7月4日  「障害者自立支援法を考える大阪のつどい・5」 報告





 昨年から開催してきた「大阪のつどい」も今回で5度目となりました。今回は「これでは自立でけへん!大阪府は障害者の暮らしを守れ!」とのテーマで、「大阪府庁前・大アピール行動&人間の鎖」を行いました。梅雨時の開催で天候が心配されましたが、朝からカンカン照りの大変暑い一日となりました。集会前には、朝8時半から府庁に出勤する府職員に対して、府庁周辺と地下鉄駅前で50名でビラまきを行い、自立支援法の問題を訴えていきました。

●大阪城公園・教育塔前での集会
 午前の集会は開始時の10時半には大阪城公園内の教育塔前広場が人で埋まり、通路や歩道まであふれる勢いで参加者が増え続け、1000名の目標を大きく上回る2200名もの参加がありました。父母の会の田畑さんと障連協の大仲さんによる元気あふれる司会でスタートし、障大連の古田さんから「10月から更に利用料負担が増え、サービスが大きく引き下がる恐れがある。今日は府庁に力一杯、みんなで問題を訴えよう」との開会あいさつで幕を開けました。
 来賓として府議会各会派から多数ご参加いただきました。民主党府議団からは半田實幹事長、共産党府議団からは奥村健二健康福祉常任委員会委員長、府民ネットおおさか府議団からは山岸としあき政調会長、社民党府議団からは小沢福子代表から、それぞれ自立支援法の問題と連帯を訴える力強いアピールを頂戴いたしました。また、社民党の辻元清美衆院議員も応援に駆けつけて下さいました。
 続いて、実行委員会を代表して障連協の中内さんからは、「障害が重ければ重いほど利用料負担が増える、障害程度区分によってサービスが使えなくなる」など自立支援法の問題について基調報告して頂きました。参加者の一言アピールでは、身障者の立場からきょうされんの家平さん、精神障害者の家族の立場から大家連の堤さん、難病患者の立場から難病連の福田さんから各障害種別から見た問題点が訴えられました。
 最後に、てんかん協会の守安さんから集会アピールを提起頂き、全体の拍手と歓声をもって採択しました。集会はほぼ予定どおりに進行し、相当暑い中ではありましたが、今回つどいで用意したウチワを手に手に暑さにも負けずに頑張りました。集会には身体・知的・精神・視覚・聴覚・難病など障害の違いを超えて当事者、家族、支援者、事業者など関係者が集まり、東京や名古屋の仲間も駆けつけてくれました。

●代表団の折衝についての報告
 集会と並行して11時から民主党のかけはし信勝府議の仲介で、折衝団による府健康福祉部との懇談を行い、四項目の要望を申し入れました。大阪府からは南部政策監、井出之上健康福祉室長、増井計画推進課長らが応対しました。冒頭、つどい実行委員会を代表して障大連の楠さんから、「自立支援法によって障害者への負担が大きく増えたが、今後これまでの支給量が保障されるかどうかの心配が広がっている。大阪府としてしっかりと予算を確保し障害者の暮らしを支えていただきたい」とあいさつ。続いて、実行委員会事務局の古田さんが、要望四項目の内容について説明を行いました。
 これに対し南部政策監は、「障害者自立支援法は4月より施行され、10月本格実施に向けて市町村において作業が進められているところ。大阪府としては市町村を強力にバックアップしていきたい。また、必要な財源が確保されるよう国にも求めていきたい。作業所など新体系に円滑に移行していくための支援策についても講じていきたい。障害者自立支援法が真に障害者の自立を促していくものとなるよう努力してまいりたい。第三次障害者計画の目標達成に向け取り組んでいるところだが、新たに障害福祉計画の策定により、必要なサービスが確実に提供されるよう努力していきたい」などと述べました。
 また、井出之上室長は、「昨年、自立支援法が提案された4月の懇談の席上、『法律の方向は正しい』と答えさせていただいた。しかし実際に政省令が発出された今日の段階では、実態と法の理念との間に大きな乖離があるのではないかと感じている。こうした実態に対して、国に求めるべき点は強く求めていかなければならないと考えており、近々、府から要望を出す予定」と述べました。
 これに対して出席者から「実態との乖離があると言われたが、そのことを国に示していく上でも府として実態を把握することが重要。そうした作業を行う予定はあるのか」などの質問がありました。これに対して室長は、「府として法施行後の実態について把握するための検討を行っているところ。今後障害者団体との懇談も含め、実態把握について努めていきたい」と答えました。
 また、政策監・室長の退席後、課長らと引き続き懇談を行いました。頸損連からは介護等の負担が利用者を直撃している実態、ピープルファーストからはグループホームでホームヘルプ等の支援が継続利用できるのかという問題、大精連からは精神障害者の介護等のサービス提供や退院促進事業に関する懸念、難病連や大聴協からは障害程度区分認定によるサービスの引き下がり、きょうされんからは報酬単価の切り下げ等、様々な問題についてそれぞれから発言がありました。また、地域生活支援事業のうち移動介護や日常生活用具の負担について、大阪府が市町村に対して応益負担を原則として上限額設定するとの方針を一方的に市町村に提示した問題で、市町村の手足を縛るようなことはしないよう強く求めました。

