JANNET障害分野NGO連絡会 メールマガジン 第86号 2010年9月29日発行 +++++ ―目次― トピックス 1.国際開発学会「障害と開発」研究部会 第2回勉強会参加報告(2010年8月21日) 2.JANNET研究会の報告 (2010年8月27日) 3.CSR推進NGOネットワーク 第3回定例会報告 (2010年8月31日) 4.世銀コーヒーアワー「障害と開発」シリーズ 第31回 「ラオスにおける障害者スポーツ支援」(2010年8月30日) 5.「障がい者分野における国際協力」(2010年9月4日) +++++ インフォメーション 1.第14回 糸賀一雄記念賞 受賞 JANNET個人会員 高嶺 豊氏 (琉球大学法文学部 教授) 2.第三回障害者権利条約締約国会議 (URLの紹介) 3.国連障害者の権利条約批准国情報(2010年9月28日現在) +++++ イベント情報 1.世銀コーヒーアワー「障害と開発」シリーズ 第32回「スーダン視覚障害者教育支援」(10月6日) 2.APDF会議 バンコク(10月17,18日) 3.AIIC 公開講演会(ポル・ポト時代の大虐殺、癒えない傷、和解への道) (10月23日) 4.JANNET−世界銀行共催セミナー (11月1日) 5.AP CBR会議案内 (11月13-15日)マレーシア 6.第21回国際開発学会の案内(12月4日、5日) +++++ トピック 1 国際開発学会「障害と開発」研究部会  第2回勉強会参加報告 金澤真実 2010年8月21日午後、日本財団を会場にして第2回勉強会が開かれた。参加者は13名で、発表者は、難民を助ける会の林早苗さんと短期のJICAボランティアとしてフィリピンで活動した境田英昭さんであった。 林早苗さんは、人類学の研究者から開発援助の世界に入られた方で、インドでの調査研究の成果を「人々が語ること−障害の人類学的考察」と題して、人類学とは何か、現地調査を通じて理解された人々のカルマ観、身体観などを話された。最後に、人類学の研究者としての経験とJANNETのインド現地研修会でCBRを見学した経験を合わせて、なによりも大切なものは、現地の人々とプロジェクト関係者の信頼関係の構築であり、開発援助のプロジェクトは、現地に数年間住み、住民との間に信頼関係を結んでから作成されることが理想的である、とまとめられた。 境田英昭さんは、フィリピンの障害者協会(NGO)で、ウェブサイト開発を実際に行った経験を発表された。ウェブサイトの開発のためには、誰になにを伝えたいのかを明確にする必要があるので、まずは派遣されたNGOの業務分析から行ったこと、予算がないのでフリーソフトを使用したこと、草の根のボランティアとしての生活の様子や職場での苦労などをユーモアも交えて明るくお話してくださった。まとめとして、フィリピンでは障害理解が遅れていることや、インターネット上では「障害」を感じにくくなるので、当事者からの情報発信や障害理解の促進に有効であること、インターネットを通じた障害者の新たな雇用(たとえばコールセンターやオンライン英会話など)を創出する可能性について指摘された。 林さんの発表から、開発援助関係者一同にとって基本中の基本である「現地の人から学ぶこと、現地の人を理解すること」の重要性と「理想」としての開発援助計画のあり方を再び教えられた。また境田さんからは、派遣されたNGOの「現実」の中で、試行錯誤しながらひとつの成果を作り上げて行った様子が忌憚なく語られた。お二人の発表は、一見つながりがないようにみえるが、実は理論と実践、または理想と現実というような関係であり、お二人の発表を同時に伺うことにも意味があったと感じている。 +++++ トピック 2 JANNET研究会の報告 田口順子研修・研究委員長 去る8月27日午後1時から中野サンプラザにおいて本年の研究会を開催した。 災害と直結したCBRをテーマとした研究会は今回が初めてである。「開発途上国の被災者のために私たちができること」ー災害による障害者に対するCBRを通した支援ー というテーマのもと3名の演者を招へいし加えて指定発言、質疑応答が活発に行われた。 神戸の(人と防災未来センター)阪本真由美氏からはアジアを中心とした震災状況の包括的説明と災害時の異業種間の連携プレー、スタッフの即戦力を養う人材養成の必要性、CBRをベースとした地域活動のあり方などが話された。 