JANNET障害分野NGO連絡会 メールマガジン 第182号 10月号 2018年10月31日発行 ―目 次―  トピックス 1. -連載企画9ー モンゴルに障害者開発庁が発足 ウランバートル市における障害者の社会参加促進プロジェクト(DPUB) JICA専門家 千葉寿夫 JANNET参加イベント終了報告 グローバルフェスタJAPAN 2018  9月29日(土)JANNET参加報告 JANNET25周年記念企画 誰もとりのこさないフェスタ「とりフェス」 12月15日(土)開催について                 インフォメーション 1. 国連障害者の権利条約(UNCRPD)締約国情報 2. 国際リハビリテーション研究会第2回学術大会 (11月24日) 3. 【出展団体募集】ヒューマンライツ・ナウ「世界子どもの日ユースフェスティバル」11月17日開催 4. Disability, CBR & Inclusive Development 発行のお知らせ   Vol 1, No 2 (2018): Summer 2018 イベント情報 1. 世界の福祉・幼児教育セミナーのお知らせ 1月25日 2. 2020年、渋谷。超福祉の日常展を体験しよう super welfare Expo                            (期間:2018/11/7-13) トピックス -連載企画9- 1.モンゴルに障害者開発庁が発足 ウランバートル市における障害者の社会参加促進プロジェクト(DPUB) JICA専門家 千葉寿夫         10月になり我が家にも暖房が入りました。モンゴルは寒いのでだいたい24時間暖房が完備されています。これがあればマイナス30度でも大丈夫、室内はぜんぜん寒くありません。だから長く寒い冬も越せるのですが、そんな冬ももう3回目ですね。。。最近、色んな面でモンゴル化しています。 さて寒いモンゴルにホットなニュースが流れました。それは「障害者開発庁」の発足です。モンゴルにはすでに首相を長とする障害者国家委員会や全省に障害者副委員会が設置され、政策策定や評価に対する障害者の参加体制が構築されています。しかし今回それに加え、本年9月に、障害問題を専門的に扱う行政機関として、障害者開発庁が発足しました。本庁は、障害者の政策策定、実施、評価、さらに調査研究や統計、リハビリテーションなど、障害問題を一手に引き受ける行政機関として、障害者団体の要望もあり設立されました。ただ実際は、労働社会保障省に障害者開発課も存在し、現在、省と庁で役割分担を検討している最中で、また全省にある障害者副委員会ともどのように連携していくべきなのか、まだ未確定の部分が多く残っています。ただいずれにしろ、障害者団体の要望に答える形で行政が専門機関を設立したことは評価に値すると思います。 そこでDPUBとしては、労働社会保障省とも連携しながら、障害者開発庁の組織形成や人材育成、政策策定や実施、評価などに対する助言など、様々な形で協力していきたいと考えています。今後のモンゴル政府の取組みに期待です。 DPUBフェイスブックページ(日モ)もぜひ御覧ください。 https://www.facebook.com/jicadpub/ JANNET、グローバルフェスタJAPAN 2018参加報告 今年もJANNETは、グローバルフェスタJAPNA2018へ参加いたしました。9月29日(土)9月30日(日)の二日間開催の予定でしたが残念ながら台風のため、土曜日のみの開催となってしまいました。9月29日の土曜日は、激しい雨が降ったりやんだりでしたが、43,888人と多くの方がグローバルフェスタへ参加しました。 今年のグローバルフェスタは、『Action for all 〜小さなことから変わる明日へ』がテーマでしたが、JANNETブースでも初のイベントを開催いたしました。来場者、グローバルフェスタへ参加されているNGOなどの方々に障害の視点を開発、国際協力に入れていただきたいと考え、2つのイベントを開催させていただきました。1つは、東京聴覚障害者連盟様のご協力により「手話講座」。2つ目は、広報・啓発委員長田畑美智子さんを講師として「点字講座」を開催いたしました。どちらも雨が降る中、狭いテント内でしたが多くの方が足を止め、参加していただきました。手話講座は、時間が過ぎても参加者の方から熱心に質問をいただき、もっと学びたいなどの声をいただきました。点字講座では、自分の名前を点字シールに自分で書いて持ち帰ることができるため、真剣な眼差しで点字を打っておられました。出来上がったものをその場でスマホに張る方やシール部分だけでなく剥がした紙を大切に持ち帰る方もいらっしゃいました。   今回JANNETブースで開催した2つの講座は、小規模なものですが、多くの方に関心を持っていただけた講座になったのではないかと思います。雨天のため、少しの人数しかテントへ入ることができず、多くの方に体験していただけなかったことが残念ですが、無事に開催できたことを報告いたします。 今回、参加いただきましたJANNET役員のみなさま、お疲れ様でした。また、ご協力いただきましたボランティアのみなさまには心より御礼を申し上げます。 JANNET事務局     JANNET25周年記念 誰もとりのこさないフェスタ「とりフェス」 を開催いたします! みんなが参加して、みんなで考える。 