JANNET障害分野NGO連絡会 メールマガジン 第227号 8月号 2022年8月31日発行 ―目 次―  トピックス 〜会員団体の活動報告〜 1. 昨今の当協会の活動について 社会福祉法人 全国盲ろう者協会 事業担当課長 小林 真悟 〜会員団体の活動報告〜 2. クリシュナ基金がついに完結! 社会福祉法人 東京ヘレン・ケラー協会 海外盲人交流事業事務局長 福山 博 3. 医療リハビリテーションから「連携」を考える 愛知医科大学 名誉教授 木村 伸也 インフォメーション 1. 国連障害者の権利条約(UNCRPD)締約国情報 2. 障害者権利条約の日本審査が行われました。 イベント情報 1. 第44回「総合リハビリテーション研究大会」 2022年9月30日(金)・10月1日(土) 2.「リハ協カフェ」2周年記念シンポジウム【第2弾】 2022年10月15日(土) トピックス 〜会員団体の活動報告〜 1. 昨今の当協会の活動について 社会福祉法人 全国盲ろう者協会 事業担当課長 小林 真悟 今年は例年にも増して厳しい暑さを感じさせられる夏ですが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。 さて、世界がコロナ禍に突入して3年目となりますが、当協会の国際協力活動は、ほとんどストップした状態です。世界の盲ろう者団体が加盟している世界盲ろう者連盟(以下、WFDB)においても、今年5月にアフリカ・ケニヤで開催を予定していた「第6回WFDB総会」および「第12回ヘレン・ケラー世界会議」が延期を重ね、10月下旬に連盟総会のみ行い、ヘレン・ケラー世界会議をキャンセルするとの知らせがありました。理由としては、新型コロナの余波、資金の確保、ビザ申請のサポートに必要な情報入手といった困難に起因する、実務面・ロジスティックの問題が挙げられています。 当協会は2001年にWFDBに加盟し、同年開催された総会および世界会議に参加しました。以降、4年に1回開催される同会議に欠かさず参加し、情報収集を行ってきましたが、今回のアフリカでの会議は、盲ろう者がコロナに罹った場合、通訳者がそばに居ないと情報が入らない上、会話もままならないことを考慮し、参加を見送る決断をしておりました。 一方、当協会ではアジアの盲ろう者団体ネットワークの構築事業にも取り組んでいます。当初描いていた活動はできておりませんが、アジア各国の盲ろう者がコロナ禍でどういった状況にあるのか、今後のネットワークの構築に向けた課題等を尋ねるアンケート調査を行い、機運を高めていきたいと考えております。 その他の活動として、先ごろスイス・ジュネーブで行われた国連障害者権利条約の第1回日本の建設的対話に向けた、権利委員とのロビーイング、ブリーフィング活動のため、当協会の盲ろう職員と健常職員1名、盲ろう者向け通訳・介助員3名を派遣しました。盲ろうについての法的規定が無いこと、盲ろう児に特化した教育の必要性等について、障害者権利委員会のメンバーに訴えてきました。 また、少し時は遡りますが、2019年に「NPO法人全国盲ろう児教育・支援協会」を設立しました。この法人は、主に盲ろう児の医療・教育分野における支援活動を進めるための組織として、直近では文部科学省の調査研究事業や海外の盲ろう児教育文献の邦訳・出版といった取り組みを行っています。 そのほか、医療分野においては、国立病院機構東京医療センターと提携して、盲ろうに関わることができる、もしくは経験がある医療機関とのネットワークを作り、データベースとして公開・拡充を図っています。 コロナ禍における団体としての取り組みとしては、一昨年度はパソコン要約筆記による字幕のオンライン提供、昨年度は当協会事務所の通信回線を強化し、手話通訳画面をオンラインで安定して投影できる環境を整えました。これらの情報保障と、通訳・介助員からの通訳を受けることにより、盲ろう者もオンライン会議や研修会等に参加できるようになりました。こうした取り組みは、障害の特性上、情報取得に困難を抱える盲ろう者も社会の情報から取り残さないという意味で、大変重要なことと考えています。   〜会員団体の活動報告〜 2. クリシュナ基金がついに完結!      社会福祉法人 東京ヘレン・ケラー協会 海外盲人交流事業事務局長 福山 博 東京ヘレン・ケラー協会(以下、「当協会」)職員有志が2005年9月に開始した「クリシュナ君遺児育英基金」(以下、「クリシュナ基金」)という国際協力事業が、本年9月に完結します(以下、敬称略)。 