●新着情報20021018

国連に権利条約を要求する「札幌宣言」を採択!
−大きな注目を集め、DPI世界会議閉幕−

 
▲最終日(18日)の閉幕式の様子

 10月15日から4日間、札幌で開催されていた第6回DPI世界会議札幌大会が18日に最終日を迎え、障害者の人権を保障する特別な国際条約の制定、条約制定に際しての障害者の参加、すべての国における障害者差別禁止法の制定などを訴えた札幌宣言を全会一致で採択しました。

 大会宣言として初めて盛り込んだ障害者権利条約制定の要求は、今後、国連や各国政府に対して極めて強いアピールとなるものと考えられ、また、国内的には障害者差別禁止法の制定にむけステップアップを図るきっかけとなることが期待されます。その意味で今回の札幌大会は、たいへん大きな成果を得ることができた大会と言えます。

 
▲分科会5「条約」の会場の様子

 また、DPI世界会議札幌大会には、最終的に参加登録者3113人が集まりました。これは予想を大きく超える参加者数でした。参加者の札幌大会への期待や成功への意気込みはたいへん強く、大会期間を通して会場となった「きたえーる」は終始熱気に包まれていました。

 
▲「アジア太平洋障害者の十年」国際
会議の記念切手の特設販売コーナー

 大会第2日目・第3日目に15のテーマに分けておこなわれた分科会では、一部の会場に立見が出るほどの盛況ぶりでした。その模様は連日会場に詰めかけた多くのマスコミ関係者により、札幌から全国各地にむけ発信されました。

 総勢3400人にのぼる大会スタッフやボランティア一人ひとりのあたたかい笑顔と行き届いた細かい配慮が、参加者からも高く評価されました。

 
▲新世界会議議長に
選ばれたビーナス・
イラガン氏(フィリピン)

 このほか、地元札幌の豊平郵便局の協力により「アジア太平洋障害者の十年」国際会議の記念切手の特設販売コーナーも設けられ、たくさんの参加者が買い求めていました。

 閉幕にあたり札幌大会組織委員長の神田直也氏が「採択された宣言や文書は世界へのメッセージとなる。ひとりひとりが自分の地域で何をなすかが問われている」と条約制定に向け、皆の力を結集するよう呼びかけ、4日間にわたる会議の幕を大成功のうちに閉じました。

 次回の第7回DPI世界会議は2006年に南アフリカ共和国・ヨハネスブルグで開催される予定です。なお、午前中おこなわれました議長選挙で次期議長にフィリピンのビーナス・イラガン氏が就任することが決まっています。


* DPI札幌宣言


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