福岡点字図書館 ちくしだより 2017年12月号-238号

福岡点字図書館

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ちくしだより 238号
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ちくしだより




第238号
2017.12

(発行)福岡点字図書館(開館時間8:30~17:00)
〒816-0804 福岡県春日市原町3-1-7クローバープラザ3F
Tel 092-584-3590  Fax 092-584-1101
Eメールtenji.cloverplaza@gmail.com
ホームページアドレスhttp://www.normanet.ne.jp/~fukuten/


沖縄で考えたこと
館長 吉松政春

 今回は点字図書館とは少し離れた話題です。
 11月の末に沖縄で開催された九州地区の身体障害者の大会に参加しました。視覚障害だけでなく、いろいろな障害の人達との2泊3日の団体旅行です。これまで、視覚障害者とは一緒に旅行した経験は何度もあります。しかし、今回のように他の障害者との宿泊旅行は初めての経験でした。
 癌のため喉頭を摘出し、声帯がなく、電気喉頭という器具を使って会話をする人と初めてゆっくり話をしました。これまでもいろいろな場で同席したことはありましたが、個人的な話をすることはありませんでした。以前から機械的な声だけどどうやって発声しているのか、見えない私にとっては疑問でした。今回、食事の時にたまたま前の席になったので、思いきって尋ねてみました。そして、実際に発声器を触らせてもらいました。電池で動く小さ目の懐中電灯のような大きさの機具です。その先端を喉のところにあてて声を出さずに口を動かすとこの機具から声が出ます。初めての私でも教えられたように何度かやる内に、それらしい単語が出るようになりました。
 下肢障害の人は装具を着けて歩いています。空港での保案検査で必ずブザーが鳴ります。体に金属の装具を着けているので、触って検査があるのはまあ仕方ないのでしょうか。時には、別室で下着だけになって検査されることもあるという話には驚かされました。
 胸髄損傷で車椅子の方の話も初めて聞くものでした。膀胱直腸障害が出るので、排泄が自力ではできません。長い移動になると自分では気づかない内に失禁したりすることもあります。逆にずっとがまんしていると、排泄ができなくなってしまいます。そのためのいろいろな機具についても教えられました。
 バリアフリーやユニバーサルデザインという言葉がよく聞かれるようになりました。2020年の東京オリパラに向けて日本社会も変わろうとしています。しかし、視覚障害者にとっての駅ホームの問題がすぐに解決しないように、いろいろなハンディを持っている人達が安心して暮らせるためには、解決しなければならない課題があまりにも多いことに気づかされた旅でした。

   12月・1月・2月の休館日  
 【12月】
4日(月)・10日(日)・11日(月)・18日(月)・23日(土)~25日(月)・28日(木)~31日(日)
 【1月】
1日(月)~4日(木)・8日(月)・9日(火)・14日(日)・15日(月)・22日(月)・28日(日)・29日(月)
 【2月】
5日(月)・11日(日)~13日(火)・19日(月)・25日(日)・26日(月)
 
お知らせ

◆年末年始の休館について◆
 12月28日(木)から1月4日(木)まで休館致します。年明けは5日(金)から通常業務となります。
 ご理解とご協力の程、よろしくお願い致します。

◆視覚障害者のためのIT相談会◆

日時:平成30年1月21日(日)10:00~16:15
第1回 10:00~11:30
第2回 13:00~14:30
第3回 14:45~16:15

次のような内容の相談に応じます。
相談は予約制です。事前にお電話でお申し込みください。
[相談内容]
1.プレクストークの使い方(PTN3、リンクポケット等)
2.画面読み上げソフト(PCトーカー)を利用したパソコンの利用法
3.その他、視覚障害者用支援機器

<お願い>
1.事前に電話で御予約ください。その際、次の事項を確認させていただきます。
 ・お名前、連絡先、相談内容。
 ※相談の内容によっては対応できないものもあります。
2.御希望の時間帯を指定してください。相談時間はお一人90分です。
 各時間帯で2名とさせていただきます。
3.御自分の機器を御持参ください。その機器を使って説明します。
4.電話で予約される時には、詳しい打ち合わせをしたいので、必ず担当職員と直接お話しください。

◆2017福点まつりのご案内◆
 例年11月に開催していました「まつり」を、今年度は、クローバープラザのふくおか“きずな”フェスティバルというイベントの一部として開催します。

 この“きずな”フェスティバルは、福岡県内の福祉施設等が集まってワークショップや物品販売等をするものです。福点まつりは、そのイベントに合わせこれまでの内容を一部変更して行います。
 情報機器展示、便利グッズの販売、バザー、点訳・音訳体験は従来通り行います。
 場所は福点だけでなく、西棟5階の研修室をメイン会場として使用します。
 皆様のご来場をお待ちしています。この機会をお見逃しなく!!

