JANNET障害分野NGO連絡会 メールマガジン 第241号 10月号 2023年10月31日発行 ―目 次―  トピックス 1.グローバルフェスタJAPAN2023参加報告 特定非営利活動法人 難民を助ける会[AAR Japan]プログラム・コーディネーター 田丸 敬一朗 インフォメーション 1. 国連障害者の権利条約(UNCRPD)締約国情報 イベント情報 1. 第45回総合リハビリテーション研究大会 2023年11月10日(金)・11日(土) 2. 国際リハビリテーション研究会 第7回学術大会 2023年11月19日(日) 3. JANNET設立30周年 記念大会 2023年12月2日(土) トピックス 1. グローバルフェスタJAPAN2023参加報告 特定非営利活動法人 難民を助ける会[AAR Japan]プログラム・コーディネーター 田丸 敬一朗   今年で32回目を迎えるグローバルフェスタJAPANが、「世界をつくる国際協力。仲間は多い方がいい!」というテーマで、9月30日、10月1日に、東京国際フォーラムとオンライン配信を両立したハイブリッド形式で開催されました。 グローバルフェスタ事務局の発表では、最終来場者数について、リアル会場来場者が約2万1千人(2日間)、オンライン来場者は約1万8千人で、合計約3万9千人の参加があったとのことです(前年比約1万6千人増)。 グローバルフェスタJAPANは、国際協力活動、社会貢献活動、SDGsなどに取り組む官民様々な団体が一堂に会する国内最大級の国際協力イベントです。 その中で、私の所属する難民を助ける会は、会場にブースを出展し、JANNETはオンラインのサブステージに参加しました。 当会は、活動の動画やパネルの展示を通して、団体の事業の様子を伝えるとともに、メールマガジンの登録キャンペーンなども行いました。 本年も、会場が屋内だったため、様々な地域の食べ物の屋台を目当てにした参加者や散歩の途中で立ち寄ってくださる方等はいらっしゃいませんでしたが、学校の授業の一環で様々なNGOの取り組みを調査する学生を多く見かけました。 また、JANNETの加盟団体であるNPO法人野毛坂グローカルも、同団体の行う途上国と日本の学び合い活動や、「誰ひとり取り残さない」を基本理念とする活動の様子を紹介するブースを出展されていました。 JANNETは、10月1日の午後、" 2030 SDGs達成の鍵は障害分野?〜障害分野NGO連絡会JANNETのメッセージ〜 ミニ講座「国際協力の現場で使える手話」もやります!"というオンラインイベントを開催しました。 まず冒頭に、清水直治会長より、本年活動開始から30周年を迎えるJANNETの活動について、国際協力に障がいの視点を入れることの重要性について、お話しいただきました。 その後、事務局からの本イベントの趣旨説明に続き、一般財団法人全日本ろうあ連盟の倉野直紀さんから、ろう者に接するときの注意点や国際協力の現場で使える手話表現などについてお話しいただきました。 そして、加盟団体紹介として、田丸よりAARの障がい者支援の取り組み、社会福祉法人盲ろう者協会の小林真悟様より盲ろう者の国際的な取り組み、全日本ろうあ連盟の倉野直紀様からデフリンピックの取り組み、公益社団法人日本理学療法士協会、社会福祉法人日本視覚障碍者職能開発センターより動画による活動紹介を行いました。 プログラム全体で45分と短い時間であり、JANNETの活動を十分伝えられたとは言えませんが、このような機会を積極的に活用し、私たちの取り組みを知っていただく機会を増やす必要があると感じました。 なお、上記オンラインイベントは、「グローバルフェスタJAPAN2023」ホームページより、来年3月までオンデマンド視聴が可能ですので、ぜひご覧になってみてください。     【グローバルフェスタJAPAN2023 ホームページ】 URL:https://gfjapan2023.jp/     ******************************************************************************** インフォメーション 1.