〇回答4
 システムリソースとは、早い話がWindowsやアプリケーションソフト(ワードやエクセルなど)が作業をするときに使うことができる作業領域の空きを表したものと考えていただければよいと思います。このときの作業領域というのはメモリのことで、ハードディスクのことではありません。

 わかりやすく考えるために、メモリというものを机だと思ってみて下さい。Windowsやたくさんのソフトたちは、このメモリと呼ばれる机の上で作業を行います。もし、作業をしているのがWindowsだけであれば、机の上はWindowsが作業を行うために必要なものだけが並べられているため、机の上の空いているスペースは広い、つまり、システムリソースの値は大きいわけです。

 そこへ、ワードやエクセル、メールソフトなどのアプリケーションたちが作業を始めると、机の上にはそれぞれのアプリケーションソフトが必要とするものが新たに並べられるわけですね。そうなると、机の上の空いているスペースは当然のことながら少なくなっていきます。つまり、システムリソースの値が少なくなるわけです。

 と、ここまで書くと、「それなら、アプリケーションソフトを終了したら、当然机の上も片づいて広くなる、つまり、システムリソースの値は大きくなるのでは?」という声が聞こえてきそうですね。確かにその通りなのですが、アプリケーションソフトたちのほとんどは、作業が終了しても後かたづけがきちんとできないんですね。ですから、パソコンを使い始めたときは何も問題なく動いていても、いろんな作業をしていくうちに動作が遅くなったり、動かなくなったりしてしまうわけなのです。

 「それなら、机そのものを広くしてしまえば、つまり、メモリを増やしてあげれば何も問題がないのでは?」という声がまたまた聞こえてきそうですね。しかし、このシステムリソースの大きさは、Windowsのシステムによって最大値が決められているので、場合によってはメモリを増やしても、机は広くならないことがあります。

 なお、システムリソースの値を気にする必要があるのは、Windows95・98・98SE・MEです。Windows XPやWindows2000では気にする必要はありません。


 システムリソースの確認方法を以下に記します。
 パソコンの電源を入れてWindowsが起動したら、マイコンピュータを開きます。ウインドウズキーとアルファベットのDのキーを押せば、デスクトップに移動できますので、上下左右矢印キーでマイコンピュータを選択し、エンターキーを押します。)

 マイコンピュータを開いたら、メニューの中のヘルプの中にバージョン情報というのがありますので、それを実行してください。方法は、Altキーを押してメニューを開き、右または左矢印キーを押して「ヘルプ」というところまで移動します。続いて下または上矢印キーを押してヘルプの中に入り、バージョン情報と聞こえたらエンターキーです。

 すると、Windowsのバージョン、使用者名、メモリ容量などを読み上げた後、一番最後に「システムリソース 何々%」と読み上げるはずです。
 ここが、50%前後だと大変少なく、フリーズしやすくなります。75%以上あれば、十分です。

※フリーズとは、パソコンのシステムが凍りついて、キーを押しても、マウスを動かしても全く反応がなくなる状態です。