【日時】平成30年2月18日(日)10:00~15:00
【会場】セミナールームB(クローバープラザ 西棟5階)、福岡点字図書館(同東棟3階)
【内容】
・情報処理機器、視覚補助具の紹介、展示
・多様な拡大読書機(携帯型、据え置き型)の紹介
・日本点字図書館わくわく用具ショップ商品の販売
・ボランティアによる手作り品の販売
・点訳、音訳体験
【予定出展業者】KGS、サンキュウ、タイムズコーポレーション、メガネのヨネザワ(敬称略、50音順)
※ふくおか“きずな”フェスティバルの詳しい案内は、後日クローバープラザのホームページに掲載されます。

◆暮らしをかえる“め”の福祉機器展◆
見えない、見えにくい。生活の「困った」を解決!『め』に関心のある方は、ふくふくプラザに集合!
【日時】 平成30年1月8日(月・祝日)10:00~16:00
【会場】 福岡市市民福祉プラザ 5階・6階研修室 他
【対象者】 福岡市と周辺市町の視覚に障がいをもつ方々とその関係機関、専門機関、ならびに関心のある市民の方々。
【内容】
・福祉機器メーカー、販売店によるブース出展と相談
・生活に密着したグッズ
・防災グッズの紹介と相談
・『補装具・日常生活用具に関する研修会』の開催(日盲連主催)
 ※機器展は申し込み不要ですが、研修会は参加申し込みが必要です。参加ご希望の方は、実行委員会事務局(TEL092-559-0335) までご連絡下さい。

◆点字カレンダーを差し上げます◆
 日本テレビ小鳩文化事業団の卓上型点字カレンダー(FBS福岡放送局寄贈)をちくしだより点字版に同封しましたのでご利用下さい。
 尚、福岡市・北九州市在住の方、点字版以外のちくしだよりを利用されている方には送付しておりませんので、希望される方はご連絡下さい。
◆差し上げます◆
 ご希望の方は12月22日(金)迄にご連絡ください。希望者が多い場合は抽選となり、発送をもって当選発表にかえさせて頂きます。

〈点字〉
「頭痛外来へようこそ」 清水俊彦 3冊
「楽園 上・下」 宮部みゆき 上 7冊・下 6冊
「痛みの臨床に役立つ手技療法ASTR(アスター)」 松本不二生(ふじお) 3冊
「満腹ダイエット」 江部(えべ)康二(こうじ) 2冊
「万葉秀歌1」 久松潜一(せんいち) 5冊
「蜜の証拠」 サルワ・アル・ネイミ 2冊
「緑の家 上・下」 バルガス=リョサ 上 5冊・下 7冊
「ふれあいらしんばん No.58」 内閣府 1冊



図 書 紹 介
 ※貸出期間は2週間です。新刊は貸出希望が集中しますので、お早めのご返却をお願い致します。

点字図書
 ※書名の前に(P)とあるものはパソコン点訳です。

書名 著者名 冊数


京都さんぽ -ド?定番から予想外まで
 東西南北みっちりと-
散歩の達人
 MOOK編集部 編

 
京都ライトハウス 寄贈
 京都を23エリアに分けて、おすすめのさんぽコースを紹介するほか、町家フレンチ&イタリアン、京都肉料理、京みやげなどテーマ別に名店をピックアップする。ドット・テイラー布製触地図「京都おでかけマップ」付き。
警察手帳 古野(ふるの)まほろ  4
(点訳)福岡点字図書館
 「本当の警察を知っていますか?」「私たち実はこういう者です」。ドラマや小説から認識しているものとは、まったく違う、30万人の巨大組織の掟と人間学、これでも公開できる限定された範囲の解説・紹介書です。
老生訓(ろうせいくん) -「年齢」にとらわれない生き方- 和田秀樹  監修  3
(点訳)福岡点字図書館
 「もう、じゃないよ。まだだよ」「言葉」は、あなたの最良の友になる。日陰も、あなたが動けば日なたに変わる。幸せな老後に役立つ古今東西の名言と共に老年医学や心理学に基づいた年齢にとらわれずに老いを生きるヒントが書かれている本です。
Q&A障害者差別解消法 -わたしたちが活かす
 解消法 みんなでつくる平等社会-
野村茂樹、
池原毅和(よしかず) 編
 1
 