今回の研究会にインドネシアから招へいしたソロPTOT養成校の教師、ナワンサジ タカリニ氏は1994年にJICA海外研修員リハビリテーションコースに来日した理学療法士で、2006年5月にジャワ島中部地震発生の際、学生を連れて被災者の救援に駆け付けた立役者の一人。インドネシアの養成校では災害の理学療法は必須単位ということもあって学生たちの対応もてきぱきと手際がよかったといい、また日ごろCBR活動のなかで保健所との連絡が取れており被災者の 振り分けも円滑に行われたという。 明日からパキスタンに出張という(難民を助ける会)の野際紗綾子氏からは2008年5月のミヤンマー南西部を直撃したサイクロン被災の状況と活動としては”Build Back Better”(災害前よりもよりよい状態に) を目標に地域での生計支援、被災した障害者への補助具の提供などをどのように進めていったかの報告があった。 講演終了後、久しぶりの再会の参加者も多く、急遽、懇談会を開き和やかな雰囲気の中で今回の研究会の印象などが語られた。開催日が金曜日という日に関わらず45名の参加であった。 +++++ トピック 3 CSR推進NGOネットワーク 第3回定例会 報告 社会福祉法人 東京へレン・ケラー協会 福山博 8月31日(火)、CSR推進NGOネットワークの本年度(2010)第3回定例会が、「『BOPビジネス』の役割と課題について」をテーマに、五輪記念青少年総合センターの会議室で開催されました。参加者はNGOから26人、企業から19人、事務局等7人の合計52人。参加者が前回から若干減ったのは、8月末日とは思えない酷暑日だったためかも知れません。  シンガポールに駐在しておられる三井物産戦略研究所の新谷大輔氏の一時帰国を待ってこの定例会は開催されたので、まず、同氏による「貧困削減に資する『BOPビジネス』とは」と題して基調講演が行われました。次いで会員であるオックスファーム・ジャパン、ケア・インターナショナル・ジャパン(CARE)、三菱ケミカルホールディングス、リコーからのパネリストが「『BOPビジネス』、私たちの今の見解」と題してパネルディスカッションを行い、次いで、参加者が7つのテーブルに別れてグループディスカッションを行いました。 課題が大きい割に時間が窮屈であったため、結論めいたものはまったくなかったのですが、以下に記憶に残ったことを記します。 @従来型のODAには限界が見えてきたので、マイクロファイナンス等の市場原理を導入した「BOPビジネス」を、経済産業省や政治セクターが近年盛り上げようとしている。 A「先進国が50年間アフリカにつぎ込んだ一兆ドルの援助が汚職を助長し、支援依存体質を生み、輸出産業の成長を阻害した」ダンビサ・モヨ(ザンビヤ出身の経済学者) BNGOを含めた開発援助機関、民間企業、ソーシャルビジネスを展開する社会的企業がそれぞれにに取り組もうとしているが、三者三様、同床異夢である。 C関心は高いが、BOPビジネスの成功事例はまだ存在しない。 Dいまだ、定義も定かでなく、そもそも「BOPビジネス」という名称が適当か? EBOPビジネスと途上国ビジネスは、明確に区別すべきである。 FCAREは、バングラデシュの農村貧困層の女性たちが小分けした生活必需品を個別販売する雇用プログラムを実施し、成果をあげている。 Gリコーは複写機の技術を応用して足踏式発電機を開発した。 HNGOが確固たる方向性を持たずに企業と「BOPビジネス」をはじめるのは大変危険である。 最後にコアメンバーから、合宿についてのアンケート調査を行ったが、特に企業サイドからの回収率が思わしくなかったので、本年度は実施しないこととし、継続審議とするとの報告があり、次回の定例会を11月4日に決め閉会しました。 +++++ トピック 4 世銀コーヒーアワー「障害と開発」シリーズ 第31回「ラオスにおける障害者スポーツ支援」 ADDPアジアの障害者活動を支援する会 代表 八代富子 私たちアジアの障害者活動を支援する会は、1993年設立されましたが、設立当初は、障害者の自立セミナーという形で、年1〜2回程度、その国の、障害者を呼び集めて、当事者の声を聞きながら励ますことが主力でした。 しかし、障害者のエンパワーメントは、セミナー開催期間だけで、そこから先への膨らみも発展もありませんでした。