Duskin Leadership Training in Japan

最終レポート

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ディルショッド・ノルムロドフのファイナルレポート

どこでも、誰でも、障害のある人も、ない人も、
皆さんの心は同じですよ

私の名前はDilshodです。ディルショッドとは、「いつも心は幸せな人」という意味です。この研修でウズベキスタンから招へいされた研修生は、私が初めてです。私は自分の障害のことは詳しいですが、日本へ来て他の障害者のことが全然分っていないことに気が付きました。重い障害者が自由に外へ出かけている姿を見て、びっくりしました。なぜなら、私の国では見たことがなかったからです。障害者が自由に生活できる社会はすばらしいと思いました。世界の全ての国がそうであれば、みんなが幸せになりますね。

日本で暮らした最初の5ヶ月間~楽しかったこと~

日本語のクラス

まず3ヶ月の研修では、生活でよく使う大事な日本語を勉強しました。先生たちはとても親切で、今でも先生たちから教えてもらった言葉を使って、毎日皆さんと話しています。先生たちは私たちからのたくさんの質問に、いつも頑張って答えてくれました。私は漢字が好きなので、研修の中で一番楽しかったのは日本語のクラスです。私たちの日本での生活にとって、先生たちは一番大事な人だと思います。本当に本当にどうもありがとうございました。

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ホームステイ

ホームステイは3つの家族のところに行きました。神奈川県の太田さん、沖縄県の仲盛さんと宮城さんの家です。太田さんの家では、お母さんの誕生日をお祝いしました。お母さんは毎日とても美味しい料理を作ってくれました。沖縄の天気は良かったです。宮城さんと私は琉球の古い建物へ行って、沖縄の伝統的な服を着てたくさん写真を撮りました。

スキー

1月23から26日、皆さんと一緒にスキーをしました。私の国でも雪が降りますが、スキーは経験がありませんでした。まさか自分もスキーが出来るなんて思っていなかったので、びっくりしました。先生たちは「一緒に頑張れば、滑れるようになるよ」と言って、私たちを励ましてくれました。たくさん転びましたが、頑張ってスキーに挑戦しました。自分にも出来たので、とても嬉しかったです。

日本で暮らした最後の5ヶ月間~大事なこと~

その後の5ヶ月間は、自分にとってとても大事なことを勉強しました。それは自立生活センターのことです。それまで、日本で遊んだり、障害者のスポーツを体験したりしたいと考えていました。しかし、個別研修で日本の自立生活センターについて知り、とても勉強になりました。ここで、自立生活センターについて説明したいと思います。例えば、あなたが全く動けない重い障害者だとして、何か食べたい、どこかへ行きたい、誰かに会いたい、何かしたいと思いますが、一人ではそれが出来ません。どうしますか?その時に必要なのは、あなた自身が何を食べたいか、どこへ行って誰と何をしたいかを自分で決めて、自立生活センターにサポートを頼むことです。自立生活センターの人は、あなたの手と足です。あなたのしたいことを実現します。

最初に、STEPえどがわで自立生活センターのことを学びましたが、100%は理解できませんでした。その時の私は、遊ぶことやスポーツのことをまだ考えていました。沖縄でいくつかの自立生活センターに行って、新垣さんや長位さん、他のスタッフの皆さんから自立生活センターの活動を紹介してもらいました。自立生活センターで取り組んでいる活動は、障害者の生活やバリアフリーのこと、そして障害者の問題を行政や学校の子供たちはもちろん、社会で暮らす多くの人たちに伝えることです。障害者の問題を伝えるという活動は大切です。なぜなら、伝えることで、障害者を知らない人々が少しずつ理解できるようになるからです。自分の国では、自立生活センターの存在を知っている人は誰もいません。どうすれば、私の国で自立生活センターが立ち上げられるか、私はたくさん考えるようになりました。次に、メインストリーム協会へ行きました。障害者の皆さんは、自分のしたいことが出来ていて、とても幸せそうでした。それを見て、障害者の生活において、自立生活の考え方が一番大事ということが分かり、自分の国でも自立生活センターを作りたいという気持ちがもっと強くなりました。だから、いろいろな自立生活センターを見学して、皆さんがどんな活動をしているか、どんな問題があるかを聞いて、知識を増やすようにしました。

最後の研修はさいとう工房で、車いすの修理について学びました。車いすを使って、行きたい所へ自分で行けるようになることは、自立生活のコンセプトに繋がります。ですから、自分の国でさいとう工房と同じような会社を作りたいです。そうすれば、障害者は車いすを使って行きたい所へ行くことが出ますね。

研修で出会った皆さんからいっぱい色々なことを勉強したので、私はとっても幸せです。

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私の国の障害者の問題

私の国の障害者の問題は、色々なバリアがあること、自立生活を知っている人がいないこと、障害者が働く機会がないことなど、たくさんあります。しかし、それを少しずつ解決していきたいです。一人で解決するのは難しいので、まずは仲間を作りたいです。そして、家族にも相談したいです。仲間を作るために、いろいろな人に日本で勉強したことを伝えたいです。同じ大学に通う障害のある学生や法律に詳しい障害者の友達の意見も聞きたいです。そして、仲間と一緒に、障害のある人の情報を載せたホームページを作りたいです。その時は、障害のある人もない人も、女の子も男の子も、全ての人のことを考えてホームページを作ります。ホームページを通して、障害者のことを知ってもらい、障害に関連するいろいろな活動を企画します。そして、仲間と一緒に障害者の問題を解決していきます。具体的な計画はまだ決まっていませんが、皆さんから教えてもらった大事なことを使って頑張ります。

お世話になった皆さんへ

日本語と水泳とスキーの先生たち、日本障害者リハビリテーション協会の皆さん、個別研修でお世話になった皆さん、そしてダスキン愛の輪基金の皆さん、本当にどうもありがとうございました。皆さんの仕事はとても素晴らしいです。アジアの色々な国の障害者が、日本でたくさんの大切なことが学べるようにサポートしているからです。私も日本でたくさんのことを学びました。国へ帰って、障害者のために一生懸命に頑張ります。

大事なことは、「どこでも、誰でも、障害のある人も、ない人も皆さんの心は同じですよ」。

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