スライド1 JDF東日本大震災被災障がい者支援いわて本部 JDFいわて支援センター活動報告 2016年3月9日 JDF東日本大震災被災障害者総合支援本部第5次報告会 スライド2 支援センターの目的 1.障害のある方の調査 2.生活支援 3.地域につなぐ スライド3 支援センターの活動 移動支援 2012年4月〜2014年12月まで実施 スライド4 公共交通機関の状況 公共交通は震災前の2倍以上になったが… BRT(JRの代替バス) デマンド交通(一部地域) スライド5 移動支援の状況 2012年度 利用者件数1,978件(月平均164.8件) 2013年度 利用者件数2,622件(月平均218.5件) 2014年度(12月まで)利用者件数1,767件(月平均196.3件) NPO法人への移管後 2015年(1月〜12月まで) 利用件数3,243件(月平均270.5件) 移動利用者推移 スライド6 仮設住宅周辺にあるバリア 限られた土地の中、 安全性を確保するため高台へ仮設住宅を建設 坂道、段差等バリアが出来てしまう スライド7 高台にある仮設住宅への道… ←矢作小仮設(勾配約11%) その差2倍 べた踏み坂(平均勾配5.6%)↓ スライド8 公共交通のルール(公平性?)によるバリア JR駅(BRT)は、仮設から徒歩10分以内を基準とする ほとんどは従来の駅の場所に設置 バス停は仮設から500mを基準 スライド9 移動支援について 移動支援は、単なる移動保障の問題ではなく 地域生活保障問題である。 陸前高田市の移動支援は 陸前高田市役所、陸前高田市社協、 JDFから引き継いだNPO法人愛ネット高田で 地域生活の問題として取り組み中 スライド10 支援センターの活動 地域につなぐ 関係機関との連携 移動支援事業の地元移行 スライド11 支援センターの活動 訪問調査 不安なこと困っていること 健康面 805人 移動面 755人 人とのつながり 652人 (調査 日本障害フォーラム) 2012年7月〜11月まで実施(対象者1,357人) スライド12 訪問調査について 大船渡市 336(9/1現在)/40738 0.82% 47/2268 2.07% 2/359 0.56% 42/1742 2.41% 陸前高田市 1425(8/4時点)/23302 無回答 (理由:死亡者が多く、マンパワーが足りないので調べることは難しい) 釜石市 879(8/3時点)/39578 2.22% 56/2586 2.17% 2/346 0.58% 53/2052 2.58% 東日本大震災では障がいのある方の犠牲は2倍であった。 しかし、陸前高田市は数字は出ず… 陸前高田市はJDFへ 障害のある方すべての個人情報開示を行い調査を行った。 スライド13 支援を必要とする人の被災時における支援に関する実態調査 避難したくても避難出来なかったという事実に問題がある 出来なかった12 2.9% 無回答 29 7.1% 必要なし 368 90.0% 避難の有無 有 527 52% 無 409 40% 無回答 80 8% スライド14 支援を必要とする人の被災時における支援に関する実態調査 要援護者名簿への登録 承諾 701 69% 不承諾 173 17% 無回答 142 14% 逃げることが出来なかった…等 被災時の経験がとても過酷だったことの現れ 調査員は伺ったお宅で、 その方が理解できる方法で 災害時要援護者名簿のことを伝えたが、 ほとんどの人が理解していなかった… スライド15 この震災後に何が変わったのか? 要支援者名簿への登録の同意 文書で渡される→自分の事としてとらえるのが難しい 記載個所の多さ→理解が難しいので放置する 過去の反省が生きていない スライド16 障害者の死亡率2倍の事実から何が変わったのか? 検証されていないものに反省はでない ↓ 反省がないものには対策は取られない ↓ 対策がとられない問題は解決されない ↓ 同じ状況で同じことが繰り返される