Duskin Leadership Training in Japan

活動報告

一覧に戻る

第4期生 サリンの活動報告

上半期報告
2015年1月 – 6月

ロゴハンズオブコミュニティ

写真
写真 写真
団体 教会 個人寄付
Balima Foundation Riverside Church, UK HE Minister of Information
UNICEF CDIDF Life Giving Network, US Jenny Wendy
Women’s International Group    

1. デイケアプログラムでの特別教育

特別教育プログラムは中度から重度の障害のある子どものニーズに対応したプログラムです。現在46人の子どもがプログラムに参加しています。(デイケアと在宅ケアの両方を含む)

  • 25人の子どもが常時プログラムに参加しています。(内、女子9男子16)子どもたちは4つのグループに分かれ、特別支援教師1人で6人から7人の子どもを担当します。通常のプログラムは、生活訓練、アート&絵画、レクリエーション、スポーツなど、全ての子どもが楽しめるものです。何名かの若者が徐々に自立し、コミュニティで生活する自信をつけています。
  • 18人の子ども (女子9、男子9) が在宅ケアプログラムに参加しています。彼らは1ヵ月に1、2回デイケアに参加しますが、センターからは遠く、交通費がかかるので、それ以上通うのは難しいのが現状です。スペシャルイベントがある時は、ハンズオブホープコミュニティ(以下HHC)が参加のためのサポートをしています。
  • 子どもたちには朝食とランチも配給されます。数名の肢体不自由児はCambodia Trust (CT) やVeteran International of Cambodia (VIC)からリハビリテーションをうけることができます。他の子どもも月に1度医療ケアを受けることができます。
  • 5人の子どもは特別療法を受けています。歩く訓練や、支援機器を使う訓練です。
  • 8人の、知的障害のある子どもが、Star-Fish Foundationから月に1度サッカーの訓練を受けています。また、年3、4回程度、他のチームとの試合も行っています。この活動は障害者スポーツに関連する全国的イベントの一環です。
  • 25人の子ども全員が、個別指導計画の評価により成長が見られました。この個別計画は特別支援教師と、親からのインプットにより評価・作成されたものです。
  • 5人の子ども(女子2、男子3) は、The Center for Child and Adolescent Mental Health (CCAMH) や、the Russian Hospitalから薬物治療を受けています。この治療はcontrol fittingや攻撃性を和らげるのに役立っています。
  • 44人は、タオル、歯磨き粉、歯ブラシ、石鹸、シャンプー、口ゆすぎ用カップなどの、日用品のキットを持っていて、小さな箱に名札を貼って管理しています。
  • クメール正月をお祝いするイベントが開催され、全ての子どもが参加し、地元コミュニティからも25人の子どもが参加しました。子どものみならず、親やスタッフたちも全員楽しみました。
  • 12人のデイケアの子どもが、 歯科検診を受けました。多くの子どもにとっては初めての経験でした。自分の子どもが検診を受けることができて、親たちも喜んでいました。

デイケア活動の写真 月-金 8:00-16:30

写真
写真 写真
写真 写真

2. 在宅ケアプログラム

在宅ケアプログラムは、中・重度障害のある子どもや若者のためのプログラムです。現在21人がこのプログラムの対象となっています。

  • 21人の子どもたちが (女子9男子12)現在在宅ケアに登録しています。スタッフが週4回訪問し、活動への参加をサポートしたり、コミュニティからの孤立を防ぐ支援をしたりしています。コミューンカウンシルや地域リーダーとの良い協力関係の下、在宅ケアサービスでは、個別指導計画の開発を通じた、中・重度障害児の日常生活動作(ADL)の向上に力を入れています。
  • 19家族が在宅での子どものケア工場についての研修を受けました。また、地域における安全や、児童擁護についてのセッションも行われました。
  • 11人の子どもが、週に1度、HBCスタッフや様々な団体の専門家による在宅作業療法を受けました。 数人の子どもが、Variance International Cambodia(VIC) やThe Cambodia Trust (CT)での特別リハビリテーションサービスを受けました。
  • 10人の子どもがCCAMHを通じて月に1度の定期健診と医療ケアサービスを受けています。これはCaritas による特別なプログラムです。様々な障害のある子どもに対する、医療および知的アセスメントが提供されます。
  • 19人の子どもが学習教材や食料などを支給されました。特に貧しい10家族には、追加で米、麺、牛乳なども配給されました。

