JANNET障害分野NGO連絡会 メールマガジン 第179号 7月号 2018年7月31日発行 ―目 次―  トピックス 1. -連載企画6ー モンゴルの情報アクセスビリティに対する取組 ウランバートル市における障害者の社会参加促進プロジェクト(DPUB) JICA専門家 千葉寿夫 インフォメーション 1. 国連障害者の権利条約(UNCRPD)締約国情報 2. 障害、CBR、インクルーシブ開発 2018年NO.1発行のお知らせ 3. 障害を持つパレスチナ難民についてブログ  国連広報センター 4. 【小中高生向け】夏休みのプログラムのご案内                   フリー・ザ・チルドレン・ジャパン 5. Panasonic NPO/NGOサポートファンド for SDGs イベント情報 1. 日露青年交流プログラム 8月26日(日) 参加費無料(ランチ付き) ロシアにおける障害分野のボランティア活動            〜ボランティアから見たロシアの障害者の暮らし〜 2. よく分かるSDGs講座シリーズ          長崎大学大学院 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 3. 国際リハフェス2018 ナイトセミナー グローカルにWellーbeingを語ろまい    〜理念と情熱と愛想の国際協力からの離陸〜 トピックス -連載企画6- 1.モンゴルの物理アクセスビリティに対する取組 ウランバートル市における障害者の社会参加促進プロジェクト(DPUB) JICA専門家 千葉寿夫          前回は物理アクセシビリティの取組を紹介しましたが、今回は、情報アクセシビリティに対する取組です。さて日本ではまだあまり馴染みがないかもしれませんが、モンゴルのTVは、IPTVと呼ばれる、いわゆるインターネットを使ったTVが主流です(特に首都ウランバートルでは)。この方法だと、いつでも好きな時に番組を見ることができ、モンゴルの場合、だいたい過去3日分のTV番組はいつでも視聴可能です。 IPTVのメリットはそれだけではなく、TV番組に様々な情報を付与することができます。例えば、手話や字幕などです。そこでDPUBでは、モンゴルのTVにも手話や字幕を付ける試みとして6月14日に情報アクセシビリティセミナーを開催しました。日本で開発されたセット・トップ・ボックス(STB)という機器を紹介し、STBを使えば、現在のモンゴルのTVシステムでも手話や字幕を付けることが可能なことを説明しました。モンゴルでは、TVに手話をつけている番組はひとつしかありません。30分のニュース番組です。でもこのSTBを使えば、これまでより簡単に多くの番組に手話や字幕を付けることができます。また手話が要らない人や不要な時は画面から消すこともできます。もちろん、手話や字幕を提供する人や組織が必要となり、それには経費もかかります。つまりSTBがあればすべてが解決できるわけではありません。しかしこのSTBにより、モンゴルでも手話や字幕がついたTV番組が提供できる可能性は大いに広がりました。 そこでDPUBでは今後、モンゴル政府と障害者団体、またTV局や情報通信会社と連携し、モンゴルでもTVの情報アクセシビリティを向上させるべく、手話や字幕の付与に取組みたいと思っています。モンゴルの障害者権利法は、情報アクセシビリティの障害者の権利を認めています。その実現に一歩でも近づきたいと思います。 写真:IPTVの画像 DPUBフェイスブックページ(日モ)もぜひ御覧ください。 https://www.facebook.com/jicadpub/ ************************************************************************************** インフォメーション 1. 国連障害者の権利条約(UNCRPD)締約国情報     (関連サイト:http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/right.html)     署名国・地域数161/ 締約国・地域数 177 (2018年7月末現在) https://treaties.un.org/Pages/ViewDetails.aspx?src=IND&mtdsg_no=IV-15&chapter=4&lang=en 2. 障害、CBR、インクルーシブ開発 2018年NO.1発行のお知らせ  マヤ・トーマスさんが編集長の障害、CBR、インクルーシブ開発のジャーナルが発行されました。ブラジルやマレーシア、ガーナでの研究や報告書が掲載されています。  こちらからご覧ください↓ http://dcidj.org/issue/viewIssue/30/22 3. 障害を持つパレスチナ難民について ブログ  国連広報センター 国連広報センターより2018年4月16日から2週間のパレスチナ視察についてブログで紹介されています。その中に障害を持つパレスチナ難民についても執筆されていますので、紹介いたします。 国連広報センター ブログ 【故郷を後にして70年。今も試練に直面し続けるパレスチナ難民と彼らを支援する国連機関UNRWA】 ・連載第1回  1948年のナクバ(大惨事)から70年たった今年、パレスチナ難民にさらなる試練が降りかかる http://blog.unic.or.jp/entry/2018/05/29/101059 ハフポス(huffington post オンライン日本版): https://www.huffingtonpost.jp/unic/palestine-refugees_a_23445552/ ・連載第2回  パレスチナ難民の子どもたちの未来を切り開く「教育」 http://blog.unic.or.jp/entry/2018/06/05/113553 ハフポス(huffington post オンライン日本版):https://www.huffingtonpost.jp/unic/palestine-refugee_a_23451881/ ・連載第3回 適切な医療サービスへのアクセスが確保されないガザ http://blog.unic.or.jp/entry/2018/06/13/104802 ハフポス(huffington post オンライン日本版):https://www.huffingtonpost.jp/unic/gaza-palestine_a_23457766/ ・連載第4回 障害を持つ難民を置き去りにしないために http://blog.unic.or.jp/entry/2018/06/20/131242 ハフポス(huffington post オンライン日本版): https://www.huffingtonpost.jp/unic/unrwa-20180622_a_23464258/ 4. 