当協会がネパール盲人福祉協会(NAWB)と共同で実施したネパール国ナラヤニ県バラ郡におけるバラCBR事業の職員募集に応募したクリシュナ・ラル・ムキーヤは、1989年11月に同事業に採用されフィールド・ワーカーとなりました。その後、選抜されて国立トリブバン大学医学部で眼科助手(OA)養成コースに進学し、国家試験に合格してバラCBRセンター附属眼科診療所にOAとして配属されました。 13年間当協会はパラCBR事業を実施しましたが、支援の打ち切りを契機にクリシュナは両親の長年の望みであったインドのババダン寺院巡礼を行います。しかしその最中の2002年9月に心臓発作により客死し、同夫人は将来を悲観して2004年6月に後追い自殺をしました。 のこされた4人きょうだいの末っ子アーラティは4歳であったため、NAWBバラ支部の尽力により孤児院に入所しました。残りの3人は高校卒業まで、3人分の生活費や学費をクリシュナ基金が保証しました。その後、学業優秀な長男は理工系への進学を希望したので4年制大学卒業まで財政支援をしました。なお、ネパールでは一般に文系であれば、働きながら大学で学ぶことが可能です。 当協会の事業はあくまでも視覚障害者を対象にしており、晴眼児の支援はできないが、同基金は任意団体なのでネパールへの送金や契約には限界があります。そこで送金手数料も含めて費用の全額を同基金が支出することを条件に、NAWBと「覚書」を交換し、育英基金の送金を代行しました。そして現地調査時には就学状況等を調査し、事業推進を担保してきました。 【ムキーヤ4きょうだいの現況】 アルチャナ・ムキーヤ(長女)は23歳で、高校卒業後NAWB点字出版所で点訳者として勤務しています。そのかたわらマイルストーン国際大学経営学科に学び、現在4年生で、今年の8月に卒業します。彼女は今年の4月に婚約し、11月に結婚を予定しています。 ローシャン・ムキーヤ(長男)は22歳で、サマジク大学の情報処理学科の4年生です。この9月に大学を卒業予定で、これにてクリシュナ基金の支援は完結します。 プジャ・ムキーヤ(次女)は20歳で、医療資材会社で経理の仕事をしながらリッツ経営工科大学経営管理学科の2年生に在籍しています。 アーラティ・ムキーヤ(三女)は19歳で、カトマンズにあるクマリ・アカデミー高等部ホテル経営学科2年生(12年生)です。彼女はスペインのバルセロナに本部がある国際NGO「Amics del Nepal」の支援を受けて孤児院等で成長してきて、現在は私立女子寮に入寮しています。   3.医療リハビリテーションから「連携」を考える 愛知医科大学 名誉教授 木村 伸也 ※去る2022年6月23日に開催した、(公財)日本障害者リハビリテーション協会主催『第12回「リハ協カフェ」』にてご登壇いただいた内容を、まとめていただきました。 私が愛知医科大学のリハビリテーションセンターを作り上げてきた23年間、医療リハビリテーションから考えてきた「連携」についてお話しします。 【疾患別リハビリテーションチームによる院内連携の促進】 私が赴任しました1999年は公的介護保険等の大きな変革の前夜でした。医師・専門職の体制、設備がある程度整い、2003年に診療科を設置、2006年4月に疾患別リハビリテーションチーム編成による診療を開始しました。2009年、脳卒中病棟に病棟リハ室が設置され、リハビリテーション部門と病棟との連携を強化することができ、入院期間短縮、内科系・外科系諸疾患による廃用症候群患者のリハビリテーション開始・退院の早期化が実現しました。さらに、術後リハビリテーション、ICU等での呼吸リハビリテーション、がん患者・心臓リハビリテーション、摂食嚥下チーム等、院内での連携を拡大してきました。 【総合リハビリテーション研究大会で学んだ当事者・専門職の協働の大切さ】 当協会の主催する総合リハビリテーション研究大会に参加の機会を得、また2015年に愛知県での開催に関わらせていただくことを通じて、当事者の皆さん及びリハビリテーションに関わる医療・教育・職業・福祉・介護等の専門家との交流から多くのこと、特に当事者を中心に専門家チームが協働していくことの難しさと大切さを学びました。 【新病院で院内外とのさらなる連携強化に挑戦】 2014年度に開設された新病院は、建築、設備、人的組織の面での効率的活動が配慮され、リハビリテーション部門と他部門や周辺機関との新たな連携に挑戦しています。 