(点訳)福岡点字図書館
罪(つみ)喰(く)い 赤江 瀑(ばく)  5
(点訳)福岡点字図書館
 “罪喰い”という魔の言葉にとりつかれた新進建築家の混迷を描く表題作に、一年中花の香りが絶えることのない妖かしの庭に魅せられた若い庭師を描く「花(はな)夜叉(やしゃ)殺(ごろ)し」他、「ライオンの中庭」「赤姫」等6編を収録。芸能や工芸の世界を舞台とし、幻想の世界が広がっていきます。
「おくのほそ道」殺人事件
  -歴史探偵・月村(つきむら)弘平(こうへい)の事件簿-
風野(かぜの)真知雄
 
 3
 
(点訳)福岡点字図書館
 東京の下町・深川で身元不明の死体があいついで見つかった。体内からは毒物を発見、殺人と判定され、警視庁捜査一課の女性刑事(上田夕湖(ゆうこ))が捜査に当たる。俳聖・松尾芭蕉の謎が死を誘う?連続殺人事件の真相に迫る、時代小説の鬼才が放つ本格派トラベル・ミステリーです。
地獄づくし -大江戸闇草紙(ぞうし)- 勝目(かつめ) 梓  5
(点訳)福岡点字図書館
 夜鷹そば屋の伊佐次31歳、黙っていても女の気を惹くいい男。彼にはもうひとつ裏の顔がある。闇の裁きの伊佐次と密かに言われ、天下の裁きにもれた悪人たちを闇から闇に葬っていく。バイオレンスとエロチシズムにあふれた、著者初の傑作時代小説!
愚者のスプーンは曲がる(このミス大賞) 桐山徹也  4
(点訳)福岡点字図書館
 ある日、突然「能力を無効化」する力の持ち主だと知った僕。目の前で何も起こらないまま、奇怪な事件に巻き込まれていく-。超能力者たちをめぐる奇妙な連続殺人事件の真相は?“サイキック・ウォー”か“壮大なドッキリ”か。 (帯より)
東郷隆時(りゅう)代奇譚(きたん)小説集 東郷 隆 10
(点訳)福岡点字図書館
 骨に肉を着せ、肌にもう一度血を通わせる人造記から始まり、水を操る水阿弥。気味の悪い話や「屁」を自在に操る滑稽な話・奇妙な話など、全14話が収録されています。どれを読んでも退屈しない物語ばかりです。
御徒(おかち)の女 中島(なかじま) 要(かなめ)  4
(点訳)福岡点字図書館
 激動の時代をたくましく生き抜くおたふく顔の働き者・栄津(えつ)。切り詰めた生活の中、家族を支える御徒(下級武士)の家に生まれ、貧しいながらその誇りを守る栄津の幸せとは-。時代も世代も超えて共感を呼ぶ女の生きざま。(帯より)
カルマ真仙教(しんせんきょう)事件(上) 濱(はま) 嘉之(よしゆき)  4
(点訳)福岡点字図書館
 公安は、防げなかった。平成最悪のテロ事件を。元警視庁公安部の著者が自らの捜査経験をもとに、平成の世を震撼させた無差別テロ事件を小説化。(帯より)この作品はフィクションですが、オウム真理教による一連の事件を上巻では武装化して行き、長野でのサリン事件、公証役場事務長の拉致までを著し、中巻へと続きます。
ニャン氏(し)の事件簿 松尾由美  4
(点訳)福岡点字図書館
 アルバイトをしながら、自分を見つめ直している佐多くんは、あるお屋敷で、突然やって来た一匹の猫とその秘書だという男に出会う。実業家のA・ニャンと紹介されたその猫が、過去に屋敷で起こった変死事件を解き明かす?!って、ニャーニャー鳴くのを通訳しているようだが本当?次々と不思議な出来事とニャン氏に出くわす青年の姿を描いた連作ミステリ。(カバーより)
吉屋(よしや)信子集 -生霊(いきたま)-(文豪怪談傑作選)
 
