視覚に障害のある人にとって録音図書は、大切な読書の手段です。
    録音図書は多くはカセットテープで作られてきましたが、デイジーの普及に
   よって
CDによるデイジー図書やサピエ図書館からのネット配信が一般的に
   なってきています。

    カセットテープが巻物だとしたら、デイジー録音図書はパラパラとめくれる
   本といえます。


   DAISYとは

     Digital Accessible Information System
     の略で、日本では「アクセシブルな情報システム」と訳されています。

  デイジー図書の特徴

   ・目次から読みたい章や節、ページに飛ぶことができます。
   ・MP3など最新の圧縮技術で一枚のCDに50時間以上も収録が可能です。
   ・静止画や動画、テキストや音声を同期(シンクロ)させることもできます。
   ・レコードやテープと異なり劣化しにくく保存に便利です。
   ・視覚障がい者や学習障がいの方にとって有効です。
   ・音声訳のできる人が直接パソコンで録音して編集することも可能なので、
    効率的なデジタル録音図書の作成ができます。


   デイジーのあゆみ

    1986年 デジタル録音図書の標準化が議論される。
    1990年 DAISYの開発が始まる。
    1998年 デイジー録音図書の貸し出しが名古屋で始まり、
通信販売
          カタログのデイジー化も京都で行われた。
          (財)日本障害者リハビリテーション協会から
          「Sigtuna DAR」が無償で提供されるようになる。
          (Sigtuna DAR とは、インターネットの標準技術・標準言語を
          取り入れた、デイジー仕様の録音物を製作するためのパソコンの
          ソフトウェアのこと。

          岩手県では、初めてデジタル録音図書編集奉仕員養成講習が
          行われた。
    1999年 デイジー岩手が発足。
   〜2001年 全国の視覚障がい者情報提供施設へデイジー製作システムの
          貸与・製作講習会、および各都道府県へデイジー再生用機器の
          貸与が行われる。
          録音図書目録は、中学校以上の学校、公共図書館、福祉関連団体
          へ無償で配布される。
    2011年  DAISYの正式名称が
          
Digital Accessible Information System と決定。
          約40か国で構成されている。



デイジー図書のできるまで

4.他の編集者が校正を
 行う。
  CDに焼き付ける

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5.出来上がったCDを
 専用の再生機(プレク
 ストーク)で聞く

6.視聴覚障がい者情報
 センターの蔵書となり、
 利用者に届けられます

3.本の見出し入力やページ
 付けなどを行い編集する

2.データを、パソコンの
 デイジー編集ソフトに
 取り込む

1.視聴覚障がい者情報
 センターから、音訳済み
 デジタルデータと原本を
 受け取る