センター通信より

ボランティア紹介

    犬と音訳と私
大村音訳「声の会」  Y.W.


 私の犬と音訳との出会いにはいずれも息子が関わっています。
 まずは我が家の愛犬ミニチュアダックスフント。息子が中2の冬に始めた歯科矯正に伴い家にやってきました。
音訳の方は、彼が高1になりPTAの出番もなくなった頃で、私はちょうど人生の折り返し地点にさしかかっていました。

『人生もあと半分』とあせった私は音訳ボランティア講座を受講し入会しました。
最初の難関は、プライベートテープで120分テープ5本に分厚い小説を吹き込むことでした。スピーカーとマイクを一緒に使うと出るキーンというハウリングに犬が怯えて私の方に寄ってきます。仕方なく膝にのせて録音すると今度は犬のいびきが入ったり…。小型犬とはいえ長くのせていると結構重く、まるで修行をしているようでした。
 そしてほどなく音訳のデイジー化が始まりました。
パソコン初心者の為、家族にごく基本的なことを聞いては煩わしがられ失敗の日々が続きました。

 肝心の読みの方はというと、アクセント辞典を買ったのは改訂版の出た二年前のことです。自分勝手な音訳を続けてきましたが、聞きやすい音訳をしたいという思いはあり、まだ あきらめてはいません。
リスナーさんからパワーをもらい音訳と真摯に取り組む仲間を思いながらやれるところまで続けていきたいと思います。
坂道をはねるように散歩していた犬もこの頃はソファーや階段にものぼれなくなりました。
愛犬に支えられてきた16年、音訳は14年。いつか来るその日、音訳は私を支えてくれるだろうか…などとまた勝手なことを考えている今日この頃です。