主催 「保健・医療・福祉教育研究会」
   (代表 矢谷令子・奈良勲 / 顧問 絹川正吉〈国際基督教大学元学長〉)
  場所 専門学校 社会医学技術学院
  募集対象 作業療法、理学療法分野の学校・臨床教育に携わる方々
  募集定員 20名(先着順。講座実施日の"前月の20日"を申し込みの締め切り日とします)
  受講料 各回10,000円 (前期コース4講座を一括でお申し込みの方は30,000円、分割払い可)

■講座の目的
  大学や専門職養成機関および臨床現場で専門教育に携わっている方々のための講座です。より優れた対人サービスに貢献できる人を育てるために必要な基礎知識を学び、さらに文化や日常生活の機微に至る裾野の広い人情味あふれる「教育力」を養います。
 本講座は全体規模としては「前期コース」「中期コース」「後期コース」の全3部構成とし、毎月1講座(夏期は2講座)、1年間をかけて実施します。各コースの特徴は「前期コース→教育基礎:教えるということの基本とその周辺」、「中期コース→専門教育:専門教育の仕組みとそれを活かす実践力」、「後期コース→教育研究:教員組織とFD活動、連携教育、教育ガバナンス」となっています。各講座は講義形式、議論やレポートなどを使った積極的参加型のスタイルで、思考力のアップを工夫していきます。
 今回は、「前期コース(4講座)」の募集となります。講座は原則として、午前10時開始、午後5時30分終了です。

■「前期コース」 のカリキュラムと講師
[4月17日 (日)]
「“教育” という人間の営みに真摯に向き合いたい」
    講師 矢谷令子 氏 (日本リハビリテーション振興会理事長)、
         奈良 勲 氏 (神戸学院大学総合リハビリテーション学部)

[5月15日 (日)]
「教師の “役割” として求められることは何か?」
    講師 絹川正吉 氏 (国際基督教大学 元学長)

[6月19日 (日)]
「人間を相手にする医学という独特な職業における “職業教育” とは
 どのような教育なのか?」
募集中
    講師 絹川正吉

[7月17日 (日)]
「“理学療法、作業療法教育課程” をデザインし、教育内容の構築力を取得する」 募集中
    講師 奈良 勲 氏、矢谷令子

■「中期コース」 のカリキュラム
[8月7日 (日)]
「専門教育の面白さを伝える」 募集中
    内容予定:専門教育とは何か?/専門領域を学ぶ喜びを伝える/学校教育と臨床教育の連携/
         学校と臨床とは切り離せない関係

[8月21日 (日)]
「授業・臨床実習をデザインする」 募集中
    内容予定:育てたいセラピストのイメージを持つ/理想のセラピストを育てるための課題を列挙する/
         列挙された課題の難易度を考えて授業・実習を構成する/適切な教授法を選択する

[9月4日 (日)]
「教育を評価する」 募集中
    内容予定:評価の対象は誰か?/評価の対象は何か?/誰が評価するのか?/効果的なフィードバック

[9月18日 (日)]
「 “ 今、何が課題か?” それを認識することが出発点」 募集中
    内容予定:教育される者の課題/教育する側の課題/教育を取り巻く環境の課題/今後のなすべき対応

