(1)できるだけ「いつもどおり」を大切にしよう
今までの習慣はできるだけ継続する。むずかしい時には、新しい習慣をつくって継続しよう。
(2)一日のスケジュールを見えるところに貼ろう
子どもの意見を入れつつ、「したいこと」「すべきこと」をイラストも交えて書いておく
(3)過集中をふせぐために、バランスをとるよう意識しよう
切り替えには、タイマーをつかったり、場所を変えたり、10分ぐらいの気分転換を入れたりしよう
(4)自分で選択できる機会を作ろう
一方的に与えられたものをするのではなく、自分で選ぶという体験でコントロール感を!
(5)見通しを与えよう
そうはいっても、突然変わることもある。達成しやすい短期的な目標をつくって、見通しを持てる体験を。
*不安になると子どもはいつもよりも赤ちゃん返りしたり、イライラしたりすることが、一時的にあります。
「安全」、「安心」、「安定」を確認できてくると、その子らしく非日常を乗り越えることができるということを信じてください。
*100点でなくても、50点ぐらいできればいいんだと思っていましょう。
*できたことは、具体的にほめてあげて、自分がやれていることを気づかせていきましょう。
*できていないことを注意したいときには、「だめ」ではなく、取ってほしい行動を具体的に伝えましょう。
*子どもとのコミュニケーションは次の5つを意識します。
1 視覚化(チェックをしたり、具体的に、目に見えるようにして掲示する)
2 予告化(あらかじめ伝えておく 変更が起こることも伝えておく)
3 具体化(あいまいな形容詞や、抽象的表現は具体的で、目に見える行動的表現に変える)
4 肯定化(~だめ、~しない!ではなく、~しようで伝える)
5 簡潔化(一度にひとつずつ伝える)
2020年4月3日
前川あさ美(臨床心理士 公認心理師 東京女子大学)
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