在宅ケアプログラムの日中活動の様子

写真 写真
写真 写真

3. 啓蒙・権利擁護プログラム

  • 2月に、教育省長官のH.E Kim Sethany 氏がHHC のプログラムを視察に訪れました。彼女は“Education changes the World’ ~教育が世界を変える~というタイトルの基調スピーチをしました。そのスピーチは、親と子どもの双方にとって、学校に通うことに勇気を与えるものでした。彼女は、カンボジアは未だMDGを達成しておらず、報告によると60,000人の子どもが学校に通えていないと言いました。HHCの障害児に関連するこの問題への取り組みに対して、特にKandal地方における知的障害児への取り組みについて賞賛を受けました。HHCの取り組みについて触れる中で、長官は、HHCが公務員待遇を申請してはどうかと提案しました。そうすれば、給料や年金が国費で賄われることになります。また、UNICEF及びCDIDF基金、Balima Foundationの支援へも感謝が述べられました。
  • 3月、女性省次官のH.E Morokat Nhem氏が在宅ケアプログラムを視察しました。ジェンダーの平等を推進すること、そしてコミューンカウンシルが知的障害児に対しより注意を払うよう働きかけたりしました。この訪問の目的は、①親やコミュニティが障害児の世話をもっとするように働きかけること、②障害のある女児もまた女性問題の一部であると親に働きかけること、③障害のある女児に対して、彼女たちは一人ではないと個別に勇気付けること、④地域の女性問題部署やDoSVYに対して定期的に障害児のフォローアップをするよう働きかけること、⑤コミュニティにおける障害児に対する差別を削減すること、⑥HHCのスタッフの支援、などです。次官は在宅ケアプログラムから8家族を招待し、特に家庭内暴力の問題を抱えている家族との面会に時間を費やしました。そして、家長の振る舞いが劇的に改善されるという結果に繋がりました!
  • 4月15日に情報省大臣のKhieu Kanharith氏ご夫妻がデイケアプログラムを視察しました。大臣は年に2回子どもたちとランチを一緒にしたり、国営テレビにおける障害問題推進の向上に尽力したり、情報省内の5部署で募金箱を設置したり、HHCが新しい建物を建設するための土地探しに支援をしたりしました。彼は、25Mx40Mの土地を希望すると、書状を書いてくれれば、首相に提出すると提案してくれました。また、毎年同額の600ドルを寄付することを約束し、Kandal州の副知事からも200ドルの寄付がありました。
  • スタッフは州教育省主催のワークショップに参加しました。このミーティングでは、教育ネットワークの強化を目的としました。HHCは年間活動計画を発表しました。
  • 2月にSvay Rolum 地域自治体のメンバーに対して研修を実施し、32人が参加しました。続いて、Kampong Samnah 村では、啓蒙についての研修を実施し、29人が参加しました。
  • スタッフはSangkat Preysor と Svay Rolumにおいて、2つの障害のある少女のいる家庭における、家庭内暴力の問題について警察とコミューンカウンシルと会合をしました。

教育省長官と女性省次官

写真 写真
写真 写真

情報省大臣ご夫妻訪問の様子

写真 写真
写真 写真

Svay Rolumコミューンカウンシルでの研修の様子

写真 写真

4. 親のサポートプログラム

HHC は46人の障害児のために活動していますが、32人の親しか、自助グループの活動に積極的ではありません。自助グループの組織や規定は、2014年6月以降コミューン (Kampong Samnanh コミューン)によって慎重に検討がなされています。組織には親の責任、議長、副議長、会計などが規定されており、全てのポジションは投票できめられます。

  • 自助グループに所属する、32家族が6回開催されたミーティングに参加しました。HHCと家族の双方にとって、持続可能な収入のための純水開発を含んだ収入創出プロジェクトについて議論しました。
  • 自助グループによって集められた資金は累計$1,669.18ドルになりました。このお金は親のグループのために使われました。
  • ある自助グループが、別のグループを訪問し、小規模収入創出プロジェクトについての経験を学びました。例えば、野菜やスナックの販売、鶉飼育、モトドップタクシー(小さなバイクタクシー)などです。
  • 14家族が自助グループから小額資金を借りてスモールビジネスを始めました。
  • 3人の親が、自助グループのマネジメントスキル向上のため、コミュニケーション&スモールビジネス研修に参加しました。
  • 2人の親と1人のボランティアがCCAMH で開催された、重複障害児及びセラピーについての3日間の研修に参加しました。
  • 月例会議では、子どもの成長や課題、情報、プログラムに対する意見などの共有がされました。多くの親はコミュニティでの権利擁護について新しい経験を得ることができました。また、それぞれの地元において、差別の問題について喚起する勇気を持つことができました。

