はがき通信ホームページへもどる No.90 2004.11.25.
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も く じ
ballごあいさつ 広報委員:麩澤 孝
ball懇親会を終えて 実行委員:久留井 真理・瀬出井 弘美
ball「はがき通信」懇親会 in kyoto 余話 編集顧問:向坊 弘道
ball初めての新幹線 編集委員:藤川 景
ball母が退院いたしました 編集委員:石川 大輔・石川 ミカ
ball懇親会に初参加 神奈川県:H・F
ball「はがき通信」に感謝 K・H
ballあきらめない 東京都:Y・A
ball受傷3年・情報少なく痛みに悩まされる 島根県:M・Y/S
ball写真だより 編集委員:瀬出井 弘美
ball車椅子からの目線 福岡県:H・M
ball台風狂想曲 熊本県:I
ball台風の当たり年と台風のうた 佐賀県:中島 虎彦
ball台風21号 広島県:ハローマリ
ball新潟県中越地震 新潟県:T・H
ball追悼 ワンさんを偲んで 編集顧問:松井 和子
ball身体障害者向けのバリアフリーマンション計画 兵庫県:河越 將哲
ball被災お見舞い申し上げます 埼玉県:S
ball立った! そして今ついに歩いた(その7) 北海道:右近 清
ballひとくちインフォメーション


ごあいさつ

 今年もあと1ヶ月ほどになりましたが、大雨・台風・地震と災害の多い1年でした。私たち災害弱者には考えさせられることばかりでした。ライフラインが寸断されると、人工呼吸器・リフター・エアーマット・電話・電動車いすの充電等、生活に直結する物が使えなくなり考えただけでもぞっとします。
 私も8月の猛暑の中、突然の落雷による停電でエアコン・エアーマットが使えなくなり非常に辛い思いをしました。皆さんは、もしもの時の準備をしていますか?「そなえあればうれいなし」と言いますが、突然の地震なんてそなえといっても……困りますよね。これ以上、災害が起こらないことを祈るばかりです。みなさんもお元気で年末をお迎え下さい。

広報委員:麸澤 孝

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 懇親会を終えて 


 「はがき通信」懇親会へご参加の皆様、お手伝いくださった皆様、お疲れ様でした。楽しく終えることができたとお聞きして、ホッとしています。
 瀬出井さんと実行委員を受けながら、結局は懇親会目前の緊急入院となり、瀬出井さんに大きな負担をおかけすることになってしまいました。瀬出井さん、Iさん、向坊さんをはじめ、私の代行にOさん、Kさん、Sさん、石川さん、リフターを貸してくださったYさん、他ご協力してくださった皆様、ほんとうにありがとうございました。
 《病は気力で治す》がモットーで頑張ってきましたが、加齢と共に限界もあるのかなあ……としみじみ……。
 皆さんにお会いすること、中学校以来の京都、といろいろと楽しみにしていたのに、ほんとうに残念……。来年こそは、懇親会に参加できるよう、体調管理に気をつけたいと思っています。

実行委員:久留井 真理 E-mail: hello-mari@enjoy.ne.jp


 懇親会へご参加された皆さん、お疲れさまでした。また、どうもありがとうございました。お天気にも恵まれ、人数も少なめでしたが、その分和気あいあいと楽しくできたのではないかと思っております。
 久留井さんが急きょ参加できなくなりとても残念でしたが、皆さんにご協力いただき、(特に広島勢の方々には)本当にどうもありがとうございました。協力してくださった、ボランティアの皆さんにも感謝申し上げます。
 懇親会の前に引いた風邪をぶり返し、何とか気力で懇親会を乗り越えられ、ホッとしております。滅多に風邪や熱など出さないのですが、つくづく年を感じてしまう今日この頃です。向坊さんがおっしゃった10年先をみて健康管理を含め、積極的に行動してゆくという言葉が身にしみました。
 今回の観光はなぜか「嵐山」が多く、広島のOさんも言っていましたが、京福電鉄の貧乏さと親切な対応がよかったですね。しかし、あの手作りっぽい木のぼろいスロープは、電動で何台も乗り降りしたら壊れそうで内心チョッピリドキドキものでした。向坊さんは途中の太秦(うずまさ)で下車し、映画村へ行かれたようです。
 東京のH.Iさんがハワイに引き続き、国内の懇親会に初参加してくださいました。来年の福岡にも参加されたいとのこと、皆さんからパワーとエネルギーをいただいたようです。石川さんご夫妻はお母様がめでたく退院され、久し振りの旅行気分を味わえ気分転換になったのではないでしょうか。そして、校正を担当してくださっている藤川さんがご結婚され、奥様のK子さんとともに遠出の懇親会に初めて参加されました。今回の懇親会もうれしいことがたくさんありました。 
 来年の懇親会は藤田さん、Mさんが実行委員を引き受けてくださり、福岡での開催が決まりました。藤田さん、Mさん、よろしくお願い申し上げます。皆さん、来年また福岡でお会いしましょう。