例えば、術後集中治療室(GICU)での早期離床・リハビリテーションチーム(以下、チーム)活動(2018年度)、リハビリテーション医の積極的関与による大学病院と地域の回復期リハビリテーション病棟との連携強化等です。 またリハビリテーション専門職が、呼吸サポートチーム、褥瘡対策チーム、緩和ケアチーム、糖尿病療養支援チーム、排尿ケアチームなどのチーム医療に参加しています。その結果、新病院開設後のリハ依頼数は神経内科・脳卒中センター・脳神経外科、整形外科で2.5倍に増加し、その他の診療科では3.5倍にもなるなど連携が順調に広がっています。 医療リハビリテーションにおいて患者さん中心のサービスを実現する上で、「連携」は不可欠であると考えています。 ******************************************************************************** インフォメーション 1.国連障害者の権利条約(UNCRPD)締約国情報 (関連サイト:http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/right.html) 署名国・地域数164/ 締約国・地域数 185 (2022年8月末現在) https://treaties.un.org/Pages/ViewDetails.aspx?src=IND&mtdsg_no=IV-15&chapter=4&lang=en 2.障害者権利条約の日本審査が行われました。 ジュネーブの国連本部で、障害者権利条約の初の日本審査が、8月22日〜23日に行われました。 日本審査(建設的対話)国連ウェブTV:日本語のチャンネルはAudioからOriginalを選んでください。 https://media.un.org/en/asset/k1k/k1k93alkiw 国連のプレスリリース(英文) https://www.ohchr.org/en/press-releases/2022/08/experts-committee-rights-persons-disabilities-commend-japan-providing イベント情報 1.第44回総合リハビリテーション研究大会 2022年9月30日(金)・10月1日(土) 障害者のスポーツは、生きがいや趣味活動としての側面はもちろん、急性期・回復期における治療的な意味での体育訓練から競技スポーツまで幅広い領域を含みます。そのなかで、リハビリテーション・スポーツは医療の段階から社会参加までをつなぐ架け橋と位置づけられます。スポーツを通じて体力や意欲の向上、健康管理、仲間づくりなどを図りながら、次の社会参加を考えるきっかけを提供するツールのひとつであり、まさに総合リハビリテーションそのものであると言えます。 今回はリハビリテーション・スポーツの果たす役割を、さまざまな立場の皆さんと考えていきたいと思います。 【第44回総合リハビリテーション研究大会】 −リハビリテーション・スポーツの果たす役割− 日程:2022年9月30日(金)〜10月1日(土) 開催形態:会場・ウェビナーによるハイブリッド開催 (1)会場:障害者スポーツ文化センター横浜ラポール (ラポールシアター) (横浜市港北区鳥山町1752) ○JR横浜線「新横浜駅」(北口)・横浜市営地下鉄「新横浜駅」(8番出口)から徒歩約10分 ○新横浜駅前(北口)からリフト付き送迎バス(障害者優先)を運行(無料) (2)ウェビナー:Zoomウェビナー 主催:(公財)日本障害者リハビリテーション協会 共催:(福)横浜市リハビリテーション事業団 大会参加費:一般:3,000 円 ※介助者等の参加費は無料。 生涯学習(申請中):日本作業療法士協会生涯教育制度ポイント、日本言語聴覚士協会生涯学習ポイント 【プログラム (順不同・敬称略)】 《9月30日(金)》 10:00〜10:10 主催者挨拶  (公財)日本障害者リハビリテーション協会会長 炭谷 茂 10:10〜10:20 開催地挨拶  実行委員長 高岡 徹 10:20〜12:00 講演 障害者をめぐる動向 1.国際状況 松井 亮輔 (公財)日本障害者リハビリテーション協会副会長 2.