センター通信より

ボランティア紹介


自分の出来ること

あまだれ会 M.M


 今年、点訳ボランティアを始めて3年目になります。私達の点訳養成講座は、まさに新型コロナウイルス感染の煽りを受けて、開催も危ぶまれる状況でした。 しかし、センターさんの頼もしいご判断で開催され、途中メールでの宿題提出を経て無事講座を終了することが出来ました。
 私が点訳ボランティアに関心を持ったきっかけは、単に「自分が本を読むのが好き」というだけだったので、軽い気持ちで参加しています。 しかし、本を点訳するたびに、自分の思い込みの隔たりや認識不足に直面し、赤面してばかりいます。こんな私にいつも「あまだれ会」の先輩方が丁寧に 諦めずに指導してくださり、時には褒めてくれたりもするので前向きに続けることが出来ています。ありがとうございます。
 先日、会の皆さんで食事会をする機会がありました。その時に、今話題の白杖を頭上に持ち上げるヘルプポーズは、視覚障害者だと周りの人に知らせる事 になって犯罪に巻き込まれることもあるので、視覚障害者でもする人は少ないことを知りました。まさか、助けて欲しい時のアクションが逆に自分に危害を 与える事になるなんて、思いもよらない事でした。確かに、一人暮らしの老人が緊急時に避難を手助けしてもらえるようなマークを戸外に設置すると、 逆に悪い人に「一人暮らしの老人」と教える事になって危険という話も聞いたことがあります。 単純に助けを求められない「住みにくい世の中」になっているんだなあと改めて実感した出来事でした。
 どんな人でも住みやすい世の中にするために、具体的に何をすればいいのか分かりませんし、大きなことも出来ないので、自分の目の前にあることで自分の 出来ることをひとつひとつ誠実に続けていきたいと思います。
 笑顔がたくさん溢れる世の中になりますように!

以上