こだま 2005年 9月号 (第329号)


   視 点
 9月11日投票の第44回衆議院選挙の結果、自民・公明の与党は、327議席を獲得、衆議院の3分の2を占める勢力となった。 年金・介護保険制度の改悪を次々に強行する小泉自民・公明政権が何故これほどの議席を取ったのか。皆さんはどのように考えているだろうか。
 自民党に多くの議席を呼び込んだ小選挙区制について、そして私たちの運動について考えてみたい。
 小選挙区で自民党は前回の168(占有率56%)から219(占有率73%)と59議席増やしたが、得票率では43.85%から47.77%に3.92ポイント増やしたに過ぎない。4割台の得票で7割台の議席を獲得する小選挙区制の姿を劇的に見せたといえる。郵政民営化を問う国民投票として位置付けて福祉切捨て・増税・憲法改悪を隠して作った小泉突風の勝利ではあったが、小選挙区の得票では、公明党と合わせても49%にしかならない。
 中身そのままの郵政民営化法案は、10月14日成立するという。そして、私たちの社会参加を根底から壊す障害者自立支援法案も参議院本会議で可決され、衆議院に回される。両法案とも先の国会で廃案となった。議席で3分の2を超えているからといって、国民は決して、法案の中身まで白紙委任してはいない。
 郵政民営化法案の衆議院本会議採決の議場に笑いをかみ殺せない小泉首相の映像があったという。前回反対票を投じた議員たちが賛成票を投じるのを見てのことだ。私は恐ろしさを感じた。「今度は増税と憲法だ、国民の目の前で」とつぶやく小泉首相の声が聞こえるような気がしたからだ。
 しかし、そうはさせない。これが国民の草の根の声であり運動ではないだろうか。改悪障害者自立支援法は、私たちから社会参加と福祉を取り上げ、政府与党の政治との矛盾を深める。郵政民営化も然りだ。
 内田邦子さんの願いを実らせようと始まった運動は、10月1日から職場介助者制度の5年延長を現実にした。神奈川の平井学園(晴眼養成施設)提出の按摩課程設置は全視協を始め視覚障害者の反対によって却下された。私たちの運動と国民世論なくして二つの成果はない。ここに確信を持とうではないか。
                          (編集委員会 山城)