実行委員 瀬出井 弘美  E-mail: h-sedei@js7.so-net.ne.jp



 「はがき通信」懇親会 in Kyoto 余話 


今回の懇親会では、ハワイ大会の余勢を駆って自分で遠くまで観光に出かける人が多いのに驚きました。ボランティアがいた点は2年前の京都大会も同じですから、参加者が自ら工夫するように変わってきたように思います。
 私も四条大宮から京福電鉄嵐山線に乗り、終点の近くの渡月橋へ散歩に出たんですが、人の波ばかりで、紅葉の嵐山はまだまだでした。この沿線は車イスにとっては面白いスポットが多いです。中途で乗り換えれば北野方面に行けるし、龍安寺や仁和寺あたりも散策できます。金閣寺はさらに1.5㎞北東ですが、電動車イスなら大丈夫です。
 太秦(うずまさ)で下りて徒歩5分で松竹映画村に着くと、あちこちから刀を差した侍が出てきて記念写真に収まってくれます。ロケも何カ所かでやっていて、映画製作の面白さがちょっとだけわかります。
 懇親会のホテル、西本願寺の聞法会館は1泊6,000円前後で誰でも泊まれるので、またの機会を楽しみにしています。ホテルから北へ2.5㎞走ると二条城、3.5㎞走ると京都御所です。東の三十三間堂と国立博物館はわずか2km、少し遠く、清水寺まで地図では3㎞となっていますが、行った人の話では相当遠いそうです。動物園、近代美術館、平安神宮、銀閣寺などは7kmですから、時速6㎞の電動車イスなら1時間余りで行けます。パソコンで地図を調べて、ぜひもう一度出かけましょう。
今回はイケメンのボランティアが多く、瀬出井さんなど、うっとりした顔で一緒に写真に収まっていました。

編集顧問:向坊 弘道

 
        <ボラの毛利君・川崎君> 


 初めての新幹線 

C5受傷17年、55歳

 2004年初秋、けがをして以来初めての新幹線に乗って、東京から「はがき通信」京都懇親会に参加した。車椅子で乗るのぞみ号について写真でレポートしよう。
①東京駅中央線ホーム:ホームのはしにエレベーターがある。案内してくれる駅員は親切丁寧。
②東京駅“秘密の地下道”:一度ここに入りたかった。新幹線のホームに通じている。映画の1シーンに使いたいような煉瓦のトンネルは50mほどで、あとは台車が行き交う業務用通路。
③新幹線車椅子席:のぞみは11号車に身障者用座席がある。普通車指定席扱いで、乗車券は半額、特急券は割引なし。3列側の座席が前後2つはずしてある。でも電動車椅子2台は駐められないだろう。
④新幹線車椅子個室:のぞみは11号車に身障者用個室がある。普通車指定席扱い。料金は座席と同じだからこちらのほうが良さそうだが、電動では入れない。世間のひとが車椅子対応と言うとき、それは手こぎの車椅子のことだ。それにここは授乳室として使う母親が多いので独占してしまうのは気が引ける。グリーン車には広い個室があるらしい。
⑤嵐山線車椅子席:1両編成の車両なのに車椅子席が2つある。えらい!

編集部員:藤川 景

 
         <ホーム&トンネル>


          <新幹線車内>


         <嵐山線車内>


 母が退院いたしました 


 真っ赤な彼岸花が咲く季節となりました。「やっと涼しくなるのかな」と、秋の気配を感じる今日この頃です。みなさまにおかれましてはお変わりございませんか。石川大輔・石川ミカです。
 脳梗塞のため、4月17日より入院・治療を続けておりました母が昨日9月17日に退院いたしました。ご心配をおかけいたしたこと、また、この日まで、たくさんの励ましのおことばを頂戴いたし本当にありがとうございました。「一日も早く家に帰りたい」との本人の意志が強く、努力を重ねたこと、そして、医療スタッフをはじめ、周囲のみなさまの温かい心で後押しを受けて、8月半ばから急速に回復してきたように思います。帰宅が可能かどうかを判断するためには、長期(5日程度)の外泊訓練が必要とのこと。しかし、いくら気持ちがあっても、私たち夫婦では体力的にその役を果たすことができず……途方に暮れているところを常々ご指導いただいている専門学校の先生より、将来リハビリのセラピストを目指す人間味あふれる志の熱い学生さんを紹介いただき、その協力のおかげで退院へ向けた調整を進めることができました。ご縁に感謝です。
 母が担ぎこまれた山口大学医学部救命救急センターからの帰り道、突然の出来事に気が動転して「これからどうなるのだろう。悪い夢なら早くさめればいいのに」と、涙を流しながら車を運転した日のことが忘れられません。この日があることを心から感謝しつつ、あらためて人生その時々の一瞬を大切に一生懸命生きなくてはならないと感じている次第です。
 おかげさまで母は、気持ちの上ではすっかり元気になりました。と言いましても、病気のための症状は脳梗塞が左脳で発症したため、右手がまひして動かなくなりました。また、失語症で話すことが少し難しくなりました。が、リハビリを頑張った甲斐があって、左手で工夫しながら日常生活のいろいろなことができるようになっています。話すことも最初の頃を振り返ってみると、少しずつですが言葉が出るようになってきました。相手のかたが話してくださることはほぼ理解できるようになりました。
 今後は介護保険のデイサービスやホームヘルパーの家事援助、それに給食サービス、訪問リハビリなどを利用しながら家での生活を楽しみたいと、母は語っています。その気持ちを最大限尊重したいと思っています。この経験、言葉ではうまく表現できないことをたくさん学びました。母と妻と3人で童謡を歌ったり、かたく手を握り合って目と目で話したり、おもいきり泣いたり……そういう時間がとても大切だと思いました。家に帰ってきて、一杯のお茶を飲むだけでも心底嬉しそうに幸せそうにしている母の姿を見て、人間の幸せの価値観について考えさせられました。
 障害のある母が地域の中で、独居で暮らすことは平坦ではないと思います。そして、先が長いですが、母の意志を最大限尊重して周りのかたの力をかりながら、しっかり親孝行していこうと思います。
 本当にありがとうございました。今後もどうぞよろしくお願いいたします。取り急ぎご報告まで。
 2004年9月18日
編集部員:石川大輔・石川ミカ


※石川さんご夫妻が会計管理業務に復帰しましたことを合わせてお知らせいたします。
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