国連障害者の権利条約(UNCRPD)締約国情報 (関連サイト:http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/right.html) 署名国・地域数164/ 締約国・地域数 188 (2023年10月末現在) https://treaties.un.org/Pages/ViewDetails.aspx?src=IND&mtdsg_no=IV-15&chapter=4&lang=en イベント情報 1.第45回総合リハビリテーション研究大会 2023年11月10日(金)・11日(土) 国連総会で採択された障害者権利条約は、日本においても2014年に批准され、障害分野の全体に広がりつつあります。また、昨年夏には、国連障害者権利委員会によって、日本の権利条約の履行状況が初めて審査され、その結果が総括所見(勧告)としてとりまとめられました。 権利条約や総括所見に、総合リハビリテーションを重ねた場合にどんな景色が見えてくるのだろう、これにチャレンジしようというのが今研究大会の趣旨です。まずは、リハ関係者を含む参加者に権利条約とその関連動向を正確にお伝えし、そのうえで、権利条約と総合リハビリテーションの対話と交流が深められればと思います。障害観や支援観を今 一度振り返り、明日からの実践の着眼点を磨く機会となれば幸いです。 【第45回総合リハビリテーション研究大会 −障害者権利条約と総合リハビリテーション− 】 https://www.normanet.ne.jp/~rehab/2023/ 日時:2023年11月10日(金)〜11月11日(土) 会場:戸山サンライズ2階大研修室(東京都新宿区戸山1-22-1)    会場地図 https://www.normanet.ne.jp/~ww100006/tizu.htm 参加費:一般3,000 円、学生1,000 円 主催:公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会 生涯学習:日本作業療法士協会生涯教育制度ポイント・日本言語聴覚士協会生涯学習ポイント ■お申し込み・お問い合わせ 申し込み方法などについては、こちらをご覧ください。 https://www.normanet.ne.jp/~rehab/2023/45moushikomi.html 「第45回総合リハビリテーション研究大会」事務局 〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1  (公財)日本障害者リハビリテーション協会内 TEL:03-5273-0601 FAX:03-5292-7630 E-Mail:rehab@dinf.ne.jp ■大会プログラム (順不同・敬称略) 1日目:11月10日(金) 10:00〜10:10   主催者挨拶 (公財)日本障害者リハビリテーション協会会長 10:10〜11:00 調講演「わかりやすい障害者権利条約―日常の実践にどう生かす」 藤井 克徳 (特非)日本障害者協議会代表/大会実行委員長 11:00〜12:00 鼎談 「権利条約がもたらしたもの、もたらすもの」 田中 伸明 (福)日本視覚障害者団体連合/弁護士/JDF政策委員長 北村 弥生 長野保健医療大学特任教授 藤井 克徳 (特非)日本障害者協議会代表 12:00〜13:00 昼休み 13:00〜16:00 シンポジウム1 多様性を認め合う社会に 〜権利条約と総括所見の課題から パネリスト: 南 由美子 (一社)全日本難聴者・中途失聴者団体連合会 土橋 喜人 金沢工業大学教授 赤松 英知 きょうされん常務理事 黒岩 海映 弁護士 座長: 田中 伸明 (福)日本視覚障害者団体連合/弁護士/JDF政策委員長 増田 一世 (特非)日本障害者協議会常務理事 2日目:11月11日(土) 10:00〜12:00 国内の重要課題に関するセミナー 〜権利条約の視点から日々の取り組みを考える 1.精神障害分野をめぐって 講師: 岡田 久実子 (公社)全国精神保健福祉会連合会理事長 座長: 洗 成子 (公社)日本精神保健福祉士協会副会長 2.