特定非営利活動法人 支援技術開発機構

ユニバーサルデザインと支援技術で実現する知識と情報の共有


DAISYについて

DAISYとは EPUB3とは 読みに困難のある人への学習支援 リンク 

DAISYとは

AMISでマッチ売りの少女を再生している様子 DAISY(デイジー)は、誰もが読めるアクセシブルな電子図書の無償で公開されている国際標準規格(ANSI/NISO Z39.86-2005)であり、この規格を用いると文字・音声・画像を同時に再生できるマルチメディア図書を作成することができます。また、優れたナビゲーション、検索、ブックマーク等の機能で、ストレスなく読みたいところをすぐに読むことができます。世界各国で、印刷された文書やWebに置かれた電子出版物を読むことに困難のある人々(ディスレクシア、視覚障害、知的障害、パーキンソン病、本を持って読むのが困難なモビリティー障害などで読書が困難な人々)が活用しています。
スイスに登録された国際NGOであるDAISYコンソーシアムが規格の開発と維持をしており、現在50カ国以上からのメンバー団体が参加しています。
DAISYは、電子書籍フォーマットのEPUBとも互換性があります。

EPUB3とは

EPUB3は、誰でも無償で使える電子出版の国際標準規格(オープンスタンダード)です。IDPF (International Digital Publishing Forum/ 国際電子出版フォーラム) が規格の開発と維持をしています。
IDPFの創設以来の主要なメンバーであるDAISYコンソーシアムは、EPUBがDAISYとほぼ同時期に規格の改定をする機会にIDPFと合意して両団体の開発リソースをEPUB3に集約しました。その結果、EPUB3の開発に弾みがつき、2011年10月に、DAISYのアクセシビリティを継承し、新たに日本語等の多言語に対応したEPUB3規格がリリースされました。
その結果、製作・交換用フォーマット(AI / Authoring and Interchange)として開発されたDAISY4は、一つのソースで利用者が必要とするEPUB3形式のマルチメディア、テキスト、音声図書、また、DAISYや点字の他に、従来通りの図書や拡大図書など幅広い利用者のニーズに対応できる(ワンソース・マルチユース)コンテンツ製作を支えます。
iPadのiBooksや、SONY Reader、Barns & Nobles のNook、その他多くの電子書籍ビューアがEPUB3に対応しています。本を持ち歩かなくてもネットに接続すればどこにいても読めるクラウド上の自分の書庫を実現するReadiumにもEPUB3の文献を置くことができます。
このように、DAISYコンソーシアムとIDPFの連携により、メインストリームの電子出版でのアクセシビリティが前進しています。

読みに困難のある人への学習支援

スウェーデンやアメリカ等では、ディスレクシア、ADHD、自閉症、視覚障害、肢体不自由等様々な理由により読みに困難のある学生にはDAISYでの教科書、教材の提供が保障されています。印刷物を読むことに困難があり、適切な対応が受けられないと、情報や知識へのアクセスが制限され、学習や仕事が困難になったり、自尊意識が低下したりするなどの問題につながります。国内でも、デイジー図書の活用により、授業の内容が分かるようになった、本を読む意欲がわいてきた、自信を取り戻した、など様々な声が寄せられています。

現在、日本障害者リハビリテーション協会を中心に全国のDAISY製作団体が協力し、DAISY教科書・製作・提供におけるネットワークを形成しています。 ATDOも参加し、各団体に要望のあった教科書を手分けして、順次DAISY化しています。DAISY教科書のサンプルのダウンロード、提供申請方法は、下記サイトをご覧ください。
マルチメディアDAISY版教科書 <日本障害者リハビリテーション協会>

日本ライトハウス情報文化センターでも、DAISY教科書の製作、提供をしてくれています。
マルチメディアデイジー図書・教科書の製作・提供 <日本ライトハウス情報文化センター>

発達性読み書き障害児・者の文章理解向上に関するDAISYの有効性については、奥村智人氏の論文「発達性読み書き障害への障害特性に応じた読み支援法の開発」(博報財団助成・優秀賞受賞)が参考になるかと思います。
「発達性読み書き障害への障害特性に応じた読み支援法の開発」

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