Duskin Leadership Training in Japan

最終レポート

プロフィールに戻る

チャイ・スー・ファンのファイナルレポート

日本語の研修

去年の9月1日に日本に来て、3ヶ月の日本語の勉強をしました。初めてとても楽しい勉強をしました。毎日面白い研修生たちと一緒に、それから違う性格の先生たちが良い方法で教えてくれて、楽しくて、とても良い勉強になりました。研修生と一緒に勉強するのは楽しかったですけど、もっともっと難しい勉強がしたかったですから、一人で日本語学校へ行きました。学校で会話や漢字や作文を勉強して、私の日本語も段々上手になりました。毎日、クラスに行くのは楽しみにしていました。

個別研修

1.自立生活センター・イルカ

個別研修の時、沖縄の自立生活センター・イルカへ行きました。その時、日本語がまだ上手じゃないし、研修生たちとスタッフも全然いないし、本当にドキドキしました。沖縄で毎日忙しかったです。養護学校や施設や利用者との話し合いを見学したり、研修したりしました。それで、「どうして自立生活は大切か」分かりました。休みの日はスタッフが沖縄の文化について私に教えるために、伊江島やちゅら海水族館や国際通りへ連れて行ってくれました。研修が終わったとき、とても寂しかったです。皆から色々なプレゼントをもらいました。台湾と沖縄はとても近いから、時間があったらぜひセンターへもう一度帰りたいと思います。

2.自立生活センター東大和

田渕さんと海老原さんと話をして、たくさんのことを教えてもらいました。障害者のいろいろな社会福祉制度とか法律とか歴史とか、以前知らなかったことをたくさん聞きました。高齢者の介護についてもちょっと聞きました。田渕さんは私の障害と同じ脊髄損傷です。田渕さんの子供と一緒にディズニーランドへ行ったり、ホームスティをしたりして、分かったことがあります。障害があっても、いいお母さんになることができるということです。

3.自立生活夢宙センター

大阪の自立生活夢宙センターへ行きました。夢宙に行く前、私はいつも「私は一人ぼっちで何が出来ますか」と考えていました。夜も寝られなかったこともあります。でも、平下さんは「貴方は一人で頑張るんじゃないよ。私たちと一緒だよ。」と言いました。この言葉を聞いて、とても安心できました。仲間がいるはとても大切だと分かりました。

夢宙にいる時、皆とUSJへ行きました。新しく出来た乗り物に陶山さんは乗れないと言われました。そして、陶山さんは20分くらいスタッフと相談しました。その時、遊ぶのも大切という理由が始めて分かりました。台湾にいた時、「障害者は何処にも行けない」とか「何も乗れない」と思って、私はいつも諦めていました。「どうして行けないのか」とか「どうして乗れないのか」と考えたことがありませんでした。もし全ての人が私と同じ考え方だったら、社会は変わることが出来ません。障害者が外へ出ることで、社会は変わります。だから、遊ぶことも運動です。

ですから、研修をしながら、一杯遊びました。大阪城や通天閣にも行きました。ボーリングや車椅子ダンスもしました。阪神タイガースの開幕戦やサッカーも応援に行きました。めちゃめちゃ楽しかったです。

4.障害者授産所 ウイズ

浜松のウイズは視覚障害者と視覚と知的の重複障害者のために作ったワークショップです。私は視覚障害や知的障害、聴覚障害についても勉強したかったですから、ウイズに行きました。白杖を作ってみたり点字もちょっと勉強したりしました。そして、皆と話をしながら、知的障害の人の気持ちや、サポートの方法を習いました。ウイズはとても暖かい環境の作業所です。

5.ヒューマンケア協会

ヒューマンケア協会では1年間の研修のまとめをしました。一番嬉しかったことはピア・カウンセリングが好きになったことです。前はピア・カウンセリングでうまく自分の気持ちを表現できなかったけど、今度は色々な話ができました。多分、私の心がオープンになったからです。本当に良い勉強になりました。

写真1

その他の活動

1.スキー

1月に新潟へスキーに行きました。バイスキーという特別なスキーに乗って、先生の説明を聞いてスキー研修が始まりました。スキー場は景色が綺麗だし、いろいろな場所もあるし、スピードがとても速いし、とてもとても楽しかったです。パウダースノーを飛ばしながら何度も滑りました。全然疲れませんでした。もっともっとスキーをしたかったです。本当に良い経験をしました。

2.ホームスティ

私は岐阜県でホームスティをしました。岐阜県へ行く時、新幹線から雪を見ました。とても嬉しかったです。雪を見たことがありますけど、降っている雪を見るのは初めてでした。そして、一面の雪景色はテレビや絵の中でしか見たことがありませんから、とても興奮しました。

12月31日は晩ご飯を食べてテレビを見て11時半になってからおそばを食べました。そして、お寺へ行きました。お寺は車椅子でちょっと不便でしたから、お父さんが手伝ってくれました。台湾の31日はとてもにぎやかです。夜は花火やコンサートやパーティがあります。ですから、その時間にお寺に行ったのは初めてです。

色々なところに遊びに連れていってもらいました。車椅子を一日に何回も車の後に乗せなければなりませんから、お父さんは本当に大変だったと思います。東京に帰る時お姉さん2人とお父さんは一緒に駅まで見送りにきました。とても寂しかったです。

日本に来て変わったこと

日本に来て一番変わったのは、強くなったことです。心も考え方も強くなりました。例えば台湾にいる時は「障害者だから何処へも行けない」とか「何もできない」といつも諦めて、「どうして出来ないか?」を全然考えたことがありませんでした。障害者は、仕事や結婚もできないし、生活を楽しむことはもっともっと難しいことだと思っていました。でも今は違います。自分の権利について分かりましたし、自分が好きになって自信が付きました。私に出来る事はたくさんあることに気が付きましたし、生活を楽しむようにもなりました。障害者になってから、私の人生はもっとラッキーになりました。

写真2

国へ帰ってからやりたいこと

1.自立生活センターを作る

5つの自立生活センターへ研修に行きました。たくさん重度障害者に会って障害があっても生活を楽しむことができると分かりました。自立生活をすると自分の意思で介助者を使ってやりたい事ができます。そうすると自信がついて仕事や結婚など色々な可能性が出てきます。そして、夢も湧いてきて、人生が大きく変わります。だから台湾で自立生活センターを立ち上げたいです。台湾の障害者の人生がもっともっと変わるように頑張りたいです。

2.障害者のネットワークを作る

私は台湾から来ました。台湾では国際交流の機会が少ないので、情報もなかなか入ってきません。障害者のネットワークを作って、毎年大きい国際セミナーやイベントとかやりたいのです。

3.学生支援

台湾の大学では学生支援室があって、私も3年くらい支援を受けました。でもいつも同じ友達に頼んで手伝ってもらわなければなりませんから、友達に申し訳ないと感じていました。だから台湾へ帰ったら、研修で習った介助サービスのような方法で学生支援をやりたいです。

お礼

この10ヶ月間、広げよう愛の輪運動基金の皆様や日本障害者リハビリテーション協会の皆様、研修のために訪問したセンターの皆様に本当にお世話になりました。ありがとうございました。台湾へ帰ってからも頑張ります。

top page