優生保護法問題をめぐって 講師: 板原 愛 弁護士/優生保護法被害東京弁護団 座長: 遠藤 愛 文教大学人間科学部臨床心理学科准教授 12:00〜13:00 昼休み 13:00〜16:00 シンポジウム2 権利条約と総合リハの交流と対話 〜当事者と専門職が、向き合い、語り合い、明日を展望する パネリスト: 高岡 徹 横浜市総合リハビリテーションセンター長 藤原 久美子 DPI女性障害者ネットワーク代表 村井 千賀 (一社)日本作業療法士協会 常務理事/石川県立こころの病院 認知症疾患医療センター副所長 家平 悟 障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会 事務局長 座長: 栗原 久 (一財)フィールド・サポートem.代表理事/日本福祉大学実務家教員 佐藤 聡 (特非)DPI日本会議事務局長/JDF幹事会議長 16:00〜16:10 次回開催地挨拶 閉会挨拶 伊藤 利之 (福)横浜市リハビリテーション事業団顧問/総合リハビリテーション研究大会常任委員長 *プログラムは予告なく変更することがあります 2.国際リハビリテーション研究会 第7回学術大会 2023年11月19日(日) 世界的な高齢化ならびに感染症から非感染症への疾病構造の変化から、リハビリテーションのニーズが高まっています。これを受けて、WHOは特に中・低所得国におけるリハビリテーション普及のための行動の呼びかけ“Rehabilitation2030”に取り組んでいます。 日本は高齢化の影響もあり、世界でもたぐいまれなるリハビリテーション大国です。また、JICA海外協力隊など、リハビリテーション領域の国際協力においても数十年の歴史があります。こうした経験を活かし、日本のリハビリテーション従事者・関係者として、何か世界に貢献できることがあるはず!と確信しています。 本学会では、Rehabilitaion2030について学び、本邦におけるリハビリテーションに関連する国際協力の実際を、この文脈で整理します。そして、日本の貢献可能性を探るとともに、私たちにできる「始めの一歩」を、皆様と一緒に考える機会にできればと考えています。     【国際リハビリテーション研究会 第7回学術大会 】 ■大会テーマ 『知る・気づく・考える“リハビリテーション2030”−中・低所得国におけるリハビリテーション普及への貢献−』 ■日時:2023年11月19日(日)10:00〜17:30 ■会場:聖心女子大学4号館 聖心グローバルプラザ(東京都渋谷区広尾4-2-24)  (「JICA地球ひろば(東京・市ヶ谷)」より会場変更となりました。) ■参加費:会員1,000円、非会員2,000 円、学生1,000 円 ■大会ホームページ・お申し込み https://jsircongress7hp.jimdosite.com/ ■大会プログラム 【メインシンポジウム 1】 「Rehabilitation 2030と関連する国の機関の取り組み」 演者 :Jody-Anne Mills氏(Rehabilitation Programme, Department of Noncommunicable Diseases, World Health Organization) 芳賀信彦氏(国立障害者リハビリテーションセンター 総長) 曽根智史氏(国立保健医療科学院 院長) 【メインシンポジウム 2】 「社会的課題に対応した国際協力実践」 演者 :大室和也氏(AAR Japan難民を助ける会) 奥井利幸氏(野毛坂グローカル) 亀田佳一氏(医療法人社団北原国際病院グループ) 千葉寿夫氏(株式会社コーエイリサーチ&コンサルティング) 【特別セッション 1】 「国際協力を経験した私たちはなぜ日本の地域での活動に魅かれるのか?」 【特別セッション 2】 「PT協会、OT協会、ST協会の国際事業の紹介〜国際活動の入り口として〜」 【ランチタイムセッション】 「A/T Bank」 【クロージングシンポジウム】 「Rehabilitation 2030への貢献:私たちの”始めの一歩”を考えよう」(総括) 【一般演題セッション1】 座長:古川雅一氏(仙台医健・スポーツ専門学校) 【一般演題セッション2】 座長:車井元樹氏(国際医療福祉大学成田病院) 3.JANNET設立30周年 記念大会 2023年12月2日(土) この度、JANNET設立30周年を迎えるにあたり、障害インクルーシブ社会の形成に向けて、これまでのアジア太平洋地域の障害がある人たちとの30年を礎に、これからの新たな10年のJANNETの構築を考えるため、今まで共に歩んでいただいた皆様の他、これから更に協力していきたいと考える関係各位の皆様をお招きし、JANNET設立30周年記念大会を開催することといたしました。 