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社会福祉法人 京都身体障害者福祉センター 

  

どれみふぁ日記

 当デイサービスセンターでは、兼ねてより実施していました運動・療育・SST(ソーシャルスキルトレーニング)の活動のうち、SSTの活動を特化させ、より家庭環境に近づくように、平成27年4月から活動の場を民家に移して活動をしています。このコーナーでは、SSTのメンバーが活動拠点となっている場所『どれみふぁ荘』での活動記録を紹介するコーナーです。

SSTとは・・・

ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは、対人関係や集団行動を上手に営んでいくための技能(スキル)取得のことをいいます。相手に適切に反応するために用いられる言語的・非言語的な対人行動のことで、その対人行動を習得する練習のことをソーシャルスキルトレーニング(SST)と呼び、これらは一般には社会生活に必要な行動を習得し、小さな成功体験を積み重ねることで自己肯定感も育っていきます。しかし、中にはそれらのスキルの習得に何らかの原因で、困難さを抱えておられる方も多く、単に学校や家庭等で社会生活を過ごすだけでは適切な対人関係を築くことが難しいのです。そのため、このような対人関係につまずきを示す方々がそれぞれの発達段階において獲得すべきスキルの習得のためにソーシャルスキルトレーニング(SST)が必要となるのです。
今回、当センターでは施設外部に一般の戸建て住宅を借入れ、より家庭や地域社会と距離が近い状況の中、このソーシャルスキルトレーニング(SST)を行うことで、より効果的な支援が行えるように、環境の設定を行っています。


   

   エキスポシティ ”NIFREEL (にふれる)” 体験


3月11日(金)大阪吹田にある万博エキスポシティに行ってきました。ある利用者の方が「水族館みたいな動物園みたいな、ガンダム館みたいなとこテレビで観たで。」と、話したことがきっかけで、エキスポシティに行くことが計画されました。
エキスポシティには、様々なエリアがあり、どのエリアを選びどこに入るか等、計画段階から、利用者の方は迷っておられましたが、触ったり、感じたり、体感できる、ニフレルに決定しました。
現地到着後、まず昼食という事で、皆さんさぞかし美味しいランチを選ばれるんだろうな・・・と、思いきや、20分程の立ち会議の結果、堅実に“うどん”を選択。ズルズルと足早に昼食を済ましておられました。
ニフレル入館後は、いろ・わざ・すがたに触れる色鮮やかな魚のコーナーに始まり、後半は動物たちの動きに触れる生き物コーナーでどれみメンバーの皆さんは、触れる体験を思う存分体験しておられました。


どれみ編集者(奈佐) 感想
私自身、印象的だったのは、昼食のお店を決める際、あるメンバーの方が中心になり、一人一人意見を聞き、皆さんの意見を基に、皆さん全員で意見交換し昼食場所を決めておられた事でした。誰にとっても、楽しみな昼食、その大切な昼食に対して皆さんが、他者への理解を図ろうとして皆さんの意見を取り入れておられました。また、その際、職員が一切介入していなかった事もあり、時間はかかっていましたが、皆さん納得の決定であったと思います。また、ニフレルにIRARERU(居られる)時間もあっという間でありました。

   <お楽しみ会> どれみふぁ荘 カフェを実施しました。 


お楽しみ会で、どれみふぁ荘出張カフェを実施しました。メニューはコーヒー、紅茶の2種類あり、来場者の方に、クッキーをお配りしました。どれみメンバーの方はカフェが始まる直前まで、ドキドキ、わくわくしている様子でしたが、お客さんが来られたら、「いらっしゃいませ」と皆さん大きな声で対応しておられました。また、この日の為に近所へチラシ配りもしたのですがそのチラシを見て来たという方も多く、非常ににぎやかなカフェになり、おかげさまで50人以上出張どれみカフェに来て頂く事ができました。また、どれみメンバーの方もお客様を待たせることなく注文を聞いたり、手作りクッキーを渡したりと、それぞれ皆さんの役割を果たしホッと安心しておられる様子でした。今回のお楽しみ会を通し、どれみふぁ荘発足当時は職員を介さないと皆さんがコミュニケ―ションを取れていなかったのですが、このイベント達成の為、お互いにコミュニケーションを取り、力を合わせておられたのが印象に残りました。今後もどれみメンバーの方の、やりたい事、行ってみたい場所等、皆さんで積極的に考え、実現できる環境を提供していけたらと思います。