全視協第27回福岡大会212名の参加で成功
 10月8日から10日に、福岡県宗像市の玄海ロイヤルホテルで開催された全視協の第27回大会は、北海道から沖縄まで24組織212名が参加しました。東視協からは、代議員・執行委員を含めて27名が参加しました。
 8日午後から9日午前に行われた代議員総会には、代議員5人が4つの修正提案を含めて議案の討論に参加しました。修正提案の内、運動の進め方についての二つの案は、執行部が受け入れ、大会の時機を現行どおりにすべきとの案は否決、予算案の中の点字民報発行費の削減案は、@執行委員会は、持続可能な全視協の収支を検討し次期大会に提案する。A点字民報の価格、メディアを吟味し、速やかに実行するとの付帯決議を以って反映されることになりました。二日間の議論の結果、五つの議案は修正も含めて採択されました。
 9日午後から行われた第7回全国視覚障害者活動交流集会は、先ず全体会、分科会パート1、最終日午前の分科会パート2、10日午後の閉会集会で締めくくられました。
 分科会に先立って行われた全体会での合唱組曲「平和の旅へ」は、素晴らしいものでした。福岡大会での演奏を目指して半年前から結成された60人の歌声と語りは、私たちの胸を熱くしました。長崎の原爆で瀕死の重傷を負い、障害者となった女の子が、母親の愛に支えられ、語り部として活動するようになるストーリーでした。
 また、井下顕弁護士「日本国憲法はどんな日本を求めているのか」の記念講演は、@今の情勢をどうつかむか。A日本国憲法の形。B私達に展望はあるのかの内容で、福祉切捨て・労働法制改悪とイラク戦争の関わりを繋がったものとして捉えることの大切さや、憲法は権力の横暴を抑えることが主眼であり、日本国憲法は、平和の内に生きる権利を保障する世界にも貴重な憲法であること。この大切な憲法を武器にして運動を進めるところに展望があることを学びました。
    (参加者の感想 〔敬称略〕)
 阿部広子:代議員総会で議案書の最初を平和問題にするか障害者問題にするかと議論になりました。どちらが最初だからといって重要性が決まるものではないと思いますが、障害者の問題は私たちから声をあげなければというのが全視協の精神だと私は思います。
 阿部正文:開会前準備中、床に置いた荷物を取ろうとしゃがんだ瞬間、ズボンの尻がビリリと破れた。近くにいた高橋実行委員長に「緊急事態発生」を告げる。西谷さんのジャージを借りてはいている間にホテルの方がつくろってくれて難を逃れたが、それ以降私は不自然な姿勢をとり続けたことはいうまでもない。
 私には全視協総務局長の任務は重過ぎました。山城新総務局長は東視協事務局長との兼務となりますが、東視協での経験を生かして、会員の減少や厳しい財政状況などの困難を抱えている全視協再建を頼みます。これから精一杯引継ぎをさせて頂きます。あと仕事探しをしなきゃ。
 内田邦子:大会では、お料理は美味しかったし、ホテルの対応がとても親切で実行委員会には、感謝しています。また、赤間駅の駅長さんまで挨拶に見えて、びっくり。
 代議員として参加しましたが、特に会計について発言しました。
 最近、「お金がない」というのが全視協の合言葉のようになって、この言葉を聞く度に気が萎えてしまうのは、私だけでしょうか。
そんな気持ちを率直に決算の中でぶつけてみました。
 結論は、「今後の検討課題」として採択されました。今後に期待したいです。
 梅村秀:私は分科会に参加して自立支援法の恐ろしさをはっきり知らされました。国会の人数を見ると太刀打ちできないかも知れませんが、反対をする意義はまだ残されていると思います。
 織田津友子:活動交流集会に参加しました。JRでの移動はとても充実していて素晴らしいと思いました。大会が福岡で開催されたので実家の母にも会いました。有志で出かけた萩旅行も本当に楽しかったです。
 織田洋:私の故郷で開かれた大会でしたが、交通の便は相変わらず悪いなあと思いました。そんな中、実行委員会の皆さんの配慮には頭が下がる想いでした。代議員総会での東視協の点民の支出に関する案は否定されましたが、今後の財政問題に一石を投じたのではないかと考えています。新総務局長の山城さんの活躍に期待したいと思います。
 加藤厚実:東視協のお仲間20数名と共に、私も全視協福岡大会に参加してきました。会場となったホテルはスタッフも親切で、とても快適な二日間を過ごすことができました。分科会は、街づくりと弱視の分科会に参加しました。街づくりでは主に駅の音声や音響による案内が本当に使いやすくできているかなどについて話されていました。また弱視の分科会では今後、弱視の要求を出していく上で、全視協として弱視部の組織づくりは本当に必要なのか、街づくりに対しての弱視の要求は、街づくりの立場で要求もできるのではないか、また、弱視者のメーリングリストがあっても良いのではないか等、充実した討議がなされていました。最後になりましたが、現地のボランティアの皆さんや実行委員の皆さまには、大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。
 菅井しげ子:私は大会直前の駆け込み入会とあってか懇親会の席で東京代表として紹介されたことに赤面しました。でも、現地実行委員会が準備して下さった大分へのオプショナルツアーは、期待どおりとても楽しいものでした。
 菅井孝雄:小生は久々の参加であったが、今大会では会員減少と財政悪化というマイナス面が強調され執行部の多くが入れ替えとなり驚いた次第である。しかし、こういうことは以前にも何度かあったことで決してめげてはなるまい。
 新たな展望を持ち前進したいと思う。
 杉田直枝:小倉から在来線に乗ると、全視協大会参加のお客様は、赤間駅で降りて下さいと、何度もアナウンスがあり、ここから大会参加という気分になりました。井下顕弁護士さんの「日本国憲法はどんな日本を求めているのか」の記念講演のあと、安心して歩ける、街づくり分科会に参加。大会を楽しみました。また、東視協オプショナルツアーは、至れり尽くせりの旅でした。帰りの新幹線で白杖騒動でお騒がせしました。何はともあれ、無事帰宅できて良かった良かった。皆さん有り難うございました。
 鈴木彰:ホテルの中が広いことで、1人で行動できなかったことで会場と部屋を行ったり来たり。また全体会の合間をぬって会計の引継ぎ作業など雑用も多く、家に戻ってから疲れがどっと出ました。これも歳かなあ・・・!皆さん大変お疲れさま。
 高山米子:全視協大会の代議員として始めて出席しました。高知大会の時の感動を忘れられずに期待していましたが、私もそうですが、全視協にも老化が見えているのではと感じました。若い仲間の力を会活動にもっと登用してほしいと思いました。
 田中章治:第27回福岡大会は私にとって記念すべき大会となりました。代議員総会では議事運営委員長をつとめ、そして、全視協副会長に選出されたからです。
 家族連れで参加したのですが、9日の日に大宰府天満宮に行ったり、東視協有志で山口県の萩に旅行できて家族も満足だったようです。
 中丸忠次:先ず、どうにか無事に赤間まで吉田さんと辿りついた、珍道中?!洋子様に感謝致します。会場のホテルも大層立派なホテルで、お料理も手がこんだ味わい深い代物でした。分科会は、峰下教授の支援制度の講義が分かりやすく納得の内容でした。いかにこの制度が弱い者・障害者を痛め付ける不当な法律であるかが、改めて浮き彫りになったような気がします。旅行の方も萩のヘルパーさんが献身的に親切な方々で本当に感謝でした。松陰神社に参拝し、ガイドさんのお話を伺い改めて、吉田松陰の偉大さと、山口「長州」の人たちの日本の夜明けを作り出した力強さに、感動致しました。この意義あるたのしい旅行の企画をして下さった織田さんご夫妻にこの場をお借りして感謝したいと思います。有り難うございました。
 西原和子:@全視協大会初参加の友人が、参加して良かったといってくれたので、嬉しかった。A昼食にもデザートが付いたので、これは最高でした。B講演は今一つ私の身体にしみ込んできませんでした。
 西原清松:素晴らしい大会でした。大会期間中の配慮といい、交流集会の内容といい、何から何まで一言では言い尽くせない程素晴らしい交流集会だったと思います。小倉駅から鹿児島本線に乗り換えた時車内放送で「全視協大会参加者の皆さんは赤間駅でお降り下さい」といった放送には唯々感動しました。全視協大会は何回も行きましたが、あのような車内放送を聞いたのは始めての経験でした。次回の兵庫大会の時もあのような車内放送があってくれることを願っています。それにしても本当に何から何まで行き届いた交流集会だったと思います。準備された福岡の仲間の皆さんに心から有り難うと、いいたいと思います。
 野島潔:大会に出席するとやる気が起こるから不思議です。ところで、食事の良い大会でしたが、懇親会のビール1杯はびっくりしました。でも、身銭の酒で沢山の仲間と交流できたので良しとしますか。
 平井久子:印象に残っていることは、分科会を始め、お茶や水が良く準備されていたこと、記念講演も特別講座も分かりやすい内容で良い学習ができました。ホテルの職員を含めてボランティア体制が充実していました。
 山城完治:総務局長に選出されるという私にとって忘れられない大会になりました。全視協を挙げて作った3千万円余の資金がこのままではあと10年で底をついてしまうという厳しい財政状況でのスタートでもあります。でも、だからこそ頑張りたいと思います。  全視協・東視協に集う仲間は、視覚障害者の平等と社会参加を拓くエンジンだと思います。このエンジンの力が出やすくするのが私の仕事だと強く思った大会でした。
 吉田洋子:疲れたけど楽しかったです。もう少しお土産を買う時間があったら良いと思います。