吉屋信子 著
東(ひがし) 雅夫 編
 6
 
(点訳)福岡点字図書館
 この作品集は不思議な出来事、現象、人間の怪しい心理が描かれた作品が収められているが、作者本人が生きた時代と同時代の人々の生活と心情を丁寧に描いた短編集ともいえる。国民的ベストセラー作家の本物の技量が発揮されている作品である。
私の(わたし)「貧乏物語」
 -これからの希望を見つけるために-
岩波書店編集部 編
浅井愼平(しんぺい) 他著

 
(点訳)福岡点字図書館
 現在の貧困とは。そこでは何が生きる支えとなりうるのか、また社会には何が必要なのでしょう。それをさまざまな視点から考えるため、各界で活躍されている方々に寄稿いただいた、体験的に述べられた36篇の物語がこれからの希望のありかをさぐる灯となることを願っています。岩波書店編集部(はじめにより抜粋)
よんだ100人の気持ちがよくわかる!
 百人一首 (なぜだろうなぜかしら)
柏野(かしの)和佳子 他
 
 3
 
(点訳)福岡点字図書館
 「百人一首」に収録された歌をよんだ100人の歌人が現代に現われて語りかけるように、歌にこめた思いを現代の子どもたちにわかりやすく解説する。それぞれの歌の意味を知ることで、百人一首の世界をより深く楽しめる。〔児童書〕
 
その他の点字図書
「メアリと魔女の花」 メアリ・スチュワート 2冊
「なにがあってもずっといっしょ」 くさの たき 1冊
「勇気の出る言葉たち×やさしくなれる言葉たち」 折原(おりはら)みと 2冊
「不要なクスリ無用な手術」 富家(ふけ) 孝(たかし) 4冊
「ホームレス中学生」 田村(たむら) 裕(ひろし) 3冊
「大衆食堂パラダイス」 遠藤哲夫 4冊
「どまんなか2・3」 須藤靖貴(やすたか) 各2冊
「入らずの森」 宇佐美まこと 5冊
「おーい!キソ会長」 柴村 仁(じん) 4冊
「ニッポン放送 点字・拡大文字ラジオ番組表 平成29年10月2日~
  平成30年4月1日」 ニッポン放送 1冊
「ふれあいらしんばん No.58」 内閣府 1冊
 
 
 
日本ライトハウス児童書
「歴史を味方にしよう」 童門(どうもん)冬二(ふゆじ) 1冊
「広島の木に会いにいく」 石田優子 3冊
「18歳からの選択-社会に出る前に考えておきたい20のこと-」 上木原(うえきはら)弘修(ひろのぶ) 他 4冊
「だいじょうぶ!親の離婚-子どものためのガイドブック-」 ケント・ウィンチェスター 他 2冊
(英文)「Three Stories of Fear and Madness」 エドガー・アラン・ポー 3冊
「西遊(さいゆう)後記2 -芳(ほう)の巻-」 斉藤 洋(ひろし) 2冊
「西遊後記3 -河(か)の巻-」 斉藤 洋 2冊
「3+6の夏 -ひろしま、あの子はだあれ-」 中澤晶子(しょうこ) 1冊
「アキンボと毒ヘビ」 アレクサンダー・M・スミス 1冊
「あたし、アンバー・ブラウン!」 ポーラ・ダンガジー 1冊
 
 
録 音 図 書
書名 著者名 時間数
話すだけで書ける究極の文章法
 -人工知能が助けてくれる!-
野口悠紀雄
 
7:32
 
日ラ
 スマートフォンに向かって話すと、瞬時に文字列に変換してくれる「音声入力機能」。メモ、時間管理、検索…。これまでの仕事のスタイルが変わる、音声入力機能の使いこなし方とその成果を紹介する。
思い出すだけで心がじんわり温まる50の物語
-“小さな幸せ”が集まってくるストーリー-
西沢泰生
 
4:11
 
(音訳)福岡点字図書館
 この「50の物語」の中で、私たちは、自分にとって、「思い出すだけで心がじんわり温まる」かけがえのない物語をいくつも見つけるに違いありません。
Doing History
-「歴史」に対して、わたしたちができること- (FUKUOKA Uブックレット 13)
テッサ・モーリス
 =スズキ、
姜(カン) 尚中(サンジュン)
2:04

