<スライド1> 条約批准から4年 私たちはこう取り組む 障害者権利条約の生かし方 増田一世 (日本障害者協議会・やどかりの里) <スライド2> はじめに(自己紹介を兼ねて) さいたま市で精神障害のある人の地域支援を行うやどかりの里(1970年〜) −ごく当たり前の生活を求めて(他の者との平等)  精神病院から地域へー患者から生活者へ −記録すること 声を伝えること(出版・印刷) ・障害者自立支援法が接着剤? JDへ ・政策決定への参画 障がい者制度改革推進会議総合福祉部会− 骨格提言 こころの健康政策構想会議―提言の起草 <スライド3> 障害者権利条約の生かし方 <スライド4> 国連の障害者権利委員会の傍聴 2014年9月 JDFとして参加 *韓国とニュージーランドの審査の傍聴とサイドイベントに参加 *韓国のNGOの人たちとの交流 *国際障害同盟(IDA)の役割を知る ○障害者権利条約は世界の共通言語・物差しだと実感 ○事前質問事項や審査・総括所見−その国の障害者施策の水準をあぶりだす ○障害者権利条約を生かすのは私たちと実感 <スライド5> 障害者権利委員会 審議風景 写真(左):正面が議長席 右側が報告者 必ずスクリーンに発言が記されていく 写真(右):傍聴席 <スライド6> 写真:日本障害フォーラムの構成団体メンバーの訪問時の様子 <スライド7> 障害者権利条約を身近な存在に JDの取り組み 連載 世界の当たり前を知る ベルギーの精神医療改革、スウェーデンの住宅事情 「住み続けられる家」・障害インクルーシブビジネス(タイ)、 余暇は人権(北欧)、障害者雇用の支援制度(ドイツ)・・・ 連載 私の考える「他の者との平等」障害年金における様々な格差、 障害のある子どもの子育てや医療、「制度の谷間」に 置かれた難病患者、参政権保障、誰もが使える交通機関・・・ 紙上講座 政策改善の絶好のチャンス パラレポを活用しよう 連載 障害者権利条約実現への道 <スライド8> JDブックレット1 日本障害者協議会 編 私たち抜きに私たちのことを決めないで nothing about us without us 障害者権利条約の軌跡と本質 藤井 克徳 著 やどかり出版 障害者権利条約を羅針盤に 地域生活を考えよう <スライド9> 障害者権利条約報告書検討会 2015年―JD内部に「障害者権利条約の報告書に関する検討会」を発足 加盟団体へのアンケート調査 (@権利条約に関連して障害当事者や家族の困りごと, A各団体が行った調査研究活動, B政府や自治体などへの政策提言, C政府や関係省庁に実施を希望する調査 3月 パラレポについての説明懇談会 5月 JD政策会議2015 「国連へ パラレポを! 権利条約下の私たちの実態を!」 11月 障害者権利条約の政府報告に関する学習会 アンケート結果の中間整理をWEBで公表 <スライド10> 障害者権利条約報告書検討会 2016年1月〜3月 連続講座 国連・障害者権利条約にふさわしい施策実現を求めて 5月 政策会議2016 障害者権利条約を学び, 活動発信の機会に 権利条約の条文ごとの分散会 2017年1月〜3月 連続講座 国連・障害者権利条約にふさわしい施策実現を求めて 1月 パラレポ草案意見交換&学習会スタート 4月 国連・障害者権利委員会傍聴に佐藤久夫先生と赤松さん参加 5月 政策会議2017 障害者権利条約草案&学習会 JD版パラレポ草案(第一次案) 9月 JD仮訳チーム始動(各国のパラレポ・事前質問事項・総括所見の翻訳) <スライド11> 障害者権利条約 パラレルレポートJD草案(作業中)/ 日本障害者協議会(JD)2017年9月12日現在 第35条 締約国による報告(report by states parties)には、 「各締約国は、この条約に基づく義務を履行するためにとった措置及び これらの措置によりもたらされた進歩に関する包括的な報告(a comprehensive report)を、 この条約が自国について効力を生じた後二年以内に国際連合事務総長を通じて 委員会に提出する」とあります。 これにより日本は、2016年6月末日に国連への報告(initial reports)を提出しました。 外務省(国連の該当ページ) http://tbinternet.ohchr.org/_layouts/treatybodyexternal/Download.aspx?symbolno=CRPD%2fC%2fJPN%2f1&Lang=en この報告は政府のみならず立法、司法を含めた締約国としての報告であることから 私たちは「締約国報告」と表記したいとおもいます。 このパラレポJD草案は、JDF(日本障害フォーラム)のもとにとりくまれる パラレルレポート作成にむけてJDとしての意見をまとめるものです。 完全なものではなく、加盟団体内での意見交換資料としても活用いただければと考えています。 JDパラレポ検討会 <スライド12> JD仮訳チーム始動(協力者募集中) ★障害者権利条約と世界の国々《JD仮訳》 翻訳にあたっては障害者権利条約の公定訳を参照しましたが、 同時に「アクセス」、「インクルージョン」、「障害のある人」など よりわかりやすい表現も取り入れました。 したがって厳密な訳語の統一はしておらず、各訳者の判断による翻訳となっています。 これは日本のパラレルレポートづくりの参考になるだけでなく、 世界の障害者にかかわる政策、実態、運動の最新データとして いろいろな活動や研究に役立つと考えられます。 訳の誤りなどご指摘いただければ幸いです。 見直し、更新していきたいと思います。 引用する場合には、「JD仮訳による」との注記をお願い致します。 *仮訳ができ次第、順次補充していきます。(2017年11月10日現在) ○ニュージーランド ・事前質問事項後のパラレルレポート(wordファイル)2014年7月31日 ・初回報告に関する総括所見(wordファイル)2014年10月31日 ○イタリア ・初回報告に関する総括所見(wordファイル)2016年8月31日 <スライド13> 障害者権利条約とやどかりの里 <スライド14> 障害者権利条約とやどかりの里 2014年  〇鴻沼福祉会とやどかりの里職員へのアンケート調査 ー障害者権利条約を実践の中で意識すること 〇研修会の開催  障害者権利条約元年 未来を拓くために 学ぼう! 考えよう! 話し合ってみよう! <スライド15> 障害者権利条約とやどかりの里 ・障害者権利条約を物差しにしてやどかりの里の実践を点検しよう (やどかりの里45周年の節目に) →見えてきた課題 〇所得保障 〇家族依存からの脱却 〇どこで誰と暮らすかの 権利の行使 <スライド16> 障害者権利条約とやどかりの里 ・2つの調査の実施 −40代で家族と同居している人たちへの状態調査 −単身生活者への訪問調査 ビジョン検討会−当事者・家族とともに ↓ 〇変化するニーズに対応する(専門的支援の多様性) 〇住み慣れた家で暮らすための地域づくり (生活当事者として暮らす) <スライド17> いつも日本国憲法と障害者権利条約を身近に <スライド18> 特集 障害者の労働の権利を守る A型事業所問題の本質 −ディーセントワークについて考えよう −今こそ、障害のある人の働く権利を! <スライド19> おわりに ・障害者権利条約−あきらめや我慢から脱却 ・日々の暮らしや実践を国際水準で点検すること −ビジョンを描くこと ・パラレポづくりを目的にしないー実現すべき制度や法律を明確にすること ・もっとも困難な状況にある人を真ん中にまとまること