はがき通信ホームページへもどる No.91 2005.1.25.
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 ひとくちインフォメーション 


 ◆本の紹介

 『いつもずっとそばにいて〜シーナは介助犬〜』
 「ドリームズ・カム・トゥルー!(夢は必ずかなう)」を信条に、単身渡米し、日本に初めて介助犬を紹介した千葉れい子さん。介助犬の育成に情熱をかたむける重度脳性マヒ者であるれい子さんと介助犬たちの物語。
 岸川悦子 著 新日本出版社 出版
 1470円


 ◆こぼれ防止機能付透明尿器
 『コ・ボレーヌ』 傾けても安心の採尿後の逆流を防ぐ防止弁付き透明プラスチック製尿器。洗浄ブラシ付。(男性用)1,890円、重さ325㌘・(女性用)3,990円、重さ690㌘。
[問い合わせ先]ピップフジモト(株)
 TEL: 06-6945-4427
 http://www.pipfujimoto.co.jp/


 ◆無年金障害者救済法が成立
  主婦らに月4、5万円支給

 国民年金が任意加入の時代に未加入のまま障害を負い、障害基礎年金の支給を受けられない元学生と主婦を救済する「特別障害給付金支給法」が3日の参院本会議で、全会一致で可決、成立した。
 同法では、来年4月から月額4万−5万円の「特別障害給付金」を支給する。対象は最大で約2万4000人。法案には高所得者への支給制限や、対象者は自ら市町村を通じて社会保険庁に支給を申請することなどが盛り込まれている。
 また付則で、在日外国人などを対象に加えるかどうかを今後検討し、必要と判断した場合には措置することを規定している。
(情報提供:共同通信 平成16年12月3日)


 ◆脊髄損傷治療で中国への渡航相次ぐ、医師が実態調査へ

 日本人の脊髄(せきずい)損傷患者が中絶胎児の細胞を移植する治療を受けるため、中国に次々と渡航しており、日本脊髄障害医学会の有志の医師らが、有効性が十分に確かめられていないとして、帰国した患者の実態調査に近く乗り出す。
 実態調査に協力する脊髄損傷の患者団体「日本せきずい基金」によると、これまで日本人十数人が中国に渡航し、治療を受けた。手術は、中絶胎児の鼻の粘膜細胞を採取、培養後に患者の損傷部付近に移植する。
 鼻粘膜細胞が神経の再生を促し、腕や足に感覚が戻って自力で動かせるようになるとされる。しかし、中絶胎児細胞の入手方法が不明で、倫理面での懸念がある。また「治療計画がずさんで人体実験に近い」との批判も出ている。
 同学会の柴崎啓一・国立病院機構村山医療センター院長ら有志の医師らが今後、手術前後の身体の変化などを調べることになった。同基金から患者情報を提供してもらい、患者や主治医に協力を求める。長期的な追跡調査も行う。
 脊髄損傷患者は国内で約10万人おり、交通事故などで毎年5000—6000人の患者が出ている。
(情報提供:読売新聞 平成16年11月14日)


 ◆障害者差別を条例で排除 宮城県が制定へ

 障害者差別排除条例を制定する方針を宮城県が決めた。差別の具体的な内容を列記し、差別された側の申立窓口として「差別救済委員会」の設置も盛り込む。来年の2月県議会に提案し、同10月の施行をめざす。こうした条例を都道府県が制定するのは全国で初めて。
 条例素案によると、地域生活、医療、不動産の取得・利用、労働、教育の5分野で、障害者であることを理由に「不利な扱いをしないよう努める」事項を規定する。差別の具体例としては、本人の意思に反した施設生活を強いる▽様々なサービスの利用を制限・拒否する▽交通機関の利用を制限・拒否する▽不動産の賃貸を拒否する▽採用条件を満たしているのに採用を拒否する▽不当に教育の機会を妨げる——などを挙げている。
 差別救済委員会は知事が任命する有識者5人以内で構成。申し立てに助言やあっせんをするほか、差別が認められた場合には是正勧告する。知事は委員会の報告に基づき、重大な差別と判断したら公表する。
 県障害福祉課の担当者は「障害者が感じている差別について、県民が考えるきっかけにしたい」と話している。違反者への罰則は設けず、努力規定にとどめる方針だ。
 宮城県では浅野史郎知事が今年2月、知的障害者入所施設の「解体」を宣言。施設を出た障害者が安心して暮らしていけるための環境づくりを検討してきた。
 障害者差別を禁止する法律は世界40カ国以上で整備され、日本政府は01年8月、法律を制定するよう国連から勧告を受けた。今年6月施行の改正障害者基本法には、基本理念として差別禁止を盛り込んだが、何が差別にあたるか定めておらず、実効性が乏しいとの批判が出ている。
 千葉県も7月に策定した県障害者計画に、障害者差別を禁止するための条例を検討することを盛り込んでいるが、制定時期は未定という。
 日本弁護士連合会で差別禁止法の試案づくりを進めている野村茂樹弁護士(東京弁護士会)は「何が差別にあたるかを定義したり、裁判以外の救済機関を設置したりすることは、歓迎すべき方向。法律制定にもプラスになる」と話している。
(情報提供:朝日新聞 平成16年12月5日)




【編集後記】

 新年あけましておめでとうございます。
 さて、今年の「はがき通信」懇親会は、友人の宮本さんと実行委員をさせていただくことになりました。場所は福岡県、日程は9月30日(金)、10月1日(土)、10月2日(日)で準備を進めております。5月号か7月号で懇親会のご案内と申し込み方法等をお知らせしますので、よろしくお願いいたします。
 次号の編集担当は、瀬出井弘美さんです。
 (編集委員) 
編集委員:藤田 忠


………………《編集委員》………………
◇ 藤田 忠  福岡県 E-mail:fujitata@aioros.ocn.ne.jp
◇ 瀬出井弘美  神奈川県 E-mail:h-sedei@js7.so-net.ne.jp

………………《広報委員》………………
◇ 麸澤 孝 東京都 E-mail:fzw@nifty.com

………………《編集顧問》………………
◇ 松井和子 東京都清瀬市国立看護大学校
◇ 向坊弘道 福岡県 E-mail:zi5h-mkib@asahi-net.or.jp

(2005.1.25.時点での連絡先です)

発行:九州障害者定期刊行物協会
〒812-0069 福岡県福岡市東区郷口町7−7
TEL&FAX: 092-629-3387
E-mail: qsk@plum.ocn.ne.jp

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