 
(音訳)福岡点字図書館
 中国・韓国・日本の間で展開されている不毛な歴史戦をこえるために、どのような教育をすべきか、和解への道はあるのか。わたしたちに何ができるかを問う。2015年11月に開かれた講演会に補筆して書籍化。
華麗なる二人の女王の闘い 小西章子(あきこ) 9:48
(音訳)福岡点字図書館
 16世紀ヨーロッパ史を騒がせた、スコットランド女王メアリーとイングランド女王エリザベス。従姉妹同士の2人はともに才色兼備、才気煥発、そして勝ち気でプライドの塊のような女性だった。長年にわたる争いの末、エリザベスはついにメアリーを断頭台へと送りこむ。
たもんのインドだもん(コーヒーと一冊9) 矢萩多聞 2:00
(音訳)福岡点字図書館
 中学一年生から学校に行かなくなり、14歳のころから一年のうち半分以上をインドで暮らしていた矢萩多聞さん。画家・装丁家として活躍する著者が第二の故郷インドについて綴った書。ひと皿の上のインド料理を指でつまんで食べたときのような千変万化の味わいです。
日本(にほん)病について
 -蝕まれた国の診断書-
M・トケイヤー
加瀬英明 訳
 5:01
 
(音訳)福岡点字図書館
 1979年カセットテープ製作分のデジタル化。
代議制民主主義
 -「民意」と「政治家」を問い直す-
待鳥(まちどり)聡史
 
10:44
 
(音訳)福岡点字図書館
 経済成長の鈍化やグローバル化の影響を受け、今や世界各国で機能不全に陥っている代議制民主主義。この制度はもはや過去の政治制度なのか。民意と政治家の緊張関係から、その本質を問い直す。(背表紙の説明文より抜粋)
グローバル経済史入門 杉山伸也 9:59
(音訳)福岡点字図書館
 どうして国によって経済成長率が異なり、国民一人当り所得や生活水準に大きな格差がみられるのか。国や地域を超えたグローバルな問題が形成されてきた歴史的なプロセスについて考える。(帯より一部抜粋)
ツバメの謎 -ツバメの繁殖行動は進化する!?- 北村 亘(わたる) 4:04
日ラ
 ツバメの体重はどのくらい? 卵は何個産む? 何年くらい生きる? 日本人のくらしにとって身近なのに、謎だらけの鳥・ツバメ。ツバメの行動生態学を研究する著者が、ツバメのユニークな生態と行動の進化の謎に迫る。
電気は誰のものか -電気の事件史- 田中 聡(さとし) 9:35
日ラ
 電気を制するものは、社会も制する?長野県の赤穂騒擾事件、全国各地に吹き荒れた電気料金値下げをめぐる電灯争議、漏電火災への恐怖をあおる広報合戦…。電気事業黎明期にさまざまに発生した電気の事件簿。
すし、うなぎ、てんぷら -林修が語る食の美学- 林 修(おさむ) 4:35
(音訳)福岡点字図書館
 根津(ねづ)のすし、小倉(こくら)のうなぎ、築地(つきじ)のてんぷら。職人と素材が織りなす究極の芸術を林修がえがききった。読むだけで食欲がそそられます。(帯より)
赤鬚(あかひげ)の乱 -剣客(けんかく)大名柳生俊平(としひら) 2- 麻倉(あさくら)一矢(かずや) 6:13
(音訳)福岡点字図書館
 将軍吉宗の命で開設の小石川養生所が、九年で悪徳医師らの巣窟に!(帯より)
三日月の花 -渡り奉公人(ほうこうにん)渡辺(わたなべ)勘兵衛(かんべえ)- 中路(なかじ)啓太 9:43
(音訳)福岡点字図書館
 より良き奉公先を求め武名をあげることに命を燃やした「槍の勘兵衛」の生涯。組織の中で己が信条をいかに守り抜くのか、波瀾に富む物語の中でたっぷり描かれている。
暴徒裁判
 
クレイグ・ライス
恩地(おんち)三保子 訳
10:33
 
(音訳)福岡点字図書館
 ジェイクとヘレンのジャスタス夫妻と弁護士マローンの爆笑トリオが活躍するユーモア・ミステリー。
 
 
館内閲覧用図書 マルチメディアデイジー
 マルチメディアデイジーとは、テキストや画像に、音声がシンクロ(同期)しているデイジー図書です。
 マルチメディアデイジーは、館内閲覧のみのご利用となります。
※以下、日本ライトハウス製作
書名 著者名 時間数
成功と失敗 (哲学のおやつ
 -10代からの考えるレッスン-)
ブリジット・ラベ
西川葉澄(はすみ) 訳
1:13
 