   秋は読書、皆さんはどんな 本を読んでいますか!
                          東部 高山米子
                          北部 織田津友子
 「こだま」編集委員会から、読書の秋に何か紹介して欲しいと話がありました。私たちがお奨めしたいと思うものを幾つかご紹介します。
 新聞小説はその時代を反映したもので、なかなか面白いです。昨年から赤旗日刊紙の小説を友人が週1回のペースで録音してくれて聞いています。その中の一つ「靴紐を結んで」は一人の若者がパートではなく、常勤の仕事をしたいと就職したのが障害者の作業場でした。苦労しながら、人の暖かさに触れながら成長して行く姿を周りが見守るという内容です。このテープは、視覚障害者友情の会  (092−472−6762)で貸し出しています。
 新潮社から出版された不破哲三著「私の戦後60年」全6巻はいま手元に3巻まであります。その中で戦後目まぐるしく過ぎて闇に葬られたことがアメリカの情報公開により密約が明らかになっています。
 森与志男著「普通の人」は定時制高校の
廃校の話2巻です。
 宮部みゆき著「理由(わけ)」全15巻ミステリーで高層マンションでの殺人事件から始まり、登場人物が多く、最後の最後まで犯人が分かりにくいものです。
 この作家は親しみを舞台に心温まる時代物を書いています。
 ここに紹介したものはテープ版があります。ご希望の方や詳しいお問い合わせは、高山 (3697−7403)までどうぞ。
 青木和雄・吉富多美著「ハッピーバスデー」児童相談所に勤務する二人の職員が実例をモデルに最初は児童書として書いたものですが、最近文学書に書き改めて出版されました。
 ラジオ番組で朗読されたのを聞いて爽やかな感動を覚えました。この本は親子の葛藤を描いたものです。優秀な息子を愛し大きな期待を寄せる一方、主人公の娘あすかを嫌い、愛情も注がないためにあすかは大好きなママに向かって色々なことを発信します。親子関係、兄弟関係、祖父母の愛を通してあすかが成長していく姿が描かれています。
 この本はまだ録音版も点訳版もありません。読みたい方は個人的に点訳して頂いたのでフロッピーディスクを差し上げます。若しくは点字本にしますので、織田津友子
(3944―0736)までご連絡下さい。

