こだま 2005年 8月号 (327号)


 視 点
 人が60歳になると「還暦を迎えた」として家族や友人に祝われるが、この還暦とは、干支(えと)が生まれた年に還ることを意味する言葉で、定年などといった人生の一つの節目ともなっている。戦後も今年還暦を迎え、これにちなんだ催し物やメディアの特集が多い中、私たちも6月の「晴眼者と共に学ぶ視覚障害者教養講座」で、朗読を通して戦争・平和について考えた。
 講座は役者の講師丸山詠二先生が、奇しくも60年前の活字にならなかった、長崎を取材したアメリカ人記者の原稿を、
 (前略)
 「症状はみな共通している。白血球が減り、舌が収縮し、嘔吐や下痢があり、皮下出血している。これらの症状はレントゲンを浴び過ぎた時に起こるものだ。また、被爆した子供たちの毛が抜け落ちている。レントゲンが髪が抜け落ちる作用をもたらすことを考えれば理解できる。」
 (中略)
 「マッカーサーは、放射線の人への影響という重要な教訓を検閲によって歴史から消し去ろうとした。」
 (中略)
 「戦争で最初に犠牲になるのは真実」
 (中略)
 「また、記者たちが政府や軍の規制に挑戦する気持ちを失った時、メディアがその応援団に成り下がった」
 (後略)
 などと朗々と読み上げ、声の力と表現力で歴史の教訓を私達に説いた。
 このように戦争・平和について考えた時、8月6日に広島に原子爆弾が炸裂したことや、8月9日にも今度は長崎に原爆が投下され、そして8月15日にはわが国がポッダム宣言を受諾し、無条件降伏による、太平洋戦争が終結したことなどを、60年の記憶の薄れや、歴史の風化を食い止めるためにも、どうしても触れざるを得ない大切な日である。
 夏と共にこの日がまた来ようとしており、「ノーモア被爆者」の言葉に代表される、被爆実相を伝える語りべたちの声
 「私たちは、原爆の恐ろしさの真の姿を知ってほしいのです。熱線、爆風、放射能による巨大な破壊力、通常火薬の100万倍の威力、1発で一つの都市を壊滅させる、何万、何十万の被爆者を作り出す地獄、ちぎれたような半分首だけあるような死体や、手足のもげたような死体、自転車にかけたままの真っ黒い塊など、まさか人間だとは思いませんでした」
 などの言葉を忘れず、地球から核を廃絶し平和の尊さを再び肝に銘ずる誓いの日としたい。
         (編集委員 野島潔)

    戦争と私
                             北部 竹村実
 昭和19年の夏、千住第4国民学校の4年生だった私は担任や旧友と共に長野市へ向かった。学童疎開だった。上野から鈍行の夜行列車に揺られていった。宿舎は善光寺の成就院という宿坊だった。生まれて初めて家族のもとを離れた九つの子供にとってホームシックは避けようもなかった。更に食料事情が良くなく、日々ひもじさに耐える生活だった。
 毎朝長い坂道を下って地元の柳町国民学校へ通った。そこで午前の休み時間に講堂に集められ、戦意高揚の歌を歌わされた。おそらく長野県下の学校ではみな同じだったのではないか。今でも覚えている歌がある。
 