【小中高生向け】夏休みのプログラムのご案内 フリー・ザ・チルドレン・ジャパン テイク・アクション・キャンプ・ジャパン (7月末締切) 小・中・高生のための問題解決力&思考力を育てるキャンプ テイク・アクション・キャンプ・ジャパン2018夏 ー2018年8月17日(金)〜21日(火)ー   社会問題を学び、考えとことん話し合い、アクティビティを通じて 世界を変えるアクションを起こすスキルを身に付ける、テイク・アクション・キャンプ。        世界をより良いものへと変えたいけど、何をすれば良いのか分からない… スタディツアーで現地に行ってみたいけど難しい… そんなもどかしい想いを持った方へおススメのキャンプです!        ここでの体験は世界を変える行動を起こしていくきっかけとなることを約束します!        ■テイク・アクション・キャンプ・ジャパン2018夏 【日程】2018年8月17日(金)〜21日(火) 【場所】静岡県 御殿場市 【参加費】46,000円(プログラム費、食事代、保険代込み) その他詳細はこちらから http://www.ftcj.com/get-involved/workshop/tacj.html 【問合せ先】フリー・ザ・チルドレン・ジャパン事務局 特定非営利活動法人 フリー・ザ・チルドレン・ジャパン / Free The Children Japan URL http://www.ftcj.com/        5. Panasonic NPO/NGOサポートファンド for SDGs  「A Better Life, A Better World」の実現に向けて   「Panasonic NPO/NGOサポートファンド for SDGs」は、世界的な社会課題である「貧困の解消」に向けて取り組むNPO/NGOが持続発展的に社会変革に取り組めるよう、その組織基盤強化に助成します。   応募期間:2018年7月17日(火)〜2018年8月3日(金) 必着 応募方法:https://www.panasonic.com/jp/corporate/sustainability/citizenship/pnsf/npo_summary/2018_recruit.html       お問い合わせ先:総合事務局【パナソニック株式会社 ブランドコミュニケーション本部 CSR・社会文化部】〒105-8301 東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビルTEL:03-3574-5665 / 担当:東郷        イベント情報 1. 日露青年交流プログラム 8月26日(日)10:00?15:00 参加費無料(ランチ付き)  ロシアにおける障害分野のボランティア活動〜ボランティアから見たロシアの障害者の暮らし〜       日本障害者リハビリテーション協会は、日露青年交流センターとの共催で、サンクトペテルブルグで障害者支援に関わっている学生を約1週間、日本に招聘します。ロシアではボランティア活動が盛んで、それは障害分野も例外ではありません。さまざまな背景・得意分野をもつ学生ボランティアたちは、どのように障害者の社会三回を支援しているのでしょうか?また、ロシア学生には日本の障害者の暮らしがどのように映ったのでしょうか?ロシア学生との意見交換の時間も十分に設けています。障害分野に関心のある方、ロシアが大好きな方、ふるってご参加ください。 日時:2018年8月26日(日)10〜15時 場所:新宿区障害者福祉センター2F 第2・3会議室 参加費:無料 *当方でお弁当をご準備します。 応募締め切り:8月10日 *定員(25名)になり次第、締め切ります。 問合せ先:日本障害者リハビリテーション協会 研修課      TEL:03-5273-0601 FAX: 03-5273-1523 申し込みフォーム↓     https://www.kokuchpro.com/event/a65491635b30206d22403ca0046ba00b/contact/ 2. よく分かるSDGs講座シリーズ/長崎大学大学院 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 アジア・アフリカの保健医療の現場を中心に、SDGsの全体像を習得し、企業・教育現場・市民社会などでSDGsを推進するためのヒントを探すための講座シリーズです。 テーマ:アフリカの現場の取り組み(TICAD 7に向けて) 9月14日(金)18:30 - 20:30  【場所】国立国際医療研究センター研修所 【申し込みフォーム】http://www.tmgh.nagasaki-u.ac.jp/sdgs_kouza/y20180914.html 【問い合わせ先】〒162-8655 東京都新宿区戸山1丁目21番1号         国立国際医療研究センター          TEL:03-6278-9970 3. 国際リハフェス2018 ナイトセミナー グローカルにWellーbeingを語ろまい〜理念と情熱と愛想の国際協力からの離陸〜 青年海外協力隊やNGOの活動を通して、障害分野の国際協力のあり方を考える時間です。興味のある人なら誰でも参加OK! 日時:9月7日(金)18:00ー20:00 場所:名古屋市立大学看護学部402教室    〒467-8601 名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1    www.nagoya-cu.ac.jp/access/sakurayama.html ホームページ http://plaza.umin.ac.jp/biph/blog/659/ 編集後記  初めて編集後記を執筆いたします田畑です。どうぞよろしくお願いいたします。 モンゴル障害プログラムが連載されております。9月には世界盲人連合アジア太平洋地域協議会がモンゴルで中期総会を開きます。まだまだ色々な問題がありますが、モンゴルの障害当事者と支援者の努力と前進に敬意を表します。  西日本で発生した豪雨で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。様々な災害が頻発する日本、災害への対応は本当に私たち一人一人の問題であり、社会全体の問題でもあると、甚大な被害を前に認識を新たにしています。福祉避難所としての旅館の利用の案内を見かけましたが、支援団体の被災や、利用者が利用できなくなっている話も聞きます。災害の大きさに言葉を失いそうですが、次の災害で少しでもリスクが軽減されるよう、前を向いていかなければ… (田畑 美智子/JANNET広報・啓発委員) JANNET事務局では、会員の皆様よりメールマガジンに掲載する国際活動に関する情報を募集 しております。団体会員様のイベント情報などありましたら事務局までご連絡ください。 JANNET障害分野NGO連絡会 〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1 公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会内 【JANNET事務局直通】 TEL:03-5292-7628 FAX:03-5292-7630 URL: http://www.normanet.ne.jp/~jannet/