はがき通信ホームページへもどる No.107 2007.9.25.
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<特集!「尿路管理」「私の常備薬」>


 105号の特集「尿路管理」、106号の特集「私の常備薬」についてのご投稿を引き続きご紹介させていただきます。
 なお、今までの特集(私の常備薬・尿路管理・頸損と合併症・パソコン入力の工夫・暑さ対策)および連載特集の「介護する側、される側」は、次号で引き続きご投稿をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。


 <特集> クランベリージュースと膀胱 

頸損歴42年目、電動車イス使用、68歳

 先の105号の特集「尿路管理」では、尿路感染で苦しむ人の実情が良く分かります。
 私もその中の一人ですが、昨年3月に泌尿器科で膀胱の検査を受けました。とんでもない膀胱結石が見つかりました。何十年も膀胱検査などしてません。4月18日(火)に手術と決まり、膀胱に良いとされるクランベリージュースを探し100%のジュースを1日80〜100ccを飲み、手術を受けました。普通は、10〜20分で終わる手術が私の結石は大き過ぎて2時間以上かかり、終わった後は、集中治療室に泊められ何回か血圧が下がり、ベルが鳴り響く。一晩で退院して来ました。
 1年後の5月に、再診を約束していたので、5月16日(水)に検査を受けました。結果は、結石はなく、尿も非常に良いということでした。手術前は膀胱ろうにしなさいと言われたのに今回は、その話は全然出ませんでした。最後に先生から、「あなたもしんどかっただろうが私も疲れた」と言われた。
 クランベリーがきいて調子が良いのか、はっきりしたことは分かりませんが、膀胱のために飲んで悪くはないと思います。わりとお安くジュースを入手できる所を紹介(http://www.juice100.jp/)しておきます。

鳥取県:H.Y.


 <特集> 私の常備薬(急性期と現在) 

受傷歴18年、C5完全麻痺、40歳

 私の頸髄損傷歴は18年になります。第5頸髄圧迫骨折で残存機能レベルは5番完全麻痺です。
 急性期と現在での常用している薬はだいぶ変わりました。受傷当時は不安を軽減させる精神安定剤、痛みを防ぐ鎮痛剤系、睡眠不足により睡眠導入剤、膀胱炎による抗生物質剤等、さまざまな薬を毎日服用していました。受傷当時から約2年ぐらいは知識不足と経験不足により、薬による身体トラブルへの対処と予防をうまくできずに、日々悩んでいたような気がします。とはいうものの未だに身体の不明確なことが多く、時折悩んでいるのが正直なところです。
 さて私の常備薬についてですが、現在毎日服用している薬はありませんが、その時々に合わせて使っています。参考までに紹介します。
 まずは排泄のための下剤(アローゼン)。これは排泄日前日(20時間前)に。ちなみに週2回で排泄を行っています。それと、膀胱炎症の時にだけ抗生物質(バナン)を1週間ぐらい続けます。膀胱の収縮が強いと感じた時は膀胱拡張剤(バップフォ)。普段は服用しません。あとは皮膚トラブルによる外用薬として塗布薬(ゲンタシン&リンデロンVG)。保湿剤(ヒルドイド)も予防的に使っています。
 以上が主に使用している薬類ですが、現在注意していることは抗生物質の服用による耐性菌を作ってしまうこと。そのことで強い薬にレベルアップしないよう注意しています。私は今のところ大きい体調不良がなく、現況では体調が安定しているため少ない常備薬で済んでいます。今後、加齢と共に薬の常用は増えていくかもしれませんが、上手な使い方で服用していきたいと思っています。
 薬について知らないことがたくさんあり、もっと知っていかねばなりません。服用にあたって、今後も医師との十分な相談をしていくつもりです。薬のいらない生活が良いことであり、自然治癒が一番ではありますが、薬の上手な服用(使い方)で病気や怪我が治り、予防できるのであれば今後も積極的に使っていくつもりです。皆さんはどうでしょうか。


東京都:T.M.

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