「今日は!南部ブロックです」
                         ブロック長 野島潔
 当ブロックは毎月第4月曜日の夜、障害者福祉会館で軽食と飲み物付きの例会を行っています。参加者は10名弱ですが、おしゃべりたっぷりでとても賑やかです。最近入会された方も毎回出席され、新鮮な話題が増えました。
 この秋はカレンダー販売に始まり、忘年会、そして来年の東視協旅行とアクセルもマックスで突っ走りますよ。ご期待下さい 。
1.当ブロックが今年度の東視協旅行を担当します。
概要は次の通りですので、皆さんぜひ予定に入れておいて下さい。
旅行日:06年3月4日(土)・5日(日)
テーマ:雪の中の散歩
行き先:群馬県嬬恋高原
宿:かんぽの宿「草津」
  2.ウォーキング会のお知らせ
 代々木公園を歩いて見ませんか。日ごろ広くて安全な所をのびのび歩きたいと思っている方にはお奨めです。
 日程:05年11月6日(日)
 集合:9時45分JR原宿駅ホーム渋谷駅寄り階段付近
 参加希望の方のお問い合わせは、西原和子さん(3449−7038)または、野島  (3762−8421職場)までご連絡下さい。
 以上南部ブロックからのお楽しみ盛り沢山のお知らせでした。

    ステッキーズだより
                           田中禎一
 東視協の歌声サークル「スッテキーズ」の活動をご紹介します。
 サークル員は現在8人ですが、毎月第1、第3土曜日には必ずレッスンを行っています。先ず身体をほぐすためにストレッチ運動。 それから発声練習で声を出してから歌に入ります。今練習しているのは「四つの動物の歌」というお馴染みの童謡のメドレーで、面白くアレンジされています。そして今年戦後60年を記念して募集した歌の入選作「平和の歌」。
 9月11日には港区の合唱交流会に参加しました。
 10月22日には高輪区民センターで「港ピースサンデー」に参加します。この催しは、港区を中心に平和を願うグループが集まって合唱を始め色々な舞台を繰り広げます。午後5時半開演です。ぜひ聞きにきて下さい。
 12月23日には障害者会館でピースサンデー実行委員会との共催による恒例の歌声喫茶を開きます。今年の歌い納めに大いに歌いまくりましょう。参加をお待ちしています。
 メンバーが僅か8人でちょっと寂しいので新しい仲間を待っています。第1、第3土曜日の午後2時半から主に障害者会館で練習をしていますのでぜひ参加して下さい。

