群馬県発達障害者支援センター 開所記念講演会

開所に寄せて(支部長挨拶)

 ご紹介いただきました日本自閉症協会群馬県支部で支部長をしております中林と申します。

 このたびは 群馬県発達障害者支援センターの開所 おめでとうございます。発達障害者支援法が施行となり各地でセンターが開設され、活動の報告を目にするにつけ、自閉症協会群馬県支部としましては群馬県にはいつ設置されるだろうか、必要性の高まりは切実なものを感じておりました。

 自閉症と知的障害を併せ持つ長男が生まれる10年ほど前群馬県支部の前進であります自閉症児者親の会「のびろ会は」保護者の育て方が悪いせいでといわれていた頃、一見障害がなさそうですが、行動に問題があり、走り回る子どもを抱えながら会を立ち上げ、20年30年とたちました。頑張り、励ましあい、地道な活動が実り始めボランティア等の協力者を得て本人の活動の場は確保されてるようになってきました。。

知的にも重度な障害を持つ自閉症児(者)には行政からもサポートがいただけるようにまってまいりました。

自閉症に深く関わっていただいてきた諸先生方の研究も着実に積みあげられ、知的障害の枠で配慮をいただいてきた自閉症児(者)にある程度の社会適応への改善が診られるようになりました。

しかし、最近、知的な問題を抱えない自閉症の人たちが目に付くようになってまいりました。学校の成績のよいおとなしい子、学習能力はあっても学習内容に大きな偏りを見せる子、学校という集団生活になじめない子など。学齢期は一般社会より限られた空間になるので、問題も比較的つかみやすそうですが、しかし、例えば りっぱな卒業証書を手にして就労、やれ一人前と思ったら今一歩のところで自立への道をとざされている人たちが浮き上がってきています。これまでに確立されてきたサポートではまかないきれない現状があらわになってまいりました。基本となるところが知的障害という枠で規定されているかと思われます。

 日本自閉症協会としてはそんな問題を解決すべく、自閉症を知的障害とは別の枠で検討していただけるよう運動もしてまいりました。そして悲願がかない 昨年発達障害者支援法が制定となりました。定義の中には自閉症、アスペルガー症候群 という文言が表記されることになりました。発達障害者支援法の中には発達障害者支援センターが位置づけられました。群馬でも支援センターが開設されたということは、自閉症児(者)の本当に必要とされる支援がここから発信されるに違いないと私達は確信しました。

 従来から 法の谷間にあった知的に障害のない自閉症の人たちが、支援をようやく仰ぐことになります。やっとスタート地点にたどり着いた感があります。知的に重い障害をもつ自閉症の人たちと同じように、彼らも、生涯を通じ何かしらの支援ガ必要です。

 進むべき道のりはゆっくりでも、充実した支援をいただけるよう 本人達の生活に一番近い親の会としては、支援センターと 充分な連携をとらせていただきたいと考えております。

 本日は講師として自閉症協会理事でもあり千葉県支部の大屋支部長にお越しいただき開所記念でお話をお聞きできることは、群馬県支部としては発達障害支援センターが意味ある一歩を歩み出したことと期待いするところです。

 言葉整いませんが発達障害者支援センターの開所にあたりお祝の言葉とさせていただきます。本日はおめでとうございました。

          平成17年7月17日
          (社)日本自閉症協会群馬県支部
           支部長  中林 文子


トップページへ戻る