誰もとりのこさないためには? とりのこさない活動のヒントと、国内外の活動事例 日時:2018/12/15(土)13:00-16:30   (懇親会17:00-18:30) 場所:AP虎ノ門(東京都港区西新橋1-6-13 NS虎ノ門ビル)    11FB会議室 https://www.tc-forum.co.jp/kanto-area/ap-shinbashitoranomon/tr-base/ 参加費用:一般500円、会員無料     (懇親会会費1,000円 一般/会員共通) お申込みはこちらから↓↓↓ https://goo.gl/forms/bHece2XFGXNL7Egf2 または、 1.氏名 2.Email 3.懇親会参加の有・無 4.介助者の有・無 5.必要連絡事項(手話、点字、要約筆記、車いす利用など)を記載の上、FAXまたはメールkokusai@dinf.ne.jpへ送付ください。 【プログラム】 (12:30〜受付開始) 13:00 開会     主催者挨拶 清水直治 障害分野NGO連絡会JANNET会長     来賓挨拶  市川 斉  国際協力NGOセンターJANIC副理事長 13:20第1部「アクセシブル・ミーティングってなに?」    〜日本発 誰もとりのこさないミーティングの国際標準とは?〜      (JIS S 0042:2010年、ISO17069:2014年)     会議案内、会場アクセス、設営と進行、資料、情報保障etc.....     私たちの活動をインクルーシブにするヒント    講師:森川美和 共用品推進機構 総務部総務課課長    指定発言:障害当事者、企業など    コーディネータ 伊藤智典 JANNET研修・研究委員会 14:40 第2部「誰もとりのこさないための活動とは?」    〜障害者団体、国際NGOなどの活動事例から〜    小出真一郎 全日本ろうあ連盟理事(組織委員会委員長)    福田暁子 全日本盲ろう者協会 評議員、前世界盲ろう者連盟事務局長    難民を助ける会AARJapanより    国際協力機構JICAより    コーディネータ 田畑美智子 JANNET広報・啓発委員長 16:30 シンポジュウム 終了 17:00-18:30懇親会 障害分野に興味のある方、SDGsに興味があるけど、どのような活動がSDGsに繋がるのか、とりのこされている人たちって誰?これから開催されるオリパラのために障害についても学びたいと思っている方、どなたでも参加できます。シンポジュウム終了後は懇親会も開催いたします。是非、ご参加ください。 ************************************************************************************** インフォメーション 1. 国連障害者の権利条約(UNCRPD)締約国情報     (関連サイト:http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/right.html)     署名国・地域数162/ 締約国・地域数 177 (2018年10月末現在) https://treaties.un.org/Pages/ViewDetails.aspx?src=IND&mtdsg_no=IV-15&chapter=4&lang=en 2. 国際リハビリテーション研究会第2回学術大会 11月24日 「国際リハビリテーション学」執筆者が中心となり、国際リハビリテーションを1つの学問として確立する事を目的に発足しました。 <テーマ>国境を越えるリハビリテーション 第2回学術大会を下記のとおり開催いたします。 日時:2018年11月24日(土)10:00-17:00 会場:聖心女子大学4号館聖心グローバルプラザ *8月13日より演壇登録開始中 申し込みサイト:https://sites.google.com/view/jsir2018 3. 【出展団体募集】ヒューマンライツ・ナウ「世界子どもの日ユースフェスティバル」 11月17日開催 東京を本拠とする国際人権NGO・ヒューマンライツ・ナウではこのたび、この日にちなんだ参加型フェスティバル「世界子どもの日ユース・フェスティバル わたしたちのファーストステップ」を2018年11月17日に東京・広尾の聖心女子大学で開催することになりました。このフェスティバルは、世界子どもの日にあわせて、世界と日本の子どもの権利について考え、SDGsなどの社会課題を実現するために、ユースが主体となって「私たちにできること」を考え、学び、発信し、交流し、動き出す一日の参加型イベントです。 フェスティバルでは、主催団体が企画する、多彩なゲストを呼んでのトーク・ワークショップ企画とともに、ダンス、ファッションショー、ワークショップ、ブース出展などを行う予定です。 本企画は参加型のフェスティバルですので、中高生、大学生のサークル、子どもの権利に関わる団体、NGO、企業、大使館、学校の皆様、などの皆様の出展に、ブース出展、ワークショップ参加をしていただきたいと考えております。 下記のとおり、ブース出展、ワークショップ開催をされる団体を広く募集いたします。 【日時】11月17日(土)11:00〜18:00 【場所】聖心女子大学 4号館 <出展応募要項概要> 対象者・対象団体 子どもの権利、エシカル、国際協力、SDGs等に取り組んでいるNGO・NPO、学生団体、企業、学校、自治体・公共機関、大使館、クリエイターなど。 