視覚障害者9条の会 ニュース創刊号

            発行  視覚障害者9条の会
            編集責任者  田中章治
            発行日 2006年10月1日


○このニュースは、点字版、墨字版、メール版で製作配布されています。必要な方は事務局までご連絡ください。


目次


視覚障害者9条の会が発足
9条の歌「みんなで平和の歌を」
視覚障害者9条の会アピール(省略)
視覚障害者9条の会入会のお願い(省略)

視覚障害者9条の会が発足!


 去る9月9日(土曜)、午後3時30分から5時30分まで東京三田の東京都障害者福祉会館において、「視覚障害者9条の会結成の集い」が開催されました。全国から85名の参加があり、会場は平和を願う視覚障害者の熱気に包まれ、大変盛り上がった集会となりました。以下、簡単に当日の模様を報告します。
 集いは、茨城の浅見清さん、東京の織田津友子さんの司会で進められました。最初に結成準備会の田中章治代表から経過報告がありました。この中で「ほぼ半年前から結成準備会を立ち上げて、準備を進めてきたこと、視覚障害者の著名人26氏に呼びかけ人になっていただき、8月に結成に向けてのアピールを発表できたこと」が話されました。続いて金沢大学の井上英夫先生から「暮らしと福祉、平和と人権−戦後61年に」と題する記念講演がありました。(この内容については、後日、パンフレットとして発行する予定です。)

 休憩の後、寄せられた祝電とメッセージの紹介、原田義雄さん他による歌と演奏が披露されました。続いて、呼びかけ人を代表して前ロゴス点字図書館館長の橋本宗明さんから、視覚障害者9条の会結成に向けてのうったえがありました。次にフロアからの指定発言として、4人の方々が平和への思い、憲法を守りたいとの願いについて交々語られました。個人の立場で参加された日盲連会長の笹川吉彦さんは、小学6年生の時の北朝鮮で終戦を迎えたつらくて苦しかった実際の体験を話されました。元理教連会長で医学博士の長尾榮一さんは戦争中、防空壕を掘っていた折艦載機の機銃掃射を受け、命拾いをした経験を話されました。音声ガイド映画サークル「風曜日」代表の鬼塚洋子さんは、自分なりに戦争への危機感をもっており、何かできることはないかと考え、あのイラク戦争で4人中3人の子供を失ったタクシー運転手の家族を描いたドキュメント映画に音声ガイドをつけた経験を話されました。視覚障害者大阪9条の会の稲葉明美さんは、大阪で7月16日、結成大会を大成功のうちに終えたこと、今この時間に大阪では、東京での集会に連帯し、会が街頭宣伝に取り組んでいるとの報告がありました。
 そして、呼びかけ人の佐野昭典さんから、次のような行動提起があり、満場の拍手で了承されました。

(1)視覚障害者9条の会への入会者を増やす。(一人が最低5名以上増やそう)
(2)講演会、学習会を開催する。
(3)宣伝活動としてニュースを発行する。また、街頭宣伝にも取り組む。
(4)募金活動にも取り組む。


 最後に呼びかけ人の大橋由昌さんから「生活者の視点を大切に運動を持続させていこう」という閉会の挨拶がありました。

9条のうた「みんなで平和の歌を」

☆当日、会場で紹介された9条のうたをここに掲載します。
作詞・作曲…稲葉明美 編曲…原田義雄

 みんなでいっしょに歌おうよ 平和の歌を
 みんなでいっしょに話そうよ 私たちの暮らし
 今こうして会える喜びを
 今こうして歌う喜びを
 今みんなの歌声が響くよ

 みんなでいっしょに歩こうよ 平和の道を
 どんなに険しい道でも 平和の道を
 ほら大きく声を掛け合って
 ほらみんなで手を取り合って
 ほらみんなの笑顔が広がる 

 みんなでいっしょに守ろうよ 平和の暮らし
 みんなでいっしょに守ろうよ わたしたちの未来
 さあ今こそ肩を組み合って
 さあ今こそ力いっぱい
 さあみんなで平和の歌を
 さあみんなで平和の歌を

以上


トップページに戻る