■「後期コース のカリキュラム」は後日のご案内となります

研究会設立の趣意書

「保健・医療・福祉教育研究会」 設立にあたりまして

 保健・医療・福祉関連職種の専門領域においては、当然のことながら卒前教育および臨床現場における研修に対する意識は高く、教育に携わる人々を対象とした各種の講座もこれまでいくつも実施されてまいりました。しかし、そうした諸講座の中には、教育に携わる人々の創造性や指導力といった資質の向上を念頭において、教育学の理論や技法を駆使しようという試みはいまだに本格的なものとはなっておらず、目の前の限定された問題への対処に追われているのが現状であると考えられます。さらに専門教育を支える教育者の年齢層も年々若年化しており、臨床や教育の経験の不足、教育理念の曖昧化や単純化が、翻ってそうした教育を受ける専門家集団全体の資質の低下を招くのではないかということも強く危惧される状況が現れてきております。このたび、そうした思いを共有する人間が集まり 「保健・医療・福祉教育研究会」 を設立いたしました。この研究会の目的は、大学や専門職養成機関で優れた対人サービスに貢献できる人間を育てるための専門教育に携わる人々に対して、専門職種という縦割りの垣根を越え、文化や日常生活の機微にまで至る裾野の広い、人間的な 「教育力」 を養うための機会を研修会として企画し、提供していくことです。
 当面の活動としては、まず発起人が専門とする理学療法、作業療法に関わる指導者を対象とした研修会の実施から着手したいと考えております。具体的には、 「理学療法士・作業療法士のための教育力グレードアップ講座」 と題し、理学療法士と作業療法士を対象に第1回目の研修会を実施します。そして今後はその成果や反省を手がかりに、さらに必要に応じて対象者を拡大して活動を展開していきたいと考えております。
 何とぞ関係者皆様のご理解とご協力を是非ともいただきたく、よろしくお願い申し上げます。

平成22年4月
保健・医療・福祉教育研究会 代表 矢谷令子、奈良 勲
発起人一同

「保健・医療・福祉教育研究会」発起人

市川 雅彦(慶應義塾大学病院リハビリテーション科)
今関 早苗(東京労災病院リハビリテーション科)
遠藤  敏(株式会社 コナミスポーツ&ライフ)
大嶋 伸雄(首都大学東京大学院人間健康科学研究科)
澤潟 昌樹(初台リハビリテーション病院)
菊池恵美子(帝京平成大学健康メディカル学部)
小林  賢(慶応義塾大学病院リハビリテーション科)
小宮山一樹(慶應義塾大学病院リハビリテーション科)
下岡 隆之(帝京平成大学健康メディカル学部)
竹下安希子(千葉県立保健医療大学健康科学部)
中川 昌子(社会保険蒲田総合病院リハビリテーション科)
中村さち子(昭和クリニック)
中村 三夫(株式会社 協同医書出版社)
奈良  勲(神戸学院大学総合リハビリテーション学部)
久富ひろみ(東京都多摩市役所)
深川 明世(蒲田クリニック)
藤田 郁代(国際医療福祉大学)
溝呂木 忠(専門学校 社会医学技術学院)
矢谷 令子(財団法人日本リハビリテーション振興会)
山口  昇(群馬大学医学部保健学科)
山田千鶴子(専門学校 社会医学技術学院)
山中誠一郎(初台リハビリテーション病院)
◎代表 矢谷令子奈良 勲
◎顧問 絹川正吉(国際基督教大学 元学長)

全コースの予定表、プログラムの概要

[前期コース]「教育基礎〜教育の基礎とはすべての基礎です」

■実施日 平成23年4月17日、5月15日、6月19日、7月17日
■プログラムの概要 “教育” という人間の営みに真摯に向き合いたい / 教師の “役割” として求められることは何か? / 人間を相手にする医学という独特な職業における “職業教育” とはどのような教育なのか? / “理学療法、作業療法教育課程” をデザインし、教育内容の構築力を取得する

[中期コース]「専門教育の魅力を確かめる」

■実施日 平成23年8月7日、8月21日、9月4日、9月18日
■プログラムの概要 専門領域の面白さを伝える / 授業・臨床実習をデザインする / 教育を評価する / “今、何が課題か?” それを認識することが出発点

[後期コース]「保健・医療・福祉専門教育を極める」

■実施日 平成23年10月16日、11月20日、12月18日、平成24年1月15日
■プログラムの概要 教育研究 〜 教育深化こそ教育の課題 / 専門職間の連携教育 / 教育とガバナンス / 前期・中期・後期コースの全体シンポジウム