勝ち抜く僕ら小国民
  天皇陛下の御ために
  死ねと教えた父母の
  赤い血潮を受け継いで
  心に決死の白だすき
  掛けて勇んで突撃だ
  
必勝祈願朝参り 
  八幡様の神前で
  木刀振って真剣に
  敵を百千切り倒す
  力をつけて見せますと
  今朝も祈りを・・・・・
 
というような歌を一生懸命歌わされていたのである。
 軍国主義というものが如何に異常な精神状態を生み出すものかと思わざるを得ない。
 確かその年の冬にアメリカのルーズベルト大統領が死んだというニュースが伝わってきた。「これで日本は勝つのだ!」と私は喜んだ。確かに戦国時代なら敵の御大将が討ち死にすれば戦いは終わる。だが、近代戦争ではそうはいかなかった。副大統領のトルーマンが大統領職についたのだ。私はこの人物は恐らく人類史上ワースト10の上位に位する極悪人だと思っている。言うまでもなく彼はあの広島と長崎に原爆投下の命令を下した最高責任者だったのだ。非戦闘員である一般市民を大量に殺戮し、新兵器の威力を試した所業を日本人は永久に忘れるべきではない。
 翌年春、5年生になった私たちは、更級郡青木田村の長徳寺という小さな寺へ疎開させられた。そこで私は栄養失調で倒れ、当時埼玉県に移っていた家族のもとへ引き取られた。
 それでも私は(今に神風が吹いて日本は勝つのだ。)と信じていた。その祈りをこめて台所のガラス戸の桟に釘を使って「神風」と彫り込んだりしていた。
 だが、8月に入って新型爆弾のうわさが流れ、間もなく敗戦の日を迎えることになった。
 8月15日正午の玉音放送は雑音が多く聞き取りにくかったが、
 「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び・・・?」
という言葉が耳に残った始めて聞く天皇とその妙なアクセントが印象的だった。
 その昭和天皇を再評価しようとする動きがある。4月29日を「みどりの日」から「昭和の日」に改めて昭和天皇の業績を讃えようというのだ。私は反対である。むしろ彼こそA級戦犯として厳しく裁かれるべきだったと思っている。仮に昭和天皇の戦争責任を問う国民投票が行われたとしたら私は、迷わずに「責任あり」の票を投じようと思い続けていたのである。
 憲法改正の気運が高まってきた。日本は、これからどういう方向に向かおうというのか。子や孫たちのためにも再び戦争する国にだけはなって欲しくないと切に願わずにはいられない。

全視協第27回福岡大会に参加しましょう!
                             事務局 織田洋
 今年は2年に一度の全視協大会が福岡で開かれます。南国九州、玄界灘のすぐそばのホテルでこれから2年間の全視協の運動を皆さんと共に作って行きましょう。
 東視協では、今回も参加者を募り、この大会に参加します。参加される方は下記の要綱を読み、事務局まで参加の意思表示をして下さい。
-記―
日にち:10月8日(土)~10日(月)
ア. 代議員総会 - 10月8日(土)午後2時~9日(日) 午前11時30分
イ. 第7回全国視覚障害者活動交流集会― 10月9日(日)午後1時~10日(月)午後2時30分
 会場:玄海ロイヤルホテル
  〒811-3514  福岡県宗像市田野1303 電話0940-62-4111
参加費・宿泊費:
ア. 参加費-4千円
イ. 10月8日宿泊費(1日目)―1万3千円(1泊3食)
ウ. 10月9日(2日目)-1万5千円(1泊3食。但し、懇親会の飲み物代は含まれません)
オプショナルツアー(希望者のみ):「大分周遊別府・湯布院の旅」-10月10日(月)~11日(火)、旅行代金一人2万1500円
  活動交流集会内容
 記念講演「日本国憲法はどんな日本を求めているか」(講師井下顕弁護士)
    -分科会(1日目)-
(1) 特別分科会:「社会保障の最新動向を学ぶ」
(2) 平和分科会:憲法に関する記念講演を受けて語り合いましょう。
(3) 活動を支える財政確立分科会
(4) 街づくり法令を学ぶ分科会
(5) 全視協の未来を語る分科会
(6) 全視協入門講座
―分科会(2日目)―
(1) 弱視者の分科会
(2) 参政権保障分科会
(3) ヘルパー利用分科会
(4) 街づくり分科会
(5) 暮らしの要求分科会
(6) 按摩・鍼・灸の分科会
(7) 老後を考える分科会
(8) 雇用・就労分科会
(9) 防災分科会
(10)教育分科会
 オプショナルツアーのご案内
「九州は大分県・別府の地獄めぐりとサファリ体験・湯布院のワイナリーを訪ねて」
  期日:10月10日(月)~11日(火) (1泊2日)
  コース:大分県別府の地獄めぐりとサファリ体験・湯布院のワイナリーを訪ねて
 (1泊2食)貸切バス
定員:40名
解散:福岡空港16時40分、その後、JR博多駅17時10分
 ★大会に参加される方は以下のことを事務局にご連絡下さい。
ア.参加する日にちー10月8日から10日まで、9日から10日までなど。
イ.活動交流集会に参加される方は、二日間の分科会名を決めて下さい。
ウ.交通機関 ― 夜行バス、飛行機、新幹線のいずれかを選んで下さい。事務局としては新幹線を利用したいと考えています。
エ.オプショナルツアーの参加の有無
申し込み・問い合わせは事務局の織田(℡03-3944-0736)までお願いします。参加申し込みの締め切りは、8月25日です。必ず守ってください。