国内状況 藤井 克徳 日本障害者協議会代表 司会進行 大場 純一 横浜市総合リハビリテーションセンター 12:00〜13:00 昼休み 13:00〜14:00 基調講演 リハビリテーション・スポーツの果たす役割 高岡 徹 横浜市総合リハビリテーションセンター センター長 14:15〜16:30 休憩 14:15〜16:30 シンポジウムI パラリンピック・レガシー 1.パラリンピアンの立場から 大日方 邦子 日本パラリンピアンズ協会会長 2.インクルーシブスポーツ推進の立場から 秋田 浩平 横浜市スポーツ協会企画課長(インクルーシブスポーツ推進担当) 3.障害者スポーツを支援する立場から 松村 洋 横浜ラポールスポーツ課課長 司会進行 田川 豪太 横浜ラポール 16:30 1日目終了    《10月1日(土)》 10:00〜10:35 横浜ラポールにおけるリハビリテーション・スポーツの紹介 福田 豊 横浜ラポールスポーツ指導員 10:35〜10:45 休憩・舞台設営 10:45〜11:30 鼎談 スポーツによる社会参加の実現 〜電動車椅子サッカーとの出会い 野田 拓郎 電動車椅子サッカー横浜連絡会会長 電動車椅子サッカー日本代表(調整中) 大場 純一 横浜市総合リハビリテーションセンター 11:30〜12:30 昼休み 12:30〜14:30 シンポジウムII 地域展開するための環境整備 1.医療から地域へ移行の際の課題と工夫 宮嶋利成 千葉県千葉リハビリテーションセンター 理学療法士 2.地域への導入実践と課題(西伊豆町) 奥田真美 NPO法人共育庵そな〜れ デイサービスそな〜れ 介護職員 3.地域における活動拡大の実践と課題(世田谷区) 手塚由美 一般社団法人輝水会代表理事 司会進行 小田 芳幸 横浜市総合リハビリテーションセンター 14:30〜14:40 休憩 14:40〜15:40 総合リハビリテーションのあり方 1.災害時から平常時のあり方を考える 矢本 聡 東日本国際大学健康福祉学部教授 2.検討会報告 伊藤 利之 横浜市リハビリテーション事業団顧問 15:40〜15:50 次回開催予定の案内 閉会挨拶 高岡 徹 15:50  閉会 *プログラムは予告なく変更することがあります 【申込方法】 お申込み方法などについては、こちらをご覧ください。 URL:https://www.normanet.ne.jp/~rehab/2022/44moushikomi.html 【お問い合わせ】 「第44回総合リハビリテーション研究大会」事務局 〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1  TEL:03-5273-0601 FAX:03-5292-7630 E-Mail:rehab@dinf.ne.jp (公財)日本障害者リハビリテーション協会内   2.「リハ協カフェ」2周年記念シンポジウム【第2弾】 2022年10月15日(土) 公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会の国際委員会では、コロナ禍における海外の障害関連の報告会として、2020年8月より隔月で、オンラインによる「リハ協カフェ」を開催してまいりました。 開催から2周年を迎え、国際協力の次世代育成を踏まえたシンポジウムを障害分野NGO連絡会(JANNET)とともに企画いたしました。 現在、障害分野での国際交流の最前線で活動されている方々から、活動に至るいきさつやきっかけなど、その人の生きざまをお話しいただくことで、障害分野および国際協力に関心を持つ若い世代が、今後の障害分野における国際協力に、積極的に参加していくことの一助となることを願って実施いたします。 第2弾は、アジアの障害インクルーシブな国際協力による地域開発・人材育成を中心に研究を進められている佐野竜平さま(法政大学 現代福祉学部 教授)と、カンボジアをはじめ、主にアジア地域でスポーツを通じた支援活動をされている団体の井上恭子さま(ハート・オブ・ゴールド 事務局次長)からお話しをお伺いいたします。 関係者以外にも広くご参加を募ります。皆様のご参加をお待ちしております。     日時:2022年10月15日(土)9:30〜11:45(予定) 会場:オンライン配信(zoom)、アーカイブ視聴(YouTube)10/24(月)〜11/8(火) 主催:公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会 共催:障害分野NGO連絡会(JANNET) 対象:高校生・大学生・一般(国際交流や障害分野に興味のある方なら、どなたでも。) 