これまでのJANNETを知っていただくと共に、これからのJANNETが歩んでいく方向が示されるような大会にしたいと考えています。皆様と共に、障害分野の国際協力について幅広く学び、これからを考えていくきっかけになれば幸いです。   【JANNET設立30周年 記念大会 】 ■大会コンセプト 『障害インクルーシブ社会の形成に向けて―アジア太平洋地域の障害がある人たちとの30年を礎に、新たな10年のJANNETを―』 ■日時:2023年12月2日(土) 記念講演:13:00〜16:00 記念パーティー:16:30〜18:30 ■会場:戸山サンライズ 大研修室(東京都新宿区戸山1-22-1) ※記念講演は、オンラインでも配信いたします。 ■参加費:無料(パーティーにご参加の方は、会場で会費3,000円をお預かりします。) ※JANNETへのご寄付を受け付けます。お申し込みの際に、よろしければご協力ください。 ■お申し込み 現在、準備中です。しばらくお待ちください! 準備ができましたら、会員メーリングリストでお知らせいたします。 ■大会プログラム (予定) 開会式   開会の挨拶 JANNET会長 清水直治氏             基調講演 テーマ 「アジア太平洋地域の国際協力についてーこれまでとこれから」本年6月に改訂された開発協力大綱を踏まえての視点 講師: 山形辰史 氏  略歴: 元アジア経済研究所研究員、現在立命館アジア太平洋大学教授著書に「入門 開発経済学」や障害と開発やODA、国際協力分野など。 (司会・座長:調整中) シンポジウム  テーマ「アジア太平洋地域の障がいがある人たちとのこれまでの30年、これからについて」 シンポジスト案: 長田こずえ 氏(名古屋学院大学国際文化学部教授、国連期間に30年勤務、タイ、レバノンで障がい者教育を継続) 磯野博 氏(調整中)(静岡福祉医療専門学校教員、障がい当事者の立場から障がいや障がい者についての研究などに従事) (その他登壇者:調整中)     コーディネーター: 清水香子 氏(公益財団法人アジア保健研修所 事務局長)     編集後記 新型コロナウイルス感染症の第5類移行のあと、対面で開催される行事が増えてきました。同時に、オンライン配信の利点もあり、ハイブリッドで開催される機会も増えています。 今号で田丸さんがご紹介した「グローバルフェスタJAPAN2023」もハイブリッド開催でしたが、JANNETはオンライン配信によるサブステージに出展した一方、加盟団体でリアル出展したところもあり、障害分野からの多面的な情報発信ができたのではないかと思います。 これから12月の障害者週間に向けて、各団体によるオンライン、リアル含めたさまざまなイベントも予定されています。(「イベント情報」参照) そして何より、12月2日午後に戸山サンライズ(東京・新宿)で開催する、JANNET30周年記念大会も、ぜひご注目ください! 講演とシンポジウムはオンライン配信も行いますので、ご参加を心よりお待ちするとともに、多くの方に情報提供いただければ幸いです。 障害分野の取り組みを、これからもご一緒に発信していきましょう! (原田 潔/JANNET広報・啓発委員) JANNET事務局では、会員の皆様よりメールマガジンに掲載する国際活動に関する情報を募集しております。団体会員様のイベント情報などありましたら事務局までご連絡ください。 JANNET障害分野NGO連絡会  〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1 公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会内 【JANNET事務局直通】 TEL:03-5292-7628 FAX:03-5292-7630 URL: http://www.normanet.ne.jp/~jannet/ 以上