サイクリングで貴方の体力チェック!
                            北部 織田津友子
 恒例の「タンデム車でサイクリング」を今年も実施致します。ほんの少し秋風を感じながら、ボランティアさんと一緒にペダルをこいで、貴方の体力チェックをして見ませんか
?。初めて参加される方は1周7キロのサイクリングロードを楽しみながら走りましょう。2回目3回目の方は前回と比べて自分の体力がどうなのかチェックして見るのも面白いですね。
 自転車組合「若葉会」の皆さんが協力して下さるので、安全・安心です。持参の弁当を食べながらおしゃべりしたり、ゲームで楽しみましょう。
 日時:9月19日(祝)
 場所:昭和記念公園サイクリングロード
 待ち合わせ:午前8時30分JR新宿駅南口改札の中
 参加費:1500円程度(交通費自転車代等)
 持ち物:弁当、水筒、帽子、身障手帳
 申し込み・問い合わせ:織田津友子 3944-0736(自宅)、080- 1027-9836(携帯)まで

 (読者投稿)「富士の山登らぬ馬鹿と二度登る馬鹿」
                               南部 野島潔
 子供の頃西の空に小さく夏には黒く、冬には白く眺め続けた富士山。その憧れの山についに登りました。
 富士宮登山口(2400m)は少し肌寒いものの、心配された天気も空は満天の星の下、夜中の1時半に出発。話には聞いていたものの石ころだらけの道また道で、その混雑ぶりと国際色の豊かさは日光や京都なみでした。
 5時前に御来光を8合目の展望台(3460m)で見ることができ、つかの間の満足感もまた苦しさと変り、更に登りが急になり、空気も薄くなり、ここからが正念場。仲間のリュックにしがみつき、一歩一歩登りつめ、7月31日7時45分に山頂に無事到着し、その嬉しさは最高で、鳥居を抱きしめたり、飛び上がって喜んだり大変でした。
 山頂は余り風もなく、吐く息が少し白くなる位の寒さで、仲間が用意してくれたビールで乾杯し、ラーメンの朝食を取り、そこから20分位登り、剣が峰の日本最高峰3776mに立ちました。
 「57歳の初登頂、万歳」
 下山の時間を考えお鉢めぐりを取りやめ、10時に頂上を後にし、3時半に無事元の登山口に到着しました。
 怪我もなく、特に筋肉痛もなく意外に元気で、自分の体力に驚いており、私の人生の宝物を増やすことができ、最高の思い出の一つになりそうです。
 最後に、これ以上利口になっても困るので、機会があったら「馬鹿」になっても良いかなと思っています。

   生熊さんを偲ぶ会
           西部 小板橋靖彦
 昨年の夏、東視協の永い会員であり、行事にも活動にも積極的に関わり、その温和な人柄でみんなから親しまれていた生熊正人さんが亡くなられて、1年になりました。西部ブロックでは、丁度1年となる7月31日に、お墓参りと交流会の形で、偲ぶ会を計画実施いたしました。
 高尾駅に集合して、先ずタクシーで八王子霊園に向かいました。当日は、千葉県から松川さん(以前は東視協の会員でありました)も参加されて、総勢11名の参加。現地は四方を緑に囲まれた静かなところ、線香をつけるのに少し手間取りましたが、お花と形ばかりでしたが好きだったお酒も供えて、一人一人故人に話し掛けながら、お参りを致しました。続いて場所を立川の居酒屋の移して、偲ぶ会としての交流会を持ちました。ここからは2名増えて、13名の参加、生熊さんの思い出と共に自己紹介をして頂き、故人の「知られざる一面」が披露された時など、「人としての魅力を増すには色々な経験があるのだとの思いも聞かれ、私など「なるほど」と感じ入ったりしてしまいましたが、付き合いも永かった方々も多かったので、大いに話の花が咲いた楽しいひと時となりました。
 二次会は有志でカラオケに行き、ここでも井熊さんのレパートリーをそれぞれ歌ったりして、「きっと井熊さんも喜んでいるよ」と言い合って散会しました。