教養講座に参加して
           東部 滝沢由紀子
 今回は女性部が企画担当でした。内容はまさに女性らしさ溢れるラッピング。物を包むことが苦手な私が果たしてうまくできるのか・・・。ところが、指導者の的確な説明により4通りのラッピングの仕方を教えて頂きました。合わせ包みは箱を組み立てるところから始め、包み紙の合わせが右上の場合は「祝儀」左上の場合は「不祝儀」といった常識的なことも教わりました。不織布とモールを用いてお花を作ることや不織布とワンタッチリボンを用いてお菓子を包み、出来上がった時にはこんなに便利なものがあるものかと驚きと感動を覚えました。
 最後に紙袋につけるカラーリングリボンに鋏の刃でカールさせることにてこずりました。これらの材料が100円ショップで手に入れられることもまた驚き。
 この講座で教わったことは至って簡単なので、これからまわってくるクリスマスやバレンタインデーに生かすことができると良いですね。一つのテーブルに指導者が二人と大勢の方においで頂き、会場設定や出来上がったものを持ち帰れるようにと袋まで用意してくれ、しかもお土産付きといった至れり尽くせりの好意に感謝しています。参加された皆さんも楽しい日曜の午後のひと時を過ごすことができたのではないでしょうか。私たちは見よう見まねができないので、台風の心配がされていましたが雨も上がり、本当に良かったです。貴重な体験ができたと思っています。

   タンデム車に乗って
                           東部 住山浩子
 北部主催で9月19日に立川にある昭和記念公園でタンデム車に乗るレクリエーションが行われました。
私は前日の夜に誘われて急遽参加することになりました。19日は真夏を思わせるような暑い日で、雲一つない快晴でした。東視協の参加者は鈴木彰、黒岩瀧市、山城完治、  織田津友子、織田洋、鈴木清子、大里晃弘、住山浩子とボランティアの方の9名でした。
現地では、ボランティアの方々に迎えられ、公園の木陰にシートを敷き、荷物を置いて愈々タンデム車に乗るのですが、その自転車を点検して下さる姿が印象的でした。私は、サポート付きの女子大生の方とペアを組み、爽快に走ってきました。サイクリングロードには親子連れも多く、子供のそばを通る時は少しビクビクしながら、上り坂は力を入れて漕ぎ、木陰に入ると爽やかな風が頬に気持ちよくあたっていました。私は30年ぶりの自転車にちょっぴり青春を懐かしんでいました。オカリナを聞いたり、それに合わせて歌ったり、クイズをして楽しいひと時を過ごしました。今回が8回目なので10回目はバーベキューでもと話に花が咲いていました。
事故も怪我もなく、帰路につきました。  今日は良い汗をかき、大勢のボランティアさんの協力には本当に頭が下がる思いでした。有り難うございました。

貴方の周りの身近な差別
                           北部 鈴木彰
私は総選挙の際に行われる裁判官国民審査の点字投票について一言書かせて下さい。
この審査は、罷免したい裁判官を総て書き出さなければならない投票の仕方について、一向に改善されない現状について怒りさえ覚えます。私の行く投票所では、両サイドに係りの人がついて記載している間じっと待っているのです。私はそれがいやだから家で裁判官の名前を繰り返し繰り返し暗記して行くのですが、今回の場合、審査の対象となる裁判官は6名でどうしても抜けてしまう人がいて名簿を探しながら記載しますが、本当に不合理な方法だと腹が立ちます。私が書いている間中係りの人が見ているのです。選挙の秘密はどこにあるのでしょうか。これは視覚障害者を軽視しているとしか思えません。
選挙のお知らせにはこの国民審査によって罷免された者は過去1人もありませんとも書いてあります。「点字で苦労して投票しても罷免されたことがないのだから」めんどくさいからそのまま投票箱に入れればそれは信任ということになります。私は前前回の総選挙の時は係りの人に大きな声でこの方法は複雑だから棄権しますといって投票しなかったこともありました。
東視協では毎年選管を通して国に改善を求めて要望し続けていますが、一向に改善されないのは視覚障害者に対し、何と思っているのだろうか。選挙の秘密が守られる方法を早く実現してほしいものです。