ブース出展について 物販につきましては、営利目的ではなく、営利目的ではなく、子どもの人権や国際交流、SDGs等の社会課題実現に関係した内容とさせていただきます( キャンペーンやキャンペーンを目的とした物品販売は問題ありません) 各団体に長机1台と椅子2台をご用意させていただきます。 机サイズ:折りたたみ式長机(45×180)、可動式長机(45cm×180cm) ワークショップについて ワークショップは2時間を1コマとしてご提供いたします。 ワークショップ大:60名程度収容の教室をご用意(30名ずつに分割する可能性あり) ワークショップ小:10名程度収容の教室をご用意 申込方法 出展募集要項をよくお読みの上、下記申込フォームよりお申込みください http://ur0.work/LjLG キャンセル 出展申込み後の変更・取り消しは原則としてできません。 申し込み者の都合によりやむなく出展の変更・取り消しをする場合は、 変更・取り消しの内容を明記した文章を主催者にご提示ください。 4. Disability, CBR & Inclusive Development 発行のお知らせ Vol 29, No 2 (2018): Summer 2018 マヤ・トーマスさんが発行されているDisability, CBR & Inclusive Developmenが発行されました。こちらに記事が掲載されています→http://dcidj.org/ 今回の内容は、「インドの農村とネパールにおけるPhotoVoice(写真を利用した)参加型研究」や「バングラデシュでの車椅子利用者のための参加型行動研究プロジェクト」などが掲載されています。是非、ご覧ください。 イベント情報 1. 世界の福祉・幼児教育セミナーのお知らせ(東京) 1月25日(金) 世界の福祉・幼児教育セミナーの一環として、デンマーク福祉の魅力について、ご紹介します。 日時:2019年1月25日(金)18時10分〜20時30分 会場:エッサム神田ホール1号館(JR神田駅北口徒歩1分) テーマ:北欧の福祉先進国から学ぶ、世界の福祉について 「デンマーク福祉の魅力、海外の福祉現場から学ぶこととは」 講師: 公益財団法人社会教育協会 日野社会教育センター理事 中能孝則 「福祉国家フィンランドの魅力」 「海外福祉研修、幼児教育研修の状況、傾向」 講師: 株式会社アサヒトラベルインターナショナル ACCIグローバル教育セミナー参加申込フォーム(https://www.acci-jp.org/) 主催:(社)アサヒ国際文化交流協会(ACCI) 共催:(株)アサヒトラベルインターナショナル (問い合わせ先) 〒101-0042 東京都千代田区神田東松下町13 神田プラザビル7階 TEL:03-3526-3583 FAX:03-3526-3582 担当:和泉・木村・梅木・上杉 2. 2020年、渋谷。超福祉の日常展を体験しよう super welfare Expo 期間:2018年11月7日(水)?13日(火)11:00 - 20:00 開催場所:渋谷ヒカリエ8階 8/ COURT・CUBE、ハチ公前広場(11/10)、渋谷駅13番出口地下広場(11/10)、渋谷キャスト スペース(11/10-11)ほか渋谷区内各所にて 入場:無料 http://www.peopledesign.or.jp/fukushi/ 健常者も、障害者も、高齢者も、外国人も、LGBTも、妊婦もない。あらゆる人が意識のバリアをなくし、まざりあった2020年、渋谷の日常へようこそ。今年も、従来の福祉を超えたアイデアやデザイン、テクノロジーの展示や体験に加え、多種多様なテーマのシンポジウム&セッションを開催します。さらに、あなた自身が感じた”ちがい”の力を発信し、誰かと何かを始めたくなる1週間へ。さあ、超福祉の未来をつくるのは、あなたです。 主催:ピープルデザイン研究所 編集後記 9月半ば頃にフィリピンの報告に関する障害者権利委員会の審議を傍聴するために国連欧州のある、スイス・ジュネーブへ視察しました。 2020年夏頃に日本が審議を受けるにあたって有利に進める為に重要なヒントを得られた視察でした。 また国連欧州の隣にある国際電気通信連合(ITU)も慶応義塾大学の川森先生の案内で見学及び意見交換をさせて頂きました。日本に於ける電話リレーサービスのあり方等、有意義な時間でした。 また国連に於いて9月23日は手話言語の国際デーと制定し、初めて迎えた年には世界ろう連盟アジア地域事務局として東京・六本木に於いて「手話言語の国際デー」を外務省を始め、在日大使館の方々と共に祝いのイベントを開催しました。“手話は言語である”事をアジア地域の社会にもっと知れ渡るよう願っています。 (JANNET広報啓発委員/嶋本恭規) JANNET事務局では、会員の皆様よりメールマガジンに掲載する国際活動に関する情報を募集 しております。団体会員様のイベント情報などありましたら事務局までご連絡ください。 JANNET障害分野NGO連絡会 〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1 公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会内 【JANNET事務局直通】 TEL:03-5292-7628 FAX:03-5292-7630 URL: http://www.normanet.ne.jp/~jannet/