  夏の夜空に咲く大輪の花
                        北部 風間巳津弘
 8月6日に荒川河川敷で行われた板橋区の花火大会にブロック行事としてでかけました。
参加者は北部から5人、南部から1人、ボランティア1人の7人でした。
 まだまだ厳しい暑さの中、荒川の風は心地よかったです。
 6時過ぎに会場について物凄い人の中からあいている場所にシートを広げ早速宴会となりました。花火の打ち上げが始まった頃には、満腹となり、ほろ酔い気分で空を見上げると、金、青、赤など色とりどりの花が咲き乱れていました。久しぶりにブロック会に参加してくれた小林由美子さんはおしゃべりも忘れて一生懸命その素晴らしさを楽しんでいました。
全盲の人はシートに寝転び、ドーンドーンと五臓六腑まで響きわたる音を感じつつ、まだ冷めやらぬアスファルトの熱で蒸し焼きにされそうだと悲鳴をあげていました。52万の参加者だった板橋花火見物は音を聞いて、花火を見て満足気分で終了となりました。

  焼酎の話(教養講座報告)
              K.U.
 今回の教養講座は、7月23日(日)、「焼酎の話」と題して行われなした。
 今流行の焼酎の話だけあって参加者も教室を埋めるほどの盛況でした。
 講師は、元大蔵省主税局の職員で利き酒を担当して30年の経歴の持ち主。現在は、日本酒造組合中央会理事の蓮尾哲夫氏。
 話はお酒と大蔵省との関係から始まります。
明治政府ができて間もない頃、日本政府は帝国主義国の仲間入りを余儀なくされ、富国強兵の財源として酒税ができたといわれます。そしてそれは国税の約3分の1に及んだそうです。日清・日露戦争を経験した日本がこのお酒に支えられていう話はとても興味深いものがありました。
 現在日本では様々なアルコール飲料が飲まれています。残念ながら日本酒は1割で、特に近年では人気が薄れていく一方焼酎は2割を占め、その他ビールやワインなどで特に焼酎は人気が高まっているそうです。
  (焼酎の製造法と歴史)
 お酒には蒸留法と醸造法があり、日本酒やビール・ワインなどは醸造酒です。焼酎・ウイスキー・ブランデーなどは蒸留酒です。
 醸造酒とは、澱粉などを酵母によって糖化させ、アルコールに転化させ酒を作ります。
蒸留酒はそれを蒸留し、冷やし、アルコールを抽出させたものです。
 話はまた昔に戻りますが日本政府は日本酒の醸造にあたっては腐酒(腐敗した酒)を極力出ないよう指導したそうですが、暑い地方では雑菌によって腐酒ができ易い。税金も取れなくなる。そこでこの蒸留法を取り入れた焼酎の製造を奨励したそうです。
 焼酎の原料となるのは米、麦、芋など色々あります。もともとは単式蒸留法といって先に述べたような方法で作っていましたが、明治半ばになり、複式蒸留法というものがヨーロッパから導入され、ウイスキーや臭みのない癖のない焼酎が大手メーカーによって製造されるようになりました。
  (焼酎の流行はどうして?)
 その後WTO農産物自由貿易体制によって焼酎の課税額が数倍引き上げられ、これは中小の焼酎製造業者にとって大変な打撃を受けることを予想した政府は、その救済措置として日本酒造組合中央会に出資。
 これを受け、焼酎の宣伝が始まり、これが功を奏したのが現在の流行までに至ったそうです。
 現在大手メーカーによる複式蒸留と区別して単式蒸留法で製造している焼酎については「本格焼酎」とされ、単式は乙種、複式は甲種と呼ばれています。
 話を伺った後、利き酒をしました。焼酎の利き酒は飲まないで香りで区別した方がよくわかるそうです。用意されたのは芋・麦・栗・黒糖・泡盛など。
 部屋中アルコールで充満、知らない人は「一体ここは何なのか」と思ったのではないでしょうか。
 最後に筆者は昨年より自家醸造に励んでいて、「ワインを造っている」といった途端
先生から「密造は犯罪である」と叱られてしまいました。でも自分で酒を造ってみるとその成分やらわかって、面白く、ほとんどが水で、私たちはその水に多くの金を使っていることを知って驚いています。
 ★今回の教養講座のテープがあります。聞きたい方は織田津友子さんまでお問い合わせ下さい。