その時だけのセミナーで、社会的な広がりも見えない状況に大きく反省し、地域・社会・関係機関・当事者等々に、深く障害者問題を理解して頂くには何をすべきか?と悩み、いろいろ模索をしながら行きついたテーマとして「障害者スポーツ」となったのです。 日本での、障害者スポーツを通じて、社会的に自立した多くの障害者から学び、特に1964年の東京パラリンピックが契機であったことに感動し、その時代、スポーツから自立への功績のあった日本の車椅子バスケットのOBの皆さんの協力を得て、本格的なスポーツプロジェクトが始まって行きました。 今日まで5年間、スポーツプロジェクトを実施しながら、モチベーションの高揚、チームワーク、頑張ることで勝利を掴む喜びなど、ラオスの障害者に強いインパクトを与えたと思っています。 ラオスにおける障害者スポーツも、車椅子バスケットを出発点に、バトミントン、知的障害者のフライングディスク、視覚障害者のゴールボウルとカテゴリーも増え、ラオスにおける障害者スポーツは確実に育ち始め、定着してきたと確信しています。昨年からジャイカの「草の根支援」を受け、ラオスパラリンピック委員会と共に、組織強化のためのプログラムを策定し指導しています。 いま、プロジェクトも順調に進み、政府機関もようやく障害者スポーツへの理解と熱意を持ち始めて、社会との接点も広がり、障害者スポーツ人口も増加の傾向を見せ始めました。 安易なセミナー的プログラムから、実戦的プログラムへ転換した成果が大きく育っていることに、彼ら以上に私たちも喜びとしています。 継続は力なり!と申しますが、細々とではあっても、丁寧に友好を旨として、心の絆を育てつつ、ようやく「完全参加と平等」の理念が育ちつつあるラオスに、日本人としてお手伝い出来る幸せな毎日です。 +++++ トピック 5 「障がい者分野における国際協力」 ―開発途上国における視覚障がい者の就労について― 社会福祉法人国際視覚障害者援護協会 湊真帆 まだ残暑厳しい9月4日土曜日、国際視覚障害者援護協会(IAVI)は、東京大学大学院で今年春に博士号を取得された全盲のカマル・ラミチャネ氏を招き、アジア文化会館で講演会を主催いたしました。定員が50名の講義室は海外や障がい者支援への関心が高い方々で一杯に埋め尽くされました。講演の内容は、障がい者の社会的自立と社会参加の為の教育や就労の重要性を所得収益率で示したもので、大変印象深いものでした。 カマル氏の研究は、ネパールの肢体不自由、視覚障がい、聴覚障がいを持つ421人の被験者を対象に行われ、それぞれの就学年数、職種、賃金を分析した結果、10年以上の就学がもたらす所得の収益率は、19.4%から32.2%であると計算しました。この推定値は、障がい者への教育がもたらす経済的効果を表し、大変説得力がありました。又カマル氏は研究を通して、収益率と高い相関関係にある環境作りを明らかにすることで、社会的な改善策を模索する手立てを示しました。 また、カマル氏は、障がい者の自立した生活と社会貢献の実現の為には、障がい者に対する偏見や差別と言った”意識の貧困“を廃絶することが最も重要だと述べました。”意識の貧困“は障がい問題に関わる私たちがいつも直面する大きなテーマですが、参加された方々も、カマル氏の指摘に深くうなずきながら傾聴され、大きな課題を持ち帰られたようでした。 当日は、カマル氏の講演後、IAVIの留学生による各国の障がい者事情についての発表が行われました。ベトナム、ラオス、インドネシア、モンゴル、マレーシアの5カ国7名の視覚障がい留学生が、それぞれの国における視覚障がい者を取り巻く現状を15分程度発表し、それぞれの国の厳しい現状を会場の皆様に訴えかけました。カマル氏の講演と合わせて、参加された皆様の心に何かを残せたのではないかと思います。 +++++ インフォメーション 1.第14回 糸賀一雄記念賞 受賞 琉球大学法文学部 教授 高嶺 豊 氏 JANNET個人会員である琉球大学法文学部 教授 高嶺豊氏が 【第14回 糸賀一雄記念賞】を受賞されました。おめでとうございます。 http://www.itogazaidan.jp/kinen/jyusyo/index.htm 2.第三回障害者権利条約締約国会議(Third session of the Conference of States Parties)が国連NY本部にて9月1日から3日まで 開催されました。 