■前期コース「教育基礎〜教育の基礎とはすべての基礎です」(溝呂木忠

 私はこれまで 「教育」 をしてきたのだろうか?
 私は学生に知識や技術をわかりやすく理論立てて教えてきた。私は利用者の前に人として立つ上で大切なことを繰り返し伝えてきた。私は自分が経験した全てを次の世代に受け渡そうと努力してきた。そのことにはいささか自信がある。
 でもそれが 「教育」 であったのかと問われるとまことに心もとない。学生たちが将来、臨床で必ず問われる 「問い」 がある。たとえば 「私はなぜ生きなければならないのですか?」 「なぜ私がこんな辛い目に遭わなければならないの?」 などなど。そんな問いかけに向き合うための人間観や死生観をどのように育てたらよかったのだろう?暗中模索で教員をしてきた私の心に、最近このような疑問がよく浮かびます。
 幸い本研修会は、本格的に 「教育」 を学んでいない教員や臨床家の 「教育力アップ」 を図ろうというものです。私はこの際 「教育」 とは何かを学びたいと思います。学生一人ひとりが自在に使える手段として知識や技術が身につき、同時にそれらを活かすための人間性が育つ方法論を改めて学びたいと思います。この案内をご覧のみなさんも一緒に 「教育力アップ」 をしてみませんか?

■中期コース「専門教育の魅力を確かめる」(山田千鶴子)

 前期コースは、教育とは何か、教師の役割は・・・など、教育の本質を学ぶコースでした。中期コースは、それらをふまえて教育方法・教育評価の実際を学びます。教えるということは、人の成長を見守り、その成長に手を貸す素晴らしい仕事です。本来の教育は、教える方も教えられ人も、共有する時間は有意義で楽しいもののはず、そんな思いをもって、受講生の方達の、教室での、実習施設での悩みを解決できるようにプログラムを構成します。
 育てたいセラピスト像ははっきりしていますか? 国家試験の合格率という現実に振り回されていませんか? 自分の力の足りないことを学生のせいにしていませんか?
 教える人が夢を持てないで、学生は将来の仕事に希望を持てるでしょうか? 先生達が教えることに悦びを感じ、学生達が学ぶことを心から楽しめる、そんな教育ができるように、このコースでたくさんのことを吸収し、実践して下さい。

■後期コース「保健・医療・福祉専門教育を究める」(大嶋伸雄)

 “理想と現実” ・・・、教育にはさまざまな “かたち” と “高さ” が存在します。
 保健・医療・福祉に携わるプロフェッショナルの教育に、はたして “理想の教育” は存在するのでしょうか?
 臨床実習の合格、国家試験の合格、専門資格取得・・・、われわれ教育者がそういった足下の現実的な課題だけを見つめ、短期の教育目標を一番上に掲げていては、理想のプロフェッショナルを育むことは永遠にできないように思えます。
 より高次の、人間愛に基づいた崇高な教育目標をもつ教育者にとって、そういった現実的な目標は単なる通過点であり、また、人間愛を意識できる学生たちにとって、専門資格の取得は自分の高次な目標を達成するための手段を手にしたという事実にしかすぎません。
 「後期コース」 は、そういった “教育のかたち” と “教育目標の高さ” を意識された皆さんの理解と識見をいっそう深化していただくために、お互いが持つ教育力をよりアグレッシブに活性化させて磨きをかける場なのです。お互いがお互いを認め合いながら、互いの意見をとことんぶつけ合うことは、知的な相互作用による刺激からくる充実感とともに、教育者として培ってきた “自分の教育のかたち” と “教育者としてのたかさ” が以前とはまるで異なっている自分自身の発見につながることでしょう。
 本コースでは、講師をはじめ全ての参加者が “体験者” となって理想の教育というものを考え、かつ機会を共有する場なのです。ぜひ、教育者としてグレードアップした自分自身に乾杯するチャンスを逃さないで下さい。

日本作業療法士協会「生涯教育」基礎ポイント加算の対象として認定されています

■お申し込みの方法
 別書類 「申込みフォーム」 を打ち出していただき、それに必要事項をご記入のうえ、専門学校社会医学技術学院内の 「保健・医療・福祉教育研究会」 事務局まで、郵便ないしファックスでお申込み下さい。折り返し受講料お支払いのための郵便振替用紙、およびコースのご案内をお送りいたしますので、内容をご確認のうえで受講料をお振込み下さい。
「このお振込をもって正式のお申し込みとなります」

申込みフォームダウンロード

  「保健・医療・福祉教育研究会」 事務局 担当 山田千鶴子 (研究会事務局長) 宛て
  〒184-8508 東京都小金井市中町2-22-32 社会医学技術学院
  
ファックス 042-385-0118