  障都連夏季募金のお願い
                             副会長 西原清松
 障害者と家族の生活と権利を守る運動を更に前進させるため障都連の夏季募金にご協力ください。
 障都連の財政は、加盟団体の会費や事業活動などを収入としていますが、夏季要請行動に向けての印刷費、専従職員の一時金を保障するため厳しい財政が続いています。そこで、今年も皆様に夏季募金をお願いしたいと思います。
 いつも勝手なお願いで恐縮ですが、障害者運動を前進させるためにも、障都連夏季募金へのご協力をお願い申し上げます。
募金は各ブロック会や対都交渉などで皆さんにご協力を頂きます。それ以外で募金にご協力頂ける方は、事務局(織田)までご連絡下さい。振り替え用紙を送らせて頂きます。宜しくお願いします。

 貴方の周りの身近な差別  「私の生活」
                              西部 山本篤司
 初めて、原稿を書かせて頂きます、多摩市に住んでいます山本です。元は、神奈川の守る会におりましたが、結婚を機に6年前に移り住みました。
 現在の生活はというと、妻(盲導犬使用)、2歳の娘との3人と1頭暮らしです。共働きのため、子供は保育園に預けています。
 多摩ニュータウンに生活してみて、感じたことが、幾つかあるのですが、何といっても街中の様子を、把握するのに時間がかかるということです。車道・歩道・鉄道が、立体的に配されていて、一見安全そうに思えるのですが、駅周辺は、どこまでいっても橋の上を歩いているようで、目標がつかめません。外観を重視した建物の配置や、曲線的に走る道路など、白杖1本で歩くには、つらいものがあります。
 もう一つは、行政サービスに関することなのですが、支援費制度を利用して感じたことがあります。現在私達夫婦は、週4時間の家事援助を受けており、生活の助けになっています。市町村によっては、「カーボランティア」による、移動支援を実施している所があるという話しを聞きます。子供の定期的な通院や、役所へ出向いての手続きなど、ガイドヘルパー以外の移動支援サービスがあれば良いのにと思うことが、よくあるのです。福祉タクシー券制度もありますが、移動支援については、子供を持ってから必要性を痛感しています。
 なんともまとまりのない文章になってしまいましたが、日頃感じていることを、対都交渉や「私の要求」等を通じて、声にしていかなくてはならないと思う、今日この頃です。

   情報アラカルト
 今月は、催し物を二つご紹介します。ぜひご参加下さい。詳しいことはそれぞれの担当者までお問い合わせ下さい。
(1) バリアフリー映画のお知らせ
日時:9月19日(月・祝)午後1時30分~3時30分(時間は多少前後する場合があります)
会場:豊島区立駒込社会教育会館(03-
3940-2400)、JR駒込駅改札、南北線駒込駅出口4番から出てすぐのところにあります。
 タイトル:「麗しのサブリナ」(1954年ウィリアムホールデン作)
 主演:オードリ・ヘップバーン
 音声ガイドとは、眼の不自由な方にも映画を楽しんで頂くために、副音声として「映像」を聞いてわかる「言葉」に置き換えて説明するものです。
 申し込み・問い合わせ:駒込社会教育会館渡辺(03-3940-2400)さんまで。
(2) 新武雄デビュー10周年記念パーティのご案内
東視協賛助会員の丸山武雄さんが「二人の道」でデビューし今年で10年となります。
これまで続けられたのも多くの皆さまのご支援があったからこそと深く感謝致します。つきましてはこれを記念し彼の益々の発展を願って下記の通りパーティを開催いたします。
多くの皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
日時:10月30日(日)午後1~4時
場所:アルファ(高田馬場ビッグボックス9階、電話03-5272-5231)
会費:5千円(食事と飲み物代)
申し込みは会費を添えて菅井孝雄(03-3315-0351)さんまでお申し込み下さい。
 
