「聞こえない、聞き取りにくい」ということを自らアピールするための表示が必要という事で、難聴者自身によって考え作られたのが耳マークです。耳に音が入ってくる様子を矢印で示し、一心に聞き取ろうとする姿を表したものです。
 聴覚障害者は、外見からは一見何の障害なの分からないため、いまひとつ理解が進んでいないのが現状です。分かれば「ああそうだったのか」と円滑に健聴者とのコミュニケーションや理解を得られる場合もあります。
 自らをアピールするために作られた耳マークグッズ。公共の病院、役所、銀行などで見せることにより、後回しにされることもなく、説明する手間がはぶけるなど、 さまざまな利点があります。
 グッズにははカードやシール、ファクス用紙、メモ帳、バッチ、表示板などがあり「耳マーク」のほか「耳が不自由です」「筆談をお願いします」「手で合図してください」などの文字が入っています。
 自分自身で自らの障害を発信し、社会に積極的に理解を求めていくためにも、ぜひ耳マークグッズを使っていただきたいと思います。



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