詳細はこちらをご覧ください。 http://www.un.org/disabilities/default.asp?id=1532 3.国連障害者の権利条約批准国情報 ( 関連サイト:http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/right.html ) 1. アルジェリア 2. アルゼンチン 3. オーストラリア 4. オーストリア 5. アゼルバイジャン共和国 6. バングラディシュ 7. ベルギー 8. ボリビア 9. ボスニア・ヘルツェゴビナ 10. ブラジル 11. ブルキナファソ 12. カナダ 13. チリ 14. 中国 15. クック諸島 16. コスタリカ 17. クロアチア 18. キューバ 19. チェコ共和国 20. デンマーク 21. ドミニカ共和国 22. エクアドル 23. エジプト 24. エルサルバドル 25. フランス 26. ガボン 27. ドイツ 28. グアテマラ 29. ギニア 30. ハイチ 31. ホンジュラス 32. ハンガリー 33. インド 34. イラン 35. イタリア 36. ジャマイカ 37. ヨルダン 38. ケニア 39. ラオス 40. ラドビア 41. レソト 42. マラウイ 43. モルディブ 44. マリ共和国 45. モーリシャス 46. メキシコ 47. モンゴル 48. モンテネグロ 49. モロッコ 50. ナミビア 51. ネパール 52. ニュージーランド 53. ニカラグア 54. ニジェール共和国 55. オマーン 56. パナマ 57. パラグアイ 58. ペルー 59. フィリピン 60. ポルドガル 61. カタール 62. 韓国 63. ルワンダ 64. サンマリノ共和国 65. サウジアラビア 66. セルビア 67. セイチェル共和国 68. スロバキア 69. スロベニア 70. 南アフリカ 71. スペイン 72. スーダン 73. スウェーデン 74. シリア 75. タイ 76. チュニジア 77. トルクメニスタン 78. トルコ 79. ウガンダ 80. ウクライナ 81. イギリス 82. タンザニア連合共和国 83. ウルグアイ 84. バヌアツ共和国 85. イエメン 86. ザンビア 87. アラブ首長国連邦  88.エチオピア 89.マレーシア 90.リトアニア 91.アルメニア 92.ナイジェリア 93.モルドバ共和国 94.セネガル (2010年9月28日現在) ?国連 批准国リスト(英語): http://www.un.org/disabilities/countries.asp?navid=12&pid=166 +++++ イベント情報 1.世銀コーヒーアワー「障害と開発」シリーズ 第32回「スーダン視覚障害者教育支援」 スーダン障害者教育支援の会は、本年9月17〜26日まで現地を訪問し、ハルツーム大学、情報教育支援プロジェクを視察してきました。本事業は、障害者学生の学習環境の改善を目標に現地の障害をもつ「卒業生の会」とともに開始したプロジェクトです。また「夢の貯金箱」は日本財団の新しいファンドレイジング活動で、「大切な命」をテーマにした活動を支援しています。今回は、皆様と一緒に、スーダンの現地イニシアティブを尊重した教育支援から「障害と開発」について考えて見ませんか。 日時 2010年10月6日(水) 午後6時30分〜8時00分 場所 世界銀行東京事務所・東京開発ラーニングセンターhttp://go.worldbank.org/6V3IDW6BV0 (千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル10階) スピーカー 福地健太郎さん(スーダン障害者教育支援の会、理事) 森啓子さん (日本財団・総務グループ、ファンドレイジングチーム) コメンテーター 千葉寿夫さん (日本財団・国際協力グループ、Basic Human Needsチーム) 申込方法 世界銀行東京事務所ウエブサイトhttp://www.worldbank.org/japan/jp で申込いただくか、お名前、ご所属、ご連絡先を「10月6日 コーヒーアワー参加希望」と明記の上 ptokyo@worldbank.org 宛てにお送り下さい。 