●大阪府庁前アピール行動・「人間の鎖」
 集会の後、大阪府庁前でのアピール行動に移りました。大変暑い中ではありましたが、2200名が府庁を幾重にも取り囲んで整列し、2台の街宣車を入れてみんなでシュプレヒコールを繰り返しました。「大阪府は私達の声を聞け! サービスの切り下げ反対! 1割負担反対!」と、府庁全体に響き渡る声で力強く問題をアピールしていきました。
 終盤、障大連の楠さんから折衝団の報告があり、「今後もあきらめることなく共に闘っていこう」との締めのあいさつがあり、最後に参加者すべてが手と手をとりあい両手を高く突き上げる「人間の鎖」を実施し、シュプレヒコールを連呼して、つどいを終えていきました。
 今回、マスコミからは関西テレビ、毎日放送、大阪日日新聞、大阪民主新報、赤旗などから取材があり、関西テレビはヘリコプターによる「人間の鎖」の空撮も行ってくれました。

●府議会各会派への要請行動
 つどい終了後、午後2時から14団体の代表で、府議会各会派に対して障害者施策の拡充を求めて要請行動を行いました。(以下 敬称略)
○自由民主党大阪府議会議員団
・対応者 西口勇(政務調査会長)
 要請に対して西口政調会長は、「自民党府議団として要望内容を検討し、提言を行うなど対処していく。様々な実態を調べ、その実態を基本にしてしっかりと考えていきたい」と述べられました。
○公明党大阪府議会議員団
・対応者 三宅史明(副幹事長) 長田公子(幹事) 光澤忍(副政調会長)
 三宅副幹事長は、「当事者・家族が声を出して、改めるべきは改めるよう求めることが大事。具体課題の検討のために毎月学習会を開いており、9月議会で党の考え方を示していきたい」と述べられました。
○民主党・無所属ネット大阪府議会議員団
・対応者 漆原周義(副幹事長) 西脇邦雄(政調会長) 北口裕文(副政調会長) 森みどり(副政調会長) 品川公男 かけはし信勝
 「党としては一貫して皆さんの声をふまえ改善を求め活動を進めている。9月6〜7日には予算説明会が開かれ、下旬には9月議会が開会する。議会で改善が得られるよう努力していく」と述べられました。
○日本共産党大阪府議会議員団
・対応者 宮原たけし(団長) 黒田まさ子(政調会長) 堀田文一(副政調会長) 奥村健二(健康福祉常任委員会委員長)
 「党として、自立支援法に関して太田知事宛に9項目の緊急申し入れを行った。この内容に基づく府当局との懇談を踏まえ、皆さん方それぞれの団体とぜひ懇談を持ちたいと考えている」と述べられました。
○府民ネットおおさか
・対応者 山岸としあき(政調会長)
 「自立支援法は理念は立派だが中身が伴っていない。5月議会で府は独自減免は行わないと答弁したが、これを覆すには相当な力がいる。実態を把握しながら働きかけていきたい」と述べられました。

 参加者のみなさんからのカンパは総額62,096円でした。どうも有り難うございました。
 大変暑い中、参加して頂いた方々、スタッフのみなさんには大変お疲れさまでした。今後もサービスの切り下げや、利用料負担増を許さない闘いを続けていきましょう!

当日の模様を報道した新聞記事など