情報アラカルト
 今月号では秋の季節にぴったりのリラックス商品を紹介しましょう。夏の暑さでちょっと疲れた身体をリフレッシュさせて下さい。
1.天然木の入浴剤「檜葉(ひば)湯玉」
 「青森檜葉湯玉」は青森産の檜葉を使った入浴剤で檜葉に含まれるヒトンチッドが心も身体もリラックスさせてくれます。湯玉は乾かして繰り返し使えて、香りが弱くなったら紙やすりで削ります。価格は一袋15個入り
1050円。送料を負担すれば直接取り寄せ可能。お問い合わせは、檜葉屋 0120−246−460まで。
  2.CD全国の昔話
 キングレコードは全国の昔話約500種類を都道府県別にまとめた「昔話ふるさとへの旅」(kicg3181〜3227)各2千円を製作。録音はすべて現地収録。各地の語り手が生の声で言葉をつむぎ出しています。 「福は内鬼は外」「桃太郎」「鶴の恩返し」など全国的に知られる昔話や各地で語り継がれている秘話が収められています。なお冒頭のナレーションはお馴染みの市原悦子さんです。お求めはCDショップで。
  3.東視協事業部では秋冬の定番商品
チョコレートの販売を開始いたします。
 「青森檜葉湯玉」入りの風呂に入り、昔話を聞きながら、チョコレートをつまみにお酒やお茶を楽しみませんか?行楽のお供にもどうぞ。夏の素麺と同様宜しくお願いします。お問合わせは新井康代(3650−2084)
織田津友子(3944−0736)まで。

    ありがとうコーナー(省略)

   事務局だより
 1.全視協事務所維持資金づくりのためのカレンダーの販売に今年も取り組みます。今回は、柴犬の絵の2006年カレンダー。価格は1300円です。東視協会員一人当たり1千円計14万円を生み出すには。400本売らなければなりません。各ブロックで目標を立てて取り組みます。多くの皆さんのご協力をお願いいたします。
 2.10月24日に予定していた「鉄道の日」要請行動は、要請先の都合で10月31日に延期します。
 3.会費の納入が進んでおらず、総会で決めた予算が執行できない状況です。会員の皆さん、賛助会員の皆さん会費を納めて下さい。
 4.東視協会員を増やそうと今テープ版「東視協から貴方へ」を都内の視覚障害者に送っています。会員の皆さんにも送っていますので、友人・知人に勧めて頂きたいと思います。この人に送ってほしいというリクエストがありましたら事務局までお知らせ下さい。このテープをきっかけに東視協のことを多くの皆さんに知らせて下さい。

      日程情報
 10/18(火):会員外の仲間からの生活相談
 10/19(水):障館相談(担当織田洋)
  同:こだま10月号テープ版発行(予定)
 10/20(木):こだま10月号活字版発行
  同:日本共産党東京都議団と要求懇談
 10/22(土):青年学生部例会 
  同:「ステッキーズ」港ピースサンデーに出演
 10/23(日):教養講座「アスベストと健康被害」、講師・藤井正実(芝病院院長)、午後1時半障館教室
 10/24(月):南部ブロック田町駅頭署名行動、ブロック会
 10/26(水):障館相談(担当鈴木彰)
 10/27(木):街づくり委員会
 10/29(土):会員拡大行動
 10/30(日):かーなづーちレッスン
 10/31(月):鉄道記念日要請行動
 11/2(水):障館相談(担当西原和子)
 11/3(木):こだま編集委員会(予定)
  同:東視協アンサンブル練習 
 11/4(金):雇用を進める会
 11/5(土):「ステッキーズ」レッスン
  同:東部ブロック会
  同:北部ブロック会
 11/16(日):南部ブロック「代々木公園ウォーキング」、9時45分JR原宿駅ホーム渋谷寄り待ち合わせ
  同:全国視覚障害者雇用促進連絡会総会・シンポジウム。
 11/9(水):障館相談(担当山城完治)
 11/12(土):こだま11月号点字版 発行
 11/16(水):障館相談(担当鈴木彰)
  同:こだま11月号テープ版発行(予定)
 11/17(木):こだま11月号活字版発行
 11/20(日):東視協役員会
 11/27(日):教養講座、「視覚障害者から見た日本とモンゴル」、午後1時半障館
 教室
   編集後記
 全視協大会も無事に終わりました。正岡光雄会長(高知)・山城完治事務局長体制が始まりました。山城事務局長の新任の挨拶は、「幸せの歌」を歌い、この幸せを勝ち取るために
全力を尽くすと表明、会場から拍手が起こりました。私も何回か大会には参加していますが、挨拶で歌を歌ったのは初めてではないかと思います。山城さんらしいといえばそれまでですが、この厳しい時代こそ自分たちの幸せは自分たちで勝ち取る、山城さんの思いが強く感じられました。阿部さんの実務能力を引き継ぎ、新しい全視協を作ってもらえれば良いのではないでしょうか。東視協会員みんなで山城さんを応援しましょう。最後に阿部さん10年間ご苦労さまでした。共に頑張りましょう。