三匹目の子ぶたはレンガをいっぱい持った男に出会いました。 そこで子ぶたは言いました。 「ねぇおじさん、家を建てたいんでレンガをちょうだいな。」 男は子ぶたにレンガをあげました。 子ぶたはレンガで家を造り、そこに住むことにしました。
やがて、おおかみがやってきてドアをノックしました。 「子ぶたさん、子ぶたさん、中に入れてくださいな。」
それを聞いて、子ぶたはこう答えました。 「ダメダメ、ぼくのちっちゃなおひげにかけてダメだよ。」
「だったらこの家を、ひと吹きでプーと吹き飛ばしてやるぞ。」
そしておおかみは息を吸い、吹きました。 また吸って、吹きました。 何回も吸っては吹き、吸っては吹きをくりかえしました。 けれども、レンガの家を吹き飛ばすことはできませんでした。 おおかみは、レンガの家をいくら吹いても吹き飛ばせないことが分かりましたので、子ぶたにこう言いました。 「子ぶたさん、カブがいっぱい生えているところをぼくは知ってるんだ。」