 ありがとうコーナー (省略)

     事務局だより
1.郵政民営化法案の参議院否決と衆議院解散に伴って、障害者自立支援法案は、廃案となりました。全視協・障全協をはじめ多くの障害者の運動と世論も大きな力となりました。しかし、嬉しいニュースも束の間、尾辻厚労相は、自立支援法案を再提出すると発言しました。応益負担導入を阻止する運動の新たな構築が求められます。
2.国会解散に伴って、重度障害者の職場介助者制度の適用延長を求める国会請願も審議未了・廃案となりました。皆さんにご協力頂き、6千名を超える署名で衆議院議員35名、参議院議員16名の紹介を得て国会に提出していました。このままいけば、両院での請願採択も夢ではない情況でした。採択されないのは残念でしたが、衆参両院の厚生労働委員会で複数の議員がこの問題を取り上げ改善を求め、「前向きに検討する」との厚労相の答弁を引き出しました。ご支援に感謝しますと共に要求実現を目指して引き続き運動を進めます。
 3.今期の対都1日要請行動は、8月29日に行います.教育庁・財務局・水道局・生活文化局・知事室・福祉保健局・都議会・警視庁への要請を行います。要求を出している皆さんをはじめ多くの皆さんに参加して頂きますようお願い致します。なお、昼食を用意しますので、参加される方は、事務局の西原和子さん(3449-7038)まで連絡して下さい。締め切りは8月21日とします。

    日程情報
 8/17(水):こだま8月号テープ版発行(予定)
8/18(木):こだま8月号活字版発行
 8/20(土):歌声サークル「ステッキ―ズ」レッスン
 8/21(日):東視協役員会
 8/22(月):交通局要請、障館「洋室」
 8/24(水):障館相談、担当・織田洋
 8/25(木):建設局要請、障館A3
 8/28(日):教養講座、江戸東京建物園見学、12時半JR武蔵小金井駅改札口の外待ち合わせ
 8/29(月):対都1日要請行動、8時  40分、JR新宿駅西口改札口の外左側(コインロッカー前)待ち合わせ
 9/1(木):こだま編集委員会
 9/3(土):事務局作業
  同:歌声サークル「ステッキ―ズ」レッスン
  同:東部ブロック会
 9/5(月):福祉保健局(あはき関係)、病院経営本部要請
 9/7(水):障館相談、担当・西原和子
 9/10(土):こだま9月号点字版発行
 9/11(日):衆議院議員選挙投票日
 9/14(水):障館相談、担当・山城完治
  同:こだま9月号テープ版発行(予定)
 9/15(木):こだま9月号活字版発行
 9/18(日):東視協役員会
  同:全視協代議員総会議案討議
 9/19(月・休):北部ブロック、タンデム車でサイクリング
 9/21(水):障館相談、担当・鈴木彰
 9/22(木):街づくり委員会
 9/25(日):教養講座「簡単・おしゃれラッピングにトライ」、13時半障館教室
 9/26(月):南部ブロック会
 事務局作業:
8月18・20・25・27日 
9月1・3・8・10・15・17・22・23日 

   編集後記
 毎日暑い日が続いていますが皆さん体調はいかがですか。連日の暑さにも関わらず対都交渉には10名以上の参加者が東京都に要求をぶつけています。都は財政が厳しいといって福祉予算を切り捨てています。いまこそ声を大きく出し、これ以上の福祉の後退をさせないよう、もうひと頑張りしましょう。
 8月は平和の月、竹村さんのお話しはだんだん忘れられていく戦争への悲惨さを改めて思い出させて頂きました。政府自民党は憲法を改正し、自衛隊を軍隊にしようとしています。その国の経済が厳しくなれば他国に侵略する、それが過去の歴史です。福祉を守ることこそが戦争反対の大きな一歩となるのです。
9月11日は、総選挙です。戦争を企む勢力を減らすため、平和・福祉を守る勢力に一票を投じましょう。
 今月号に掲載できませんでしたが、長谷川貞雄さん提起の「2千円札の記念紙幣貨」について手をつなごうで交渉をしました。また、国会でも取り上げられました。次号にその様子を掲載します。