2.APDF(アジア太平洋障害フォーラム)の総会と会議開催 2010年10月17,18日、APCD(アジア太平洋障害者センター、バンコク)にて開催予定。 詳細は、URLからご覧ください。http://www.normanet.ne.jp/~apdf/index.html お問合せ・お申込先 APCD会議事務局 TEL 66 2 3547505 Ext: 1204 FAX 66 2 3547507 e-mail:  nongluck@apcdfoundation.org 3.AIIC(the Asian Institute for Intellectual Collaboration 通称:アイック)公開講演会   「ポル・ポト時代の大虐殺、癒えない傷、和解への道」 日時 2010年10月23日(土) 午後1時〜5時 場所 立教大学池袋キャンパス 14号館D401号室 後援 JANNET、JANIC、AHI 他 参加方法 事前参加申込が必要になります。 「https://ssl.alpha-prm.jp/aiic-rikkyo.org/application20101023.html」をクリックすれば参加申込ができます。(先着順・定員約200名) ※メールにて申込みされる場合は、氏名、所属をご記入のうえAIIC事務室宛に送信してください お問合せ先: AIIC事務室 TEL: 03-3985-4671または池住義憲氏(ikezumi@mtb.biglobe.ne.jp)まで 4.JANNET-世界銀行共催セミナー  「デンマーク盲人協会」と途上国での支援 デンマークの政府開発援助により、デンマークの視覚障害者団体がモンゴル、ラオスを中心に途上国で実施してきた活動の紹介をします。 日時 2010年11月1日(月) 午後6:30〜8:30 場所 世界銀行情報センター(PIC東京1階) スピーカージョン ハイルブランさん(デンマーク盲人協会副会長) ミケール・ベラーズ・マドセンさん(同プロジェクトコーディネーター) コーディネーター 田畑美智子さん 申込方法 お電話にて申込を、受け付けております。 JANNET事務局 Tel 03-5292-7628, Fax 03-5292-7630 5.AP CBR 会議 11月13日から15日まで、CBRガイドラインをアジア太平洋地域で開始する会議がマレーシアで開かれます。詳細はURLからご覧ください。 http://www.normanet.ne.jp/~jannet/cbr_net/cbr_kaigi101113_15.html 6.第21回国際開発学会大会 12月4日、5日に早稲田大学にて開催されます。 http://www.jasid.org/conference/index.html +++++ 編集後記 例年なら、「行事の秋」がやってきましたと書くところですが、秋はなかなかやってこなかったし、数々の記事からお分かりのように夏にもいろいろなイベントやセミナーがあり、猛暑の中走り回っていられた方も多いのではないでしょうか。 障害者の権利条約実現に向けた国内外の動きも、秋には加速するかと思われます。内閣府の障がい者制度改革推進会議では障害者基本法の改正に向けて討議も大詰めをむかえます。アジア太平洋では10月のESCAP社会開発委員会で障害が集中的に取り上げられる予定です。 読書の秋とも言います。この際じっくりと、障害者の権利条約を読み返してみませんか。公定訳、政府訳、そして長瀬=川島訳。比較してみるのも面白いです。勿論原文に当たられたら、もっといいかと思います。(中西由起子) +++++ JANNET事務局では、会員の皆様よりメールマガジンに掲載する国際活動に関する情報を募集しております。 団体会員様のイベント情報などありましたら事務局までご連絡ください。 JANNET障害分野NGO連絡会 〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1財団法人日本障害者リハビリテーション協会内 【JANNET事務局直通】 TEL:03-5292-7628 FAX:03-5292-7630 Email: eueno@dinf.ne.jp URL: http://www.normanet.ne.jp/~jannet/