 おやつを食べるように気軽に楽しく、哲学にふれてみませんか? 身近な例をとりあげ、「成功」「失敗」ってなんなのかを考えます。すぐに答えの出る問いではないけれど、今だからこそ考えたいテーマばかりです。
わたしが正義について語るなら やなせたかし 3:32
 正義を生きるのは大変だけれども、その中で僕たちが目指すべき正義とは…。やなせたかしが、アンパンマンや、たくさんのキャラクターを書く中で考えてきたことを語る。
そらいろ男爵
 
ジル・ボム
中島(なかじま)さおり 訳
0:19
 
 鳥が飛ぶ青い空と、読書をこよなく愛した男が、爆弾のかわりに投げたものは…。二頭身でちょびひげという、とぼけた風貌のそらいろ男爵が、ユニークな方法で国と国との戦いをやめさせたお話。
サピエ図書館 図書情報
*11月の利用ベスト100の中からいくつかをご紹介します。
 これらの図書は他館製作です。貸出を希望される方はご連絡下さい。
 図書館名のあとに ダウン とあるものは、サピエ図書館より点字・音声データがダウンロードできます。
点字図書
「プラージュ」 誉田(ほんだ)哲也(てつや) 6冊(日点・ダウン)
「医者の9割はうつを治せない」 千村(ちむら) 晃(あきら) 2冊(名古屋ラ盲・ダウン)
「剣客(けんかく)春秋 初孫(はつまご)お花(はな)」 鳥羽 亮 4冊(兵庫点図・ダウン)
「剣客春秋 縁(えにし)の剣」 鳥羽 亮 3冊(京ラ情ス・ダウン)
「剣客春秋 青蛙(せいあ)の剣」 鳥羽 亮 3冊(京ラ情ス・ダウン)
「怪しい商品を買ってみました」 橋本玉泉(ぎょくせん) 2冊(ヘレン図・ダウン)
「犬がくれた『ありがとう』の涙」 篠原淳美(あつみ) 3冊(富山視セ・ダウン)
「オレたち花のバブル組」 池井戸 潤 5冊(丹後視障・ダウン)
「神の守り人 帰還編」 上橋(うえはし)菜穂子(なほこ) 4冊(福島にじ・ダウン)
「恐怖の金曜日」 西村京太郎 5冊(名古屋ラ盲・ダウン)
 
録音図書
「天神小五郎人情剣」 辻堂(つじどう) 魁(かい) デイジー7時間20分(富士市中央図)
「因果(百万石の留守居役9)」 上田秀人 デイジー7時間16分、カセット5巻(島根西視情セ)
「盗賊の首(日溜(ひだま)り勘兵衛極意帖(ごくいちょう)8)」 藤井邦夫 デイジー5時間16分(豊田市中図)
「復讐の血」 相場(あいば)英雄 デイジー7時間9分(吹田千佐図)
「盤上の(ばんじょう)向日葵」 柚月(ゆづき)裕子(ゆうこ) デイジー13時間51分、カセット10巻(西宮視障・ダウン)
「御上覧(ごじょうらん)の誉(ほまれ)(口入屋(くちいれや)用心棒37)」 鈴木英治(えいじ) デイジー7時間57分(奈良視福セ・ダウン)
「孤道(こどう)」 内田康夫 デイジー8時間49分、カセット6巻(西宮視障・ダウン)
「二つ(ダブル)の首相暗殺計画」 西村京太郎 デイジー7時間25分(横須賀点・ダウン)
「変幻(へんげん)」 今野 敏(びん) デイジー6時間56分(西宮視障・ダウン)
「浅き夢みし(吉原(よしわら)裏同心抄2)」 佐伯泰英 デイジー7時間11分(熊本点図・ダウン)
 
あとがき
 早いもので、平成29年も残すところ一か月を切りました。今年も長いようで短い一年であり、出会いと別れのある一年でした。先月縁あって長年お世話になったボランティアさんが旅立たれ、寂しさとともに迎えた師走です。
 今年の初め、あるボランティアさんが「生きている証を残したいと思って活動しています」とおっしゃいました。跡形もなく消えてしまいたいと常日頃思っている私にとって、この言葉はすごく斬新でした。
 思えば、音訳ボランティアであれ点訳ボランティアであれ、仮にその方がいらっしゃらなくなっても、ご縁がなくなってしまっても、その方が作り上げられたものは点字図書館に残ります。そして、またご縁があって、利用してくださる方々のお手元に届けられます。縁とは不思議で、なくなってもなくならないものだと思いました。
 来年もよい縁と出会えますように。皆さま、良い年をお迎えください。
(W.N.)