兵庫手話通訳問題研究会 長期ビジョン(2016年〜2025年)

全通研が2005年に長期的な視野に立った活動を進めるために長期ビジョンを策定したことを受けて兵通研長期ビジョン2006〜2015を策定しました。その長期ビジョンを活動の指針とし、会員の理解と協力のもとに運営委員体制の強化、地域班活動の充実、事務処理の効率化、IT化、新企画など、取り組みを進めてきました。

そして、長期ビジョン2015の最終年にあたり、その活動を振り返り、現状を踏まえ、次の10年間、兵通研は何をめざし、どのような活動をしていくのかを話し合いました。  

社会の動きに目を向けると、世界的な人権運動の高まりは障害者権利条約として実を結び、日本の法律を変える力となりました。法の中で手話が言語として認められ、手話言語条例が全国の自治体で次々に施行され、手話言語法や情報コミュニケーション法制定に向けての取り組みが進んでいます。しかし、音声言語が中心の社会で、今も聴覚障害者は情報やコミュニケーションから隔てられ、社会生活を送るうえで、不自由を強いられています。さらに、少子高齢化を理由に日本の社会保障の後退が危惧されています。この現状を解決するためには法制度の整備が不可欠と言えます。

戦後70年が経過しました。今、障害者が戦争で受けた体験が語られ、改めて平和と憲法を問う議論がなされています。争いのない平和の中でこそ、人としての尊厳が守られ、福祉の土壌が育つことを再認識し、未来に生かしていくことが大切です。

兵通研の活動目的である聴覚障害者福祉と手話通訳者の社会的地位の向上をめざし、よりよい社会を実現するためには、このような社会情勢の変化を注視し、長期的な展望を持って兵通研活動を力強く進めていくことが必要だと考えます。そこで運営体制、組織活動動、情報提供、学習・研究、運動の5つを柱に10年間の目標を立て、兵通研長期ビジョン2016〜2025として提案します。

新長期ビジョンを会員みんなで共有し、学習・研究を深め、会員同士が高まり合い、身近な人に、地域に、社会にともに働きかける兵通研活動を進めていきましょう。

 

 

運営体制                                                                         

 

10年間の目標>           

兵通研の活動目的を共有し、会員一人一人がいきいきと豊かな活動ができる体制

をめざします。

<活動方針>

運営委員会のあり方

   ・活動を深めるために運営委員が充分に議論し合える運営委員会を開催します。

・運営委員会が全通研と会員とのパイプ役となり、会員の声を兵通研活動に反映させ、全通研に届けます。

 

他団体との連携

   ・兵庫三団体(※)活動を深め、三団体各委員会や県下の聴覚障害者関係団体との連携を密にするとともに、他の障害者団体とも連携を図ります。

  活動の蓄積

   ・今後の活動に活かすため、活動の実践を記録に残し、データ化します。

  安定した財政基盤

   ・会員拡大による会費の増収、収益事業の充実、運営の効率化(経費節減)を図り、安定した財政運用により、兵通研活動を活発に行います。 

 

※兵庫三団体:公益社団法人兵庫県聴覚障害者協会、兵庫県手話サークル連絡会、

兵庫手話通訳問題研究会

 

 


組織活動                                            

 

10年間の目標>

・兵通研活動の理解者を増やし、会員数600人を達成し、その数を安定的に維持していきます。

・顔の見える地域班活動を推進し、会員とともに兵通研の活動を作っていきます。

<活動方針>

会員定着と拡大を目指した取り組み

・手話サークルの会員に兵通研を知ってもらい、よき理解者を増やします。

・職種・年齢など幅広く会員層を拡大します。

   ・活動を未来につないでいくための次世代育成に取り組みます。

地域班活動の充実

・運営委員会と地域班が連携を密にします。

・地域班班長を核にした地域班活動を推進します。

   ・それぞれの地域で会員一人一人が兵通研活動の担い手であることを実感できる地

域班活動を行います。

・各地域で地元ろうあ協会、手話サークルとともに三団体の活動を進めます。

 

 

情報提供

 

10年間の目標>

 ・全国からの情報および地域からの情報を会員間で共有し、お互いの活動意識を高め

ます。

 ・市民に向けての情報提供を図ります。

・情報発信のIT化を推進します。

 

<活動方針>

 ・継続性のある情報伝達手段として全会員にひょう通研ニュースを届けます。

 ・ひょう通研ニュースのデータ化を進めます。

 ・ホームページを充実させます。

 ・地域班や会員同士の情報交換の場としてメーリングリストを活用します。

 

 

学習・研究­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­                             

 

10年間の目標>

・聴覚障害者の暮らしや手話・手話通訳問題について、学習を深め、会員一人一人の

 成長をめざします。

・研究活動を行い、その成果を運動に活かします。

<活動方針>

・社会情勢や会員ニーズに応じたきめ細かい学習を行います。

・活動の実践を整理し、明らかになった課題や取り組みの成果を会員間で共有すると

ともに兵庫、近畿、全国に発信します。

 

 

運 動

 

10年間の目標>

・社会への積極的な働きかけを行い、聴覚障害者福祉と手話通訳者の社会的地位の

向上をめざします。

・障害者権利条約の完全実現をめざし、学習運動を推進します。

<活動方針>

  ・全日ろう連や全通研の活動と連帯し、兵庫県下の聴覚障害者組織と共に地域の運動に積極的に関わっていきます。

・地域の実践を整理して全国に発信していきます。

・障害者団体をはじめ、関係団体や専門職等と幅広い連携をとります。

・運動の意義や方向性を共有し、会員一人一人がまわりに働きかけていきます。

・市民対象に啓発活動を行い、理解者を増やします。