親の支援グループの活動

写真 写真
写真 写真

5. おもちゃ図書館プログラム

おもちゃ図書館では、親や保護者が、子どものスキル発達と想像力を促す様々なおもちゃ、パズル、ゲームなどを借りることができる場所として設立されました。それらのおもちゃは自宅でもその場でも、障害のある子供もない子どもも楽しむことができます。 図書館は家族の一体感を強め、共に学び成長することを促します。

  • HHCと地域のパートナーで、5月28日に国際遊びの日“International World Play Day”のイベントを開催しました。43人の障害児と、25人の地域の子どもが参加しました。そして貧しい地域から50人を超える子どもが参加しました。このイベントは、特に子どもにとっての、人生における遊びの重要性ということに焦点を置きました。カンボジアでは、既に25年に渡り、国際おもちゃ図書館協会が活動をしてきましたが、このようなイベントは初めての開催となりました。そして、障害児を含む全ての子どもが、遊びの恩恵を享受する権利への重大な貢献となりました。イベントは、女性省次官のNhem Morokat氏の司会により進められ、カンボジア国営放送によって中継されました。
  • 44人の障害児と、約200人の地域学校の生徒がおもちゃ図書館で、一緒に遊んでいます。これは、コミュニティにおいて障害児に対する差別を無くすことに繋がっています。
  • 21人の在宅ケアを受けている子どもがモバイルおもちゃ図書館を利用しました。そしてそれらの子どもの近所に住む子どもたちも恩恵を受けることができました。
  • この半年の間で、少なくとも4回は、デイケアプログラムの子どもたちが、おもちゃ図書館でボランティアやスタッフのサポートを受けました。1回のセッションでは2,3人同時に45分間遊ぶことができました。
写真 写真
写真 写真
写真

6. インクルーシブ教育プログラム

インクルーシブ教育とは、障害のあるなしに関わらず、全ての生徒が近所の学校に通い、年齢に見合った学年で学ぶことができるようにするためのものです。全ての子どもが学びのためのサポートを受けることができ、学校生活のあらゆる場面に参加できるようにするためのものです。インクルーシブ教育とは、学校・教室・プログラム・アクティビティなどの開発やデザインということです。そして、全ての生徒が一緒に学ぶことができるようになります。HHCは5つの 小学校でインクルーシブ教育実施のための活動をしています。

  • 6人の肢体不自由の子ども (女子2、男子4)が教材や制服の支援を受けました。月に1度のモニタリングを実施し、何か問題があれば学校の教師や校長に報告するようにしています。
  • 6家族が家庭訪問を受け、子どもの通学を奨励されたり、子どもに関する差別やその他の社会的問題があった場合の支援をしました。
  • 障害についての啓蒙をするため、5 つの横断幕と 500部のポスターを作製し、7つの学校と5つのコミュニティで配布しました。
  • 7つのランプがToul Ampel小学校に設置されました。
写真 写真
写真 写真

7. マネジメント及び管理に関する主な成果

  • HHCの理事会が上半期で2回開催されました。財政マネジメント/キャパシティの改善、Cambodian Coordination Committee への登録、また、ボランティアのポリシーについての草案作りなどの、内部ルールに関する改善についても議論がなされました。
  • Hagar NGO との議論が実施され、Hagarが12月に活動を終了する2つのプログラムエリアにおいて、HHCが引き継ぐ(または政府が引き継ぐ)可能性について話し合いました。
  • HHC のスタッフは、他の障害問題を取り扱う団体からの参加者11人と共に、能力開発研修のためにタイのCCDを訪問しました。様々なケアに関することやマネジメントについて学びました。さらにタイ政府のミーティングや障害者のフォーラムにも参加しました。この訪問で多くの学びがあり、訪問したスタッフたちは、特にCBR在宅ケアについての自信を深めることができました。帰国後は、よりよいサービスを提供できる場面が見られ、訪問したスタッフたちは、その日ごとに振り返りを実施しました。
  • 政策策定 – 子ども保護政策を更新しました。クメール語に翻訳され、スタッフの定期年次研修に組み込まれます。
  • デイケアセンター設立地をリクエストするための申請書を作成しました。情報大臣を通じて首相オフィスに提出されました。

理事会の様子の写真と、ボランティアとスタッフ研修の様子

写真 写真
写真 写真

8. 予算

スタッフの給与が12月に支払われます。

9. 課題

主な課題の1つに、デイケアサービスの場所のレンタルに関することです。氾濫しやすい土地で、常に悪い状態ではあるのですが、加えて実は地主が売却をしようとしています。

HHCは早急に代わりとなる建物と土地を探さなくてはなりません。長期的には、自分たちで施設を建設したいと思っています。

写真 写真

top page