Duskin Leadership Training in Japan

最終レポート

プロフィールに戻る

オマー・パーウェイズのファイナルレポート

一緒に社会を変えよう!

はじめに

私はパキスタンで弁護士をしています。パキスタンにも障害者のための法律はありますが、とても古いので、私は日本で障害者の法律について勉強したかったです。日本の条例や障害者の政策にも興味がありました。この研修に参加できることになり、私の夢が叶いました。

日本語

私は研修生と一緒に日本語を3ヶ月間勉強しました。その時日本語は世界で一番難しい言葉だと感じました。日本語がなかなか上手になりませんでしたから、先生は私にもっと勉強してくださいと言いました。優しくて親切な先生と一緒に毎日勉強して、日本語がどんどん話せるようになりました。でもまだ上手じゃないです。

私の日本の活動

日本で私は色々な活動をしました。ゴールドコンサートや名古屋シティハンディマラソンにも参加しました。いろいろな所へ行って、日本の文化を経験しました。日本の食べ物はおいしいです。私の好きな食べ物はそばと牛丼です。一番好きな場所は鳴門の海と山です。

ホームステイ

お正月休みに、長野県の健さんの家へ行きました。私は初めてホームステイの経験をしました。健さんの家族と一緒に、龍野や浜松、松本城へ行きました。子どもたちとたくさん遊んだり、健さんとたくさん話したりしました。もう一つのホストファミリーは盛上さんです。ホームステイ期間の最初と最後の日は、盛上さんの家に泊まりました。健さんの家族も盛上さんの家族もとても親切でした。心からお礼を言いたいです。

写真1

自分の障害のマネジメント

日本で私は自分の障害について初めて知りました。CTスキャンをして、自分の本当の障害が分かりました。そして、医者に障害についてたくさん話しを聞いたり、障害のマネジメント方法を教えてもらったりしました。自分の障害のことが分かるようになって、私の人生は変わったと感じました。

個別研修

1.自立生活センター・イルカ

個別研修の最初の2週間、沖縄県自立生活センター・イルカで研修しました。そこで私はイルカの活動を知りました。高嶺先生や岡島さん、岩田さんに会いました。みんなと会って沖縄で障害のある人に関する条例を作る運動をどうやって作ったかを勉強しました。条例の内容も教えてもらいました。沖縄で私は初めて自立生活をしました。体験室で毎日料理を作ったり、掃除をしたりしました。長位さんと障害者のことをたくさん話しました。沖縄の言葉は、私が勉強した日本語と全然違いましたけど、帰る時には良く分かるようになりました。3月にはもう一度沖縄に行って、条例をアピールするためのフォーラムを手伝いました。

2.DPI 日本会議(東京)

DPI日本会議で障害者のリーダーからたくさん学びました。毎日いろいろなトピックについて話しました。例えばバリアフリー社会と日本のいろいろな法律、DPIの活動を学びました。尾上さん、崔さん、上薗さん、田丸さん、堀場さんとたくさん話しました。

3.ヒューマンケア協会(東京)

ヒューマンケア協会では、中西さんから日本の障害者運動を学びました。日本の法律を変えるためにどのような活動を行ったのか、課題とこれからのプランなどを聞きました。DPIAPのことも勉強しました。研修の間にJILの事務局へも行きました。

写真2
4.自立生活センター・ムーブメント(大阪)

ムーブメントの研修は1ヶ月間でした。私は毎日電動車いす使って事務所へ行きましたけど、毎日遅くなりました。ムーブメントのスタッフは若くて、おもしろいですですから、みんなといろいろな話しをしたり、遊びに行ったりしたからです。初めて、オールナイトカラオケも経験しました。大阪の障害者の活動もたくさん見ました。メインストリーム協会と夢宙センターへも行きました。最後の日、私はパキスタンの料理を作って、みんなと一緒に食べました。

5.さいとう工房

3日間、さいとう工房で車いすの研修をしました。電動車いすの部品の説明を聞きながら、自分で修理をしてみました。私はテクノロジーが大好きですから、いろいろな新しい車いすの情報も聞けたのでうれしかったです。さくら車いすプロジェクトの説明を聞いたり、プロジェクトのための電動車いすを集める場所に行ったりもしました。

写真3
6.いろいろな活動

個別研修の中で、私は障害者のリーダーとたくさん会いました。例えば、東さんから政府の障害者の制度を学びました。メインストリーム協会の廉田さんとは自立生活と志について話しました。その他では、池原さんとDRTAPプロジェクトについて何度も相談して、パキスタンでやってみたいプロジェクトを一緒に作りました。議員会館へ行って、法律の作り方と法律を作る時の政治家の考え方の話を聞きました。

スポーツ活動

私はスポーツが大好きですから、日本でたくさんスポーツをしました。10ヶ月の中で障害者のスポーツと障害のない人のスポーツをやりました。日本のスポーツの制度はとてもいいですから、障害者もいろいろなスポーツをすることができますけど、パキスタンでは少ないです。日本で経験したスポーツの中で特に良かったのはスキーと水泳です。

スキーは新潟で研修しました。初めての経験でしたが、スポーツの中で一番楽しい研修でした。JSRPDやダスキンのスタッフとその家族と一緒にスキーができて、とても楽しかったです。

日本語研修の間、毎週一回水泳の授業もありました。水泳も初めてでした。私は水泳ができないとずっと考えていましたが、研修のおかげでできるようになりました。

帰ってからすること

私は特に、障害者の法律と条例と政策について勉強しました。パキスタンに帰って、日本でもらった情報を自分の協会の人たちや、ほかの障害者団体の人たちに教えます。次に、新しい障害者の法律を作るための運動を始めたいです。そのために、政治家と一緒に話をしながら頑張ります。日本の団体からもサポートをもらって、たくさんプロジェクトをやります。

まとめ

日本で10ヶ月間勉強をして、自分の内面からすべて変わった気分です。以前、障害者の制度を作りたくてもどんな制度がいいのか分かりませんでした。日本の制度を見た今、新しいコンセプトを得ることができました。私は、パキスタンの社会を変えるという責任を持って国へ帰ります。

研修先の皆さん、ダスキン愛の輪基金の皆さんに心からお礼を言いたいです。ありがとうございました。

top page