合同学習会報告(2010/1/9)
ひょうご聴覚障害者介護支援センター&兵庫手話通訳問題研究会との合同学習会
介護の必要なろうあ者の暮らし〜地域での安心な生活とは〜
講師:清田 廣 氏
(全国ろうあヘルパー連絡協議会顧問・(社)大阪聴力障害者協会 副会長)
参加人数:79名
当事業所 登録ヘルパー27名(ろうあ者16名、健聴者11名)
一般参加者 52名(ろうあ者19名、健聴者33名)
講演の内容
《ろうあ高齢者の実情》
(社)大阪聴力障害者協会の会員は1800人のうち800名が65歳以上で、高齢化してきている。ろうあ高齢者の実状として4つあると思う。
@在宅で元気に生活:協会にも入り行事に参加している人
A在宅で元気に生活:協会に入っていない人
B在宅で生活しているが、ヘルパーやデイサービスを利用している人
C在宅で生活できず施設に入っている人
Bの場合は、兵庫や大阪なら、ろうあヘルパーに安心して来てもらえる。しかし、ろうあヘルパーの派遣のない地域では、聞こえる手話の知らないヘルパーが訪問することになる。コミュニケーションのない支援をするということは、利用者が我慢しなければいけないということで、気持ちが通じ合う介護ができない。住み慣れた地域で生活をするという言葉をよく聞くが、ろうあ者の場合、住み慣れた地域はどこなのか?隣近所の人と会話ができない場合、今の居住地域が住み慣れた地域と言えるのか?ろうあ者に配慮のある施設が、安心できる1つの地域といえる方がいるかもしれない。
《大阪の活動から》
●地域活動支援センター
障害種別ごとにわけてあるべきだが、現状はろうあ者が利用できる施設がない状況。地域活動支援センターは、1日あたりの実利用人員が10名必要で、実施主体は市町村である。ろうあ者は市単位だと人数が少ないので府単位でして欲しいと交渉。その結果、市外の方は、日中活動支援の10%を負担することになるが、市外からも通所できるようになった。
●障害者相談支援事業
協会の運動の結果、市からの委託で大東市と守口市で事業をしている。協会に委託すると、対象者がろうあ者だけになると市に言われた。それに対して協会は、他の施設では、ろうあ者はコミュニケーションができず、利用できていない状況(1%以下の利用)を、市は理解しているのかと憤りを感じたが、現在2箇所で実施することができている。
《ろうあ者ヘルパー》
全国にろうあ者ヘルパーは400人いる。しかし、半分以上の人は仕事がない状況で、一般の事業所に登録をしようとしても、雇ってもらえないのが現状である。雇ってもらえない理由は、ろうあ者の利用者がいないからだそうだ。それは、ろうあ者の利用者がいないわけではなく、ろうあ者がサービスを安心して利用できていないのが現状である。通じない、コミュニケーションができないヘルパーがきても、ろうあ者にとってはストレスがたまるだけである。
現在活動のヘルパー自身も、ヘルパーを仕事として行く意識・けじめが大切。ヘルパーはボランティアではない。しっかり責任感を持って活動して欲しい。同じろうあ者同士なのでごまかしはできない。ヘルパーに来てもらってうれしいと思ってもらえるような支援をすることで、ろうあ者が認められ、いろいろな影響が幅広くおこってくるはずである。
《地域の役割》
制度を充実させていくのは我々ろうあ者自身である。何もやらないと問題が見えてこない。
近年、福祉サービス=事業になっている。それぞれの事業において、ろうあ者に配慮がある事業の拡充が大切である。また、事業を担っていける人材の育成・確保が大切。理事・役員まかせではなく一人ひとりのろうあ者が、周りの仲間の様子を、気をつけてみて何が必要か?と考えること、問題意識を持つことが大切。体が弱ったろうあ者がいたら、仲間の状況を協会に結びつける。自分が何かあったときに安心して利用できるシステムをつくる意識を持つことが大切である。また支援のできる体制がなければ、交渉していく。
《兵庫のこれからの活動》
日本では、ろうあ者にとって恵まれている地域と、そうでない地域の格差がある。自分たちの活動・運動を信じることが大切。兵庫が全国に誇れること、発信できることは何か?淡路ふくろうの郷 建設運動では5億円の自己資金を集め、建設に成功。大阪では特養建設運動では4億8000円がやっとで、兵庫の5億円は絶対無理だと思っていた。また、兵庫には作業所が、たくさんあるが、大阪にはない。これまでの運動や作業所の必要性を兵庫が示すことで、まわりからも認められ、行政からも感心される。また、全日本ろうあ連盟が動ける中味を地域から発信し、全国どこででも支援がうけられるようにしていくことが大切である。
さらに、国民の責任は行政にあるという意識がないといけないと思う。行政に問題を提起し交渉し、行政責任で事業を作ることが大切。協会まかせではなく、一人一人が明日から取り組みができることを期待している。
《介護支援センターから》
ひょうご聴覚障害者介護支援センターでは4つの事業をしています。
@介護保険法・訪問介護事業(平成16年3月〜)
A介護保険法・居宅介護支援事業(平成17年8月〜)
B障害者自立支援法 居宅介護事業・重度訪問介護事業(平成21年10月〜)
C介護保険法・介護予防訪問介護(平成21年12月〜)
@、Aの事業をこれまで行ってきました。しかしこの枠に入らない支援の必要な聴覚障害者もたくさんいます。@、Aの2つの事業を主に利用できるのは、65歳以上で要介護者です。重複聴覚障害者や要支援者には支援ができませんでした。
そこで、昨年末に2つの事業を開始しました。事業の幅は広げることができました。後は必要な方の発掘です。みなさんのまわりにも必要な方がいらっしゃるのではないでしょうか?事業所だけでニーズの把握は難しいです。協会会員や手話関係者と一緒に事業を発展させたいと思っております。
県下1500ある事業所の内、聴覚障害者が安心して生活ができるように支援に取り組んでいます。気持ちの通じ合う介護を目指します。
まずは気軽に兵聴協へご相談ください。また、学習会の機会などがあれば呼んでください。
「障害者自立支援法兵庫訴訟」ニュース(2009/8/29)
「障害者自立支援法兵庫訴訟」第3回裁判を傍聴しました
2009年8月28日、障害者自立支援法の見直しを求める兵庫訴訟第3回裁判が神戸地裁大法廷で行われました。裁判後、弁護士会館にて報告会が行われました。当日に配布された口頭弁論資料を公開いたしますので是非ご参照ください。
兵庫訴訟第3回口頭弁論資料(PDFファイル)
デフリンピック兵庫代表、兵庫県県庁へ表敬訪問(2009/8/26)
2009年8月25日、兵庫県県庁へ表敬訪問をしました。 「第21回夏季デフリンピック(台北2009)」のデフリンピック兵庫代表の選手12名と保護者2名、兵聴協からは理事3名が出席し、井戸知事と約30分間、 激励を頂きました。

映画上映会(兵庫県内)


画像をクリックすると拡大画像が出ます。
文部科学省選定 厚生労働省推薦 映画「ゆずり葉」を兵庫で上映します!!
「ゆずり葉」は、財団法人全日本ろうあ連盟60周年記念映画として初めてろうあ者自身が制作した映画です。普段の暮らしの中で、聴覚障害者が行き詰まる事などを知る機会でもあり愛と感動、希望を与えることのできる作品。上映活動を通して兵庫県の人々に聴覚障害者の存在を知っていただき、その理解を広めていきましょう。そうすることで、私たち聴覚障害者の福祉高揚、社会的地位向上をはじめとする啓蒙活動をし、連帯を広め、更なる福祉・文化の発展を図ることを目的としています。
この映画上映により得られる一定の収益金を聴覚障害者をはじめ盲ろう者、重複障害者を支援する施設づくりやその活動資金として活用していきます。
上映活動は、平成21年8月〜平成22年6月までの11ヶ月間となっており、兵聴協としては、1万人の動員目標を掲げ各地域で上映活動を順次実施していきます。現時点での開催日程・会場は以下の通りです。会員の皆さまも、映画を見ていただくだけでなく、地域の様々な方に映画視聴を呼びかけ、聴覚障害者のことをもっと知ってもらうようご協力お願いいたします。
2010.1.18現在
| 開催日程 | 会場名 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2009年8月30日(日) | 明石市立総合福祉センター | (終了しました) |
| 2009年9月5日(日) | 尼崎市労働福祉会館 | (終了しました) |
| 2009年9月26日(土) | 西宮フレンテホール | (終了しました) |
| 2009年9月27日(日) | 宝塚市東公民館 | (終了しました) |
| 2009年11月7日(土) | 山崎文化会館 | (終了しました) |
| 2009年11月15日(日) | 三田市総合福祉保健センター | (終了しました) |
| 2009年11月22日(日) | 加古川総合福祉会館 大ホール | (終了しました) |
| 2009年12月6日(日) | 西脇市民会館 | (終了しました) |
| 2009年12月12日(土) | 姫路文化ホール 小ホール | (終了しました) |
| 2009年12月18日(金) | 新長田勤労市民センター別館 ピフレホール | (終了しました) |
| 2010年1月23日(土) | アイティー7階市民プラザ 多目的ホール | 11:00 15:00 |
| 2010年1月24日(日) | ゆめタウン氷上ポップアップホール | 14:00 19:00 |
| 2010年1月31日(日) | 四季の森学習センター 多目的ホール | 14:00 19:00 |
| 2010年2月14日(日) | 洲本市民交流センター ビバホール | 10:30 14:00 |
| 2010年2月20日(土) | 神戸市勤労会館 7F大ホール | 14:30 18:30 |
| 2010年2月28日(日) | たつの市赤とんぼ文化ホール | 10:00 14:00 |
| 2010年3月3日(水) | 小野市うるおい交流館エクラ | 9:00 |
| 2010年3月6日(土) | いたみホール 6階中ホール | 14:00 18:00 |
| 2010年3月7日(日) | 川西アステホール | 13:30 |
| 2010年3月28日(日) | 西区民センター なでしこホール | 10:30 14:00 |
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