  東視協役員会

  編集後記
 やっと暑い夏が終わりを告げようとしています。台風9号も通り過ぎ、これから秋の気配があちこちで見られることと思います。
 私たちが最も関心のある「モード学園」問題ですが、100人以上の参加があり大成功だと思います。東京はこの手の運動が後れていると全国の仲間から言われていますが、これを機に反対運動を盛り上げていきましょう。
 対都交渉も終わりました。栗山さんの報告にもあるようにこれという成果はありませんでしたが、自立支援法がらみのヘルパーの問題や可動柵・音響式信号機の設置は、私たちの生活に直接関係があります。声を大きくしていかなければと再確認しました。
 東視協の新しい事務所ができ4ヶ月が過ぎました。備品もだいぶ揃いました。会員の皆さんも51名の方が訪問していただきました。毎日10時ごろから17時まで事務所で作業をしています。まだお見えになっていない方、ぜひ事務所に遊びに来てください。