木曜日。

 ジュピターのアイコン。白っぽい星の表面には横に不規則な薄い赤の縞模様が入っています。

 公園こうえんった。

 いままでにった公園こうえんよりもとおくにある公園こうえんだけど、いえからもえるおおきな公園こうえんさ。火曜日かようびった「マーズ」をとおりこしてったんだ。

 公園こうえん途中とちゅうたくさんのたこきたちにったんだ。おおきなたこき、ちいさなたこき、こげちゃったたこき、つぶれちゃったたこき。

 わたすかぎりのたこきのなかを、ボクはたこきにぶつからないようにをつけてすすんでったんだ。

 公園こうえんだとおもっていた場所ばしょは、「わたがしさん」だったみたい。だって、そこはおおきなおおきなわたがしづくで、ちかづいたら、あまーいわたと一緒いっしょにボクもグルグルまわされちまったんだ。

 ん? あまくなかったっけ、ヘンなにおいだったかな。しろ黄色きいろあかいわたもあったな。そんなわたがしさんのさきには、おおきなみずうみがあった。

 みずうみおくにはなにがあるんだろう。ボクは双眼そうがんきょうをのぞきこんでみたんだ。岩山いわやまかな。とおくてはっきりとはえないな。岩山いわやままでってたら、かあさんに「かえりがおそい!っておこられちまうしな。つづきはまた今度こんどにしよう。

 かえりもまた、わたがしづくにグルグルされたから、がまわっちまった。

そうそう、わたがしさんのちかくでいっばいのジャガイモを発見はっけんしたんだ。

そのなかにとってもおおきなジャガイモが4つあったな。

 ボクはこのわたがしさんに「ジュピター」って名前なまえをつけることにしたんだ。

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白地にピンクとブルーの縦じまのジャケットにカンカン帽をかぶった太った綿菓子屋さんが片手に綿菓子を持ちながら綿菓子づくり機の中をかき回しています。その中にはぐるぐる回されて目が回っている僕の姿が。綿菓子づくり機の前では猫が綿菓子を美味しそうに食べています。地面は褐色ですが、グレーの渦巻き模様が一面に見えています。後方の濃紺の空には大小さまざまのジャガイモのような星が漂っています。

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