活動風景

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1999年1月30日(土曜)
10時〜3時
新潟ふれ愛プラザ
(亀田町)
(1)住所管理ソフト「VDJ98」体験
(2)Windows95の起動・終了 体験

 
雪のふれ愛プラザ
雪にまみれた「ふれ愛プラザ」の写真。青空が広がって雪の白さがまぶしい写真です。

会場は、亀田町にある「新潟ふれ愛プラザ」。
前日は新潟県地方は大雪に見舞われて、新潟市でも約40cmの積雪、この亀田町は50cmほどです。 ところがこの日は朝から青空が広がり、冷え込んでいたのですが、気持ちのいい1日の始まりとなりました。

参加された視覚障害者のかたの「今朝は自分で家の除雪をしてきたよ」という話には私がびっくり! 事故がないようにしましょうね。


午後からWindows95の起動・終了の体験でした

参加された視覚障害のかたが9名、パソコンボランティアが4名。
右の写真は前回のページにも似た写真がありますね。
撮影した私の工夫が少ないものでごめんなさい。

VDJを操作・説明される加藤さん。

ところで、写真一番右のかたが右手をかざしていますが、 手に持っているのは携帯テープレコーダ(俗にいう録音ウォークマン)。


毎回参加されてくる視覚障害のかたが必ず持参するものが、上の写真のテープレコーダ、 または、下写真の点字筆記用具です。
恥ずかしながら私の場合、こうしたボランティアの活動をやってからこの器具の存在を知りました。

点字筆記具で記録を取っている関さんの手の写真。

教室の中は、講師の話す声とこの器具で穴を押さえる音だけがカタカタと聞こえるだけです。 私語する人はほとんどいないし、雑音を立てる人もいません。 理由は、テープレコーダの録音をじゃましないためですね。

ときどき、テープを交換する音や、操作を誤ってハウリングする音、 ラジオの音が聞こえたりもしてましたけど、チャメッケのうちです。


住所録管理ソフトのこと

おっと、講義のことを何も書いていませんでした。
本日は住所録管理ソフト「VDJ98」の体験がメインメニューです。
DOSで動作するソフトで、DOS用音声読み上げソフト「VDM100」が対応してくれます。 これは住所録データベースですね。 Windows版では「筆XX」というような名前のソフトが数多くありますが、音声読み上げが対応できていません。 そのため、視覚障害のかたにはこの「VDJ98」が良いということになりますし、 さらにはフリーソフトであるということが嬉しいですね。
フリーとはいいつつも、郵便番号7桁対応済み、データ項目の検索機能がある、 メモ欄が10カ所用意されている、はがき・封書・タックシールなど印刷する紙の種類が豊富、 などなど機能はWindows版市販ソフトに引けを取りません。


郵便物発見

さて、右の写真は透明な袋に宛名の紙を入れたところです。
B5やA4の紙に宛名・差出人を書いて、「盲人用」とすればこうした透明な袋でも郵送ができるのです。 初めて知りました。

郵便局の人がみんな点字を読めるわけではないので、当然こうしたことが必要なのですね。 通信郵便物のプライバシー保護とうまく共存しなければいけない問題です。
しかしこうしたことにも短所があります。ビニールの周辺が痛みやすいということです。 実際にビニール袋のいたるところが切れて届くこともあるそうです。

透明ビニール袋を説明しているところの写真。

それでも中の書類が無事に届けられると、「おまえはよく頑張って来たねぇ」 と声をかけたくなるという発言が印象的でした。
このページを見ている郵便屋さん、大変かと思いますが、丁寧にお願いします。


ふれ愛プラザのロビー
プラザの入り口ホールと軽食コーナーの写真。

午後は、引き続き、Windows95の起動・終了、フロッピーのフォーマットの仕方、 などをやってみました。また、別の部屋にはパソコンは全く経験なしという視覚障害のかたが、 キーボードの練習をしました。

おっと、昼食のことを紹介しておかないといけません。 この「ふれ愛プラザ」1階には、軽食コーナーが設けられていますから、たいていここを利用しています。
「昼ご飯は外に行くのですか?」と不安な人がいましたが、大丈夫ですよ。


ひとりごと

今回も、新しくお越しの視覚障害のかたがいらっしゃいました。 「みなさん、すでにパソコンをばりばり使う人ばかりなんですね。」と驚かれていましたが、心配いりません。 実は参加している人はみんなお互いをそう思っています。

お互いに助け合いつつ勉強していく、それは自分一人でもパソコンを使えるようになるためにする。 それが私たちの活動のポリシーです。 パソコンが自分の生活のパートナーになってくれることを目指していきたいのです。

今まで使ったことがないけれどこれから使いたいという人、ちょっと見学したいという人の参加をお待ちしています。

◆本日の宿題

参加された視覚障害のかたから、DOSのcommand.comがコンピュータ・ウィルスに感染していた。 さらに、調べたら自分のたくさんのフロッピーが感染していたという話がありました。

フロッピーで情報を交換する機会が多いですから、ウィルス感染は十分警戒しないといけません。 感染経路も早く調べないといけません。 どこからウィルスが進入したかがわかると、自分以外の被害を食い止めることにも役立ちます。 ウィルスチェッカーは準備するようにしましょう。

時節がら、インフルエンザが流行しているニュースが続いています。 駄洒落をいうわけではありませんが、人もコンピュータも予防が第一です。 うがい・手洗いも励行しましょうね。

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