料金:学生・リハ協会員・JANNET会員 無料(寄付は受け付けております。) 一般 1,500円(資料代として。このうち500円は、日本障害者リハビリテーション協会から障害分野NGO連絡会(JANNET)を通じて、ウクライナへの支援活動をしている団体へ寄付させていただきます。) 定員:100名 ※情報保障あり 【プログラム】 13:00-13:03 開会挨拶 清水 直治(障害分野NGO連絡会(JANNET)会長) 13:03-13:23 パネルディスカッション第1幕 テーマ「なぜこの国なの?なぜ障害分野なの?」 パネリスト 佐野竜平さま(法政大学現代福祉学部教授)・井上恭子さま(ハート・オブ・ゴールド事務局次長) 13:23-13:43 なんでも聞いてみよう 〜質問コーナー〜 13:43-14:03 パネルディスカッション第2幕 テーマ「教えて!アジアの障害分野〜各国の課題〜」 14:03-14:23 なんでも聞いてみよう 〜質問コーナー〜 14:23-14:29 パネリストの方々から皆様へメッセージ 14:29-14:35 閉会挨拶 君島 淳二((公財)日本障害者リハビリテーション協会 常務理事) 14:35 閉会 ※進行  野際紗綾子さま(難民を助ける会[AAR Japan])、村上博行((公財)日本障害者リハビリテーション協会 ) *プログラムの内容に変更がある場合がございます。ご了承ください。 【申込方法】 以下のサイトにてお申し込みください。入金方法もこちらに記載しております。 URL: https://forms.gle/YHouhyqjm5QU6nwo7 申込受付:2022年10月14日(金)15:00まで ※情報保障が必要な方は、10月6日(木)までにお申し込みください。 満員になり次第、締め切りとなりますので、ご了承ください。 お名前、ご所属、ご住所を明記の上、手話通訳、要約筆記、点字資料など必要があれば申し込み時にお知らせください。 参加登録された方へZoomのURLをお送りいたします。  【お申し込み、お問い合わせ先】 《公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会 国際課》 担当:村上・仁尾(にお) 〒160-0052東京都新宿区戸山1丁目22番1号 TEL: 03-5273-0601   FAX: 03-5273-1523    Eメール:kokusai@dinf.ne.jp 編集後記 ジュネーブの国連本部で、障害者権利条約の初の日本審査が、8月22日〜23日に行われました。(建設的対話の国連ウェブ、国連のプレスリリースのURLは、「インフォメーション」をご覧ください) 日本代表団は、外務省、法務省、文部科学省、国政労働省、国土交通省、障害者政策委員会、国連ジュネーブ事務所代表部で構成され、市民社会からは、日本障害フォーラム、日本弁護士連合会を含む複数の団体が参加しました。 建設的対話においては、インクルーシブ教育について、障害者の施設入所について(精神科病院の長期入院を含む)、旧優生保護法に関する対応などについて、障害者権利委員会委員から鋭い質問が続きました。最後のキム・ミヨン委員(韓国)の感動的なスピーチは、必聴です。 来月には、国連から日本への「総括所見」(勧告)が出されます。 建設的対話では、条約に関する従来の認識の違いが明らかになったように思います。今後の条約の実施については、今号で執筆いただいたような、障害者団体、支援団体、リハ機関を含む障害分野が一丸となって取り組んでいく必要があると感じています。 (原田 潔/JANNET広報・啓発委員) JANNET事務局では、会員の皆様よりメールマガジンに掲載する国際活動に関する情報を募集しております。団体会員様のイベント情報などありましたら事務局までご連絡ください。 JANNET障害分野NGO連絡会  〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1 公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会内 【JANNET事務局直通】 TEL:03-5292-7628 FAX:03-5292-7630 URL: http://www.normanet.ne.jp/~jannet/ 以上