  観光人気ナンバー1 パワースポット参拝Д 

新年あけましておめでとうございます。今年は2016年最初の1日外出ということで伏見稲荷大社へ初詣に行ってきました。伏見稲荷到着時、年明けで込み合う事はないだろうと思っていたのですが、さすが、人気の観光地名所というだけあって、たこやきやカステラの出店もあり多くの観光客の方で、にぎやかな雰囲気でした。また、 心配していた寒さも、それほど感じられず、どれみふぁ荘の方は、今年の目標や抱負を祈っておられました。参拝後は、おみくじをする方もいて、大吉、中吉、中には、大大吉たるものを引いた方もいて、笑顔の多い、楽しい一日外出になりました。どれみふぁ荘としての活動が始まり、6回目の一日外出でしたが、計画を立てる際に必要な持ち物、交通費を皆さんで考える事や、駅での対応など、徐々に慣れてきておられる様子であります。昼食は、ある利用者さんがよく行くお店があるとの事で計画段階から提案していたカフェで、パスタ・サンドウィッチのランチを食べながら、次回の外出先などを考えておられました。  

  秀吉ゆかりの地、大阪城に行って来ました★ 

月一回の一日外出で大阪城へ行ってきました。今まで京都市内を中心に水族館や映画館、科学センター等へ出掛けていましたが、どれみふぁ荘が立ち上がって以来、初めての市外外出でした。月一回の外出なので、行先は?どの交通機関で?昼食はどこで食べる?また、予算はいくら必要であるか?等、利用者さん同士、さまざまな意見を出し合いながら、決まった結果、大阪城外出となった為、普段あまり大阪に来られない方も、大阪城の最上階から見る阿倍野ハルカスや通天閣を見て感動し、「よくテレビで見るところやね」等と話し、非常に楽しまれていました。皆さん昼食も、おいしいパスタを食べ、少しほっこりしてから、名残り惜しそうでしたが、京阪電車で帰ってきました。今後の外出についても皆さんに選択肢があり過ぎて困るというくらい、さまざまな方法、可能性を提供していけたらと思います。   

  レストランのシェフも顔負け!?手作り料理で昼食会 

   どれみふぁ荘では毎週金曜日に、ご利用者が協力して、昼食を作っています。この活動は、どれみふぁ荘のご利用者から、「料理を作ってみたい。」「料理はできるが、レパートリーを増やしたい。」などの声が出て、この要望に対してご利用者同士で話し合い、毎週金曜日に協力して昼食を作ることになりました。メニューは、前日までにご利用者で決め、当日の食事の準備・調理・後片付けはもちろん、必要な食材を買い出しに出かけるのもご利用者主体で行っています。普段、あまり家庭では料理を作ることがないご利用者も、このときばかりは真剣そのもの・・・出来た料理を目の当たりにして、思わず笑みが浮かびます。肝心のお味は、薄味で素材の風味を生かした上品なお味に仕上がり、みなさんも大満足でした。


  まくわ瓜の栽培にチャレンジ!! 


どれみふぁ荘で”まくわ瓜”の栽培をしています。  
この苗、実は非常勤職員の藤本さんより頂き育てることに・・・早速、育てて行くには何が必要かを話し合い、必要物品を買いに出かけました。普段、土いじりなどしたことがなく、最初は戸惑うかと思いきや、メンバー全員が役割分担を決め、手際よく作業が進んでいきます。毎日の水やりや土の手入れなども欠かさず、愛情をもって育て、すくすくと成長中!収穫が楽しみです。


  
   








                                       

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