ご 挨 拶

東海教育オーディオロジー研究協議会は、聴覚に障害がある子どもたちの聴覚保障、聴覚管理、聴覚学習に関わる教育上の支援を行う「教育オーディオロジー」の確立と発展を目的に設立されました。平成16年に産声を上げ、現在80名ほどの会員がおります。聾学校、難聴学級や通級指導教室の担当者、療育センターや放課後デイサービスの方など、他職種の方が参加し、研修会や講演会を実施しています。
 現在、教育オーディオロジーを取り巻く現状は、大きく変化しています。人工内耳は両耳装用と低年齢化が進み、補聴器はスマートフォンとの連動、データ処理能力の向上による聞こえの快適性の向上、AI搭載補聴器などが出てきています。
 聴覚に障害のある子どもたちと関わる現場では、子どもたちの聞こえを保障し管理をしていくために、指導法に関する聾教育の習得や継承だけではなく、オーディオロジーに関する知識や技術の習得や継承が求められています。しかし、聴覚分野に関する研修会は全国的に見ても多くはなく、東海地区ではさらに少ない現状があります。研修の機会を確保し、「ここだけは知っておいてほしい」という内容を厳選しながら、また、新しい情報もお伝えできるよう会の運営、企画を行っています。
 聴覚障害にご関心のある方は、この会にぜひ参加していただけるとありがたく思います。また、今後の会の一層の発展のために、ご助言やご支援をいただくことを願いまして、ご挨拶とさせていただきます。

東海教育オーディオロジー研究協議会会長

愛知県立千種聾